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32話:博多高度臨床検査センターを作ろう

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 2018年も博多に高度臨床検査センターを是非作りたいと丹沢先生と佐藤さんからの年賀状に書いてあり、博多高度臨床検査センター設置委員会を立ち上げて欲しいと博多医師会の中堅若手の話が多いと、その熱気の強さを感じたようだった。その後2018年3月11日に佐藤さんに博多医師会の中堅若手から訪問要請があり静岡から博多に向かった。

 用件と言うのは博多高度臨床検査センター設立委員会を博多医師会の中で作ろうというものだった。早速、博多医師会に行き、中堅若手10人と話をして博多高度臨床検査センター設立委員会の会長1人男性、副会長1人女性、委員4人、男女2名ずつを選出する事。博多高度臨床検査センター設立委員会の活動要項と今後の予定を作成せよと指示し直ぐに人選が決まった。

 予定は2020年3月迄に行う事、金銭的なことは博多医師会関係者で投資できる人は3~4人、1~2億円、足らない資金の分をソーシャルレンディングの会社の堂前社長と打ち合わせる事を指示した。役員は、その場で決定できた。会長が白戸圭介、副会長が城島早苗、委員は、ここにいる、臨床放射線の秋田叶夫、池田公彦、事務の熊本時子、薩摩美子が、担当することに即決した。

 佐藤さんが今迄の経験で高度臨床検査センターを作るという前提条件で会議を進めることが鍵だと言った。作らないといく事は考えないこれが一番のポイントだと伝えた。もし、作ることが決まったら、連絡もらえれば、CT、MRIの中古品、またはリースの話は首都圏の方で話進めるから必要な時には連絡するから、会長、又は、代行できる副会長がすぐ来ることと言った。

 さらに以前、高度臨床検査センターを設立する時に使った高度臨床検査センターの医療機関と医療を受ける患者側にとってのメリットを書いた小冊子を作ったから、それを病院、開業医、医師会、主要駅の目に付くところで道行く住人達に配って啓蒙することが重要だとう説明した。どの位の時間を見込んだら良いですかと白戸圭介君が聞いた。

 それに対し、まず、1~2億円の資金を拠出してくれる数人を見つけられたら、そこから1年以内には作れると思うよと伝えた。多分、ソーシャルレンディングの方は日本全国から公募するので比較的簡単に資金が集まると思うと話した。必要なパンフレット、資料は、白戸圭介君宛てに段ボール箱に入れて、送ろうと言うとわかりました博多医師会の事務の人に話しておきますと言ってくれた。

 事務的な話は、この位で良いかと、それとも、このほか聞いておきたいことがあれば聞いてくれと佐藤さんが言うと了解ですと言った。もし何かあったら、佐藤さんの方に電話を入れますと白戸君が言い会議が終了した。その後、決起集会として居酒屋でビールで乾杯しようと言うことになり、安くて旨い所へご案内しますと言うので、タクシーで分乗して、佐藤の泊まるホテルに寄った。

 それから中州で博多高度臨床検査センター設立委員会発足の総決起隊を開くことになり、若手がスマートフォンで友人も呼んでも良いかと聞くので、大感激、大規模の方が景気づけのためになると佐藤さんが笑いながら言った。中州の広い居酒屋に総勢12名が参加して個室を借りて、まず、佐藤さんが、博多高度臨床検査センター設立委員会発足おめでとうと言い、乾杯の音頭を取った。

 すると、若手が頑張ろうと言って、博多高度臨床検査センター設立委員会発足して、ご当地ソングを歌いますと言いマイクを持った。チューリップの「心の旅」「博多っ子純情」を歌い出すと大きな歓声があがり、この曲、聴いたことあるとか古いとか、声が飛んだ。次の曲が、2017年の五木ひろし「博多ア・ラ・モード」井上陽水「少年時代」海援隊「思えば遠くへもんだ」

 若手でこの歌を聞いたことがない人が、カラオケで、この曲を聴いて、涙を流して聞いているのを見て、佐藤さんは博多の人達の純粋さ、おおらかさ、大きさを感じて、なんというと東日本にはない、ラテン系の乗りがあると感じ、スケールが大きい、自由だ、ここは居心地が良いと感じた。
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