瀬戸内の勝負師

ハリマオ65

文字の大きさ
18 / 85

18話:姫子が橫浜市大医学部に合格と住まい探し

しおりを挟む
 翌朝、6時過ぎに起きて、ホテルの上層階からの海の景色を眺めて、7時半過ぎにフロントに行き、タクシーを待った。その後、タクシー8時にタクシーが来て20分で橫浜市立大学八景キャンパスに到着。9時からの受験に備え、受験会場に入る前、姫子は、軽く体操をし、深呼吸をして、会場に入った。やがて、試験を終えて、出てくると、晴れ晴れとした顔で、出てきた。

 どうだったと母が聞くと、落ち着いて受験でき、2回見直しし、できるだけの事はしたと晴れ晴れとした笑顔で言った。その後、タクシーでホテルに戻り、ホテルの上層階のレストランで昼食ととった。今日も海が、きれいねと姫子が言い、こんな景色を見ながら、勉強、仕事ができるなんて素敵ねと言った。それに対し、医者は、そんな甘いものじゃない、なにしろ、人様の命を左右する仕事だからと母がくぎを刺した。

 わかってると言いながら、でも、大変な仕事だけれど、疲れた時に海を眺めて、心を落ち着かせるには、こんな素敵な海の景色って素敵だわと言い、心の疲れも癒やされるというと、母も、そうねと同意した。ランチセットも、コース料理のように、前菜、昼定食、最後のデザートと珈琲までついて、ゆっくり食べた。食後、ちょっと、散歩しようと姫子が言うので、ホテルの外に出た。

 すると、ホテルの近くには、多くの工場があって、ちょっとした工場地帯だった。歩いていると、金沢シーサイドラインを電車が入ってきた。しかし、電車特有の金属音がしなくて運転手もいなかった。どうやって走ってるのかなと母が不思議がった。姫子は、デザインが素敵と言い、携帯電話で、その電車の写真をとった。2003年3月26日、9月25日、以前買ったヤフー株が、2分割し今年で4分割と鮫島さんから連絡が入った。

 ホテルに戻って、フロントで向こうを走ってる電車って金属音もしなくて、運転手さんも見かけなかったけど、どうやって動いてるのと、対応した女性に聞くと、ちょっとお待ちくださいと言い、中高年の男性に代わり、あれは、最先端技術の自動列車制御装置で線路のデーターを全て記憶して、出発したり、速度を制御したり、駅で正確に自動停止できるのですと説明してくれた。

 いつ完成したのと聞くと、ここ横浜市金沢区の埋め立て地に1989年に誕生した、新型交通システムだと言い、ゴムタイヤを使っているので、音が静かなのですよと言い、生魚は全て、コンピューターが管理していますと説明すると、進んでるのですねと、母が、驚いた様に言った。この日も、ホテル内で、夕食をとって、明日の試験に備えて、早めに床についた。

 翌日、母が、ホテルの精算を終えて、タクシーに乗って、受験会場に入った。姫子が、受験会場に入り、しばらくして、試験を終えて、笑顔で出て来た。その後、新横浜に向かい、昼食は、新横浜駅の近くのレストランで和食を食べた。その後、新幹線に乗って、午後17時頃に、岡山の自宅へ帰った。今日は、寿司と取ったよと、父がにこやかに言い、18時過ぎに寿司が届き夕食をとった。

 父が、姫子に、どうだったと聞くと、ベストを尽くしたので悔いはないと言った。そうか、そりゃ良かったと言い、俺が死ぬときには、お前に見てもらいたいものだと笑いながら言った。すると、父さんは、しぶといから、大丈夫よと言い返した。そんな話をして、疲れたろうから、風呂に入って、早く寝なさいと母が言い、姫子は風呂には入って、22時には床についた。

 それから約2週間たった2003年3月8日、合格発表の日となり、母と姫子は、朝一番の新幹線で橫浜市大金沢八景キャンパスへ向かった。その後、10時前に到着し、姫子が、自分の受験番号を見つけて合格したのを母が確認した。直ぐに、姫子が父に携帯電話で連絡すると、父が、電話で、やったな、おめでとうと言った。そして、今晩は、3人で祝賀パーティーだと言いケーキを用意しておくと言った。

 電話を終えると、岡山に向かって、戻っていき、17時前に、2人は、父の待つ自宅に帰った。そして、父に、橫浜の有名な洋菓子を買ってきて、姫子が手渡した。そして、両親に、お陰で、希望する大学に入学できました。本当にありがとうございますと、挨拶すると、両親は、それを見て、たまらず、涙で頬をぬらした。その姿を見て、母が、姫子が生まれた時を思い出したと言い語り始めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

処理中です...