時代の波と恩人の死

ハリマオ65

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23話:バルセロナ旅行2

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 広場を出たら横にある階段を降りると洗濯女の回廊または柱廊と呼ばれている場所で、傾斜地のある公園に道路を通すために建設された擁壁。その形状や回廊の色合いなどの独特な雰囲気は、まるで古代へタイムスリップした気になる。

 次に、なぜこの場所が「洗濯女の回廊」と呼ばれるのか?たくさん並んでいる柱の一番手前に1本柱が見え、ロングスカートをはいた人間の女性が左手を頭の方へあげて、なにやら籠のようなものを頭に乗せている。

 これはグエル公園内で唯一の人間の形をした像だがギリシャ彫刻の「奉納像」を表現した言われてる。ここに、洗濯かごを頭に乗せた女性の像が1本あるので、「洗濯女の回廊」と名づけられた。

 中央エントランスの両脇にあるこの可愛い2つの家がある。1つは管理事務所だったが現在はショップになっている。もう1つは守衛さんの家になっている。どちらもヘンゼルとグレーテルの物語の中に出てくる「お菓子の家」がモデルとなっていて形や装飾がとても可愛らしい。

 ここカタルーニャ州出身の、あの天才画家サルバドール・ダリは、「ほんとにケーキのようだ。」と感心したようです。同じカタルーニャ州の偉大なる画家ジョアン・ミロも「粉砂糖をかけたお菓子のようだ」という言葉を残してる。

 もう1つの「守衛さんの家」の方は内部を見学できる。定員が30名で中ではガウディ作品関連についての説明ビデオが流れてるが英語版はあるが日本語版はない。たまに長蛇の列になるので、そんな時、外からの写真撮影だけでも充分だ。

 グエル公園は元々ブルジョワ階級の人々のために作られた庭園住宅。スポンサーだったグエル伯爵が後援者となり1900~14年にかけ、ガウディのデザインで作られた。自然を愛するガウディらしい。

 小高い丘の上に自然をそのまま残した姿で、広場や邸宅、礼拝堂などを設計。またグエル伯爵とガウディが最も愛した芸術はリヒャルト・ワーグナーの楽劇でガウディは同じ芸術センスを持つグエル伯爵の下で自然との調和を表現する総合芸術を作り上げようとした。

 当時ガウディは、現代のゲーテッドコミュニティーのように住宅地を外壁で囲みアクセスを管理できるような計画をたてた。ちなみにゲーテッドコミュニティーとはゲートを設けて周囲を塀で囲んで、住民以外の敷地内への出入りを制限しtが。

 そして通過交通の流入を防ぎ、また防犯性を向上させた住宅地の事。しかし町の中心から離れていて地の利が悪く公共の交通手段もないという悪条件の上、2人の進み過ぎた発想と自然の中で暮らすという価値観は、当時の人々にはあまり受け入れられなかった。

 また敷地面積の6分の1しか建物を建ててはいけないとか勝手に木を伐採してはいけないなど、多くの規制があり結局は、現在学校になっているグエル伯爵家と現在博物館であるガウディの家の他は、ほとんど売れなかった。

 2人の英国風庭園式住宅の夢は1914年に断念された。そう言う訳で、結局住宅は売れ残り、また市民戦争の影響で建設工事が中断し、結果として未完のまま1922年、市に買い取られて市民公園になった。

 その後、1884年はアントニオ・ガウディ作品群として世界遺産に登録されました。着工から百年以上が経過しても今なお建設途中という珍しい世界遺産「サグラダ・ファミリア」

 2005年にユネスコの世界遺産に登録されたが、当然、その当時サグラダ・ファミリアはまだまだ未完成。かろうじて完成している建物のみという部分的な世界遺産登録は世界でも異例と話題になった。

 なぜそんなに建設に時間がかかるのか、誰もが不思議に思う所です。しかし元々サグラダ・ファミリアの全貌は設計者であるガウディの頭の中にしかなかったとも言われていた。頼りにできるのはたった1枚のスケッチのみ。

 ガウディ亡き後弟子たちがこしらえた数々の資料もスペイン内戦で焼失した。そのため常に手探り状態で建設を進めるしかなかったようです。思うように建設が進まなかった。
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