都会から自然の懐へ

ハリマオ65

文字の大きさ
16 / 29

15話:新年の挨拶、埴輪商会の解散、九州北部豪雨

しおりを挟む
 こうして2007年となった。今年も開運、投資成功、商売繁盛の祈願所として知られる新大久保駅近くの皆中稲荷神社にう初詣に行き、投資の成功を祈願してきた。新年の挨拶に1月7日、三浦半島の津久井浜の富子さんとマンションに挨拶に行った。

「虎屋の羊羹を持参して行くと喜んでくれ、昼前に到着して、春子さんの手料理をいただいた」
「中華料理が上手なので、料理のこつを富子さんが聞くと調味料よと告げた」
「昔料理上手の友人から中華調味料で、お勧めの商品を聞き、ずっと、それらを取り寄せてると語った」

「奥さんが、そのリストを見せてもらい手帳に書き込んでいた」
「それを見ていた埴輪が、それよりも手料理の回数を多くしてもらいたいと反論した」
「めんどくさくなると好きな揚げ物、漬け物など、すぐ買って来て食べるのだからというと確かに、それは認めますと富子さんが、笑った」

「リビングでの日光浴気持ちが良いわよと言われ大きな4人座れるソファーの左右に2人が座り暖かいわと、しゃべっていると思ったら、会話が、途切れて静かになった」
「すると目を閉じて眠ってしまった」
「それを見て春子さんが、毛布を掛けてやり静かにしていた」

 春子さんは、キッチンで珈琲を入れて、テレビを小さな声にして見ていた。1時間位して、埴輪が、気持ちよかったと言い起きてきた。奥さんは、まだ寝ているので、起こさず、キッチンへ春子さんが誘い、珈琲を入れてあげ、クッキーも出した。その後、1時間位すると、奥さんが、起きた。

「どこにいるのと呼びかけると埴輪が、やっと起きたかと笑いながらキッチンからリビングへ行った」
「目覚めの珈琲を入れますから、いらっしゃいと春子さんが言い、珈琲とクッキーをいただいて、あー、美味しいと言うと、まるで子供だねと笑った」

 もう15時半じゃないと言い、ご馳走になってありがとうと埴輪夫妻が、春子さんに御礼を言って、マンションを後にした。そうして、17時過ぎに東京の自宅に戻ってきた。本当に冬でも暖かいのには驚いたわと言い、私たちも、老後あんな生活してみたいねと語った。

 今年の4月から埴輪富子さんは、独立して英語教室を自宅近くの会議室を借りて始めようと、インターネットで、英語検定、TOEIC受検の生徒募集の募集をかけると高校生から社会人まで12人の応募があり土曜日13時から14時まで教室を開くことにした。

 この年、埴輪の実家では、アパートの管理を依頼されていた人が高齢で、亡くなり、そのアパートも古くなったので整地して土地として売りたいと、その家の息子さんたちに依頼された。それを引き受け土地の販売広告を新聞に載せた。昨年、もう1軒のアパートでも同じ事があり、今後、埴輪の父が、商売にならないと告げた。

 そこで、今年いっぱいに商売を辞めることにすると末吉に語った。兄も姉も独立して兄はアメリカへ行き、姉は、関西の方に嫁いでいるため、その話を手紙に書いて知らせると話した。老後の両親の資金は、十分にあると言い、心配はいらないと末吉に語った。

 だから、お前も自分で仕事を探してくれと言われた。わかりましたと答えた。退職金も払えないが、理解してくれと言われ了解した。こうして、2007年6月末日に埴輪商会は、解散して店を閉めた。その後、7月5~6日を中心に台風3号と梅雨前線の影響で「九州北部豪雨」が発生。

 そのため福岡、大分両県で死者38人行方不明者3人となった。台風3号は九州北部を横断し気象庁は5日に両県に大雨特別警報を発表。大規模な土砂崩れや河川の氾濫が起き、大量の流木で家屋や鉄道の鉄橋などが流された。不明者の捜索が長引き、農林水産業に大きな被害が生じた。

 政府は激甚災害に指定し、自治体の災害復旧事業への補助率をかさ上げした。2007年7月12日、早朝、オルガノ株の気配値が3020円となっており、全株、4万株を成り行き売りを出すと売れ、税引き後利益、9950万円、残高が15306万円で、埴輪の財産が、1億7千万円となった。

 その後。台風は5号が8月7~8日に近畿・北陸を縦断。秋にも日本列島への上陸が相次ぎ、18号が9月17~18日に九州南部と四国、近畿、北陸を縦断したほか、21号が10月23日に東海と関東を縦断した。総務省消防庁によると、死者は5号で2人、18号で5人、21号で8人に上った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

近すぎて見えない物

あんど もあ
ファンタジー
エルリック王子と一夜を共にした男爵令嬢。エルリックの婚約者シルビアが、優しく彼女に言った一言とは。

処理中です...