瀬戸内の勝負師

ハリマオ65

文字の大きさ
20 / 85

20話:姫子の引越完了と津山観光

しおりを挟む
 それでは、ここで良いですかと確認すると、父が、母に、どうだと聞くと、橫浜にも近いし、結構じゃないですかと告げた。すると、担当者が事務所に行きましょうかと言い、マンションを出ると、徒歩2分で、不動産屋の事務所についた。そして、書類を渡し、礼金、敷金、保証金が1ヶ月分ずつ、計3ケ月分、36万円かかりますと説明した。その他、駐車場やペット、楽器は駄目ですという事など住居条件を話すと、姫子がメモをとっていた。

 その他、オートロック、テレビモニタ付インターホン、宅配ボックス、公営水道、都市ガス、下水、フローリング、バルコニー、エレベーター、タイル貼り、CATV、駐車場あり、バイク置き場あり、駐輪場あり、ウォークインクローゼット 、シューズボックスと矢継ぎ早に語った。システムキッチン、追い焚き機能、浴室乾燥機、温水洗浄便座が備わっていると説明した。荷物の多い方もウォークインクローゼットがあるので、ご安心です。

 駅や商業施設に近いのでとても便利です。契約金はクレジットカード払い可能です。以上、説明事項を漏らさないように、詳しく説明した。それを聞いた姫子は、喜んで、とてもデラックスなマンションだわと喜んだ。
「それを聞いて、母が、お兄ちゃん達には、あまり言わないでねとくぎを刺した」。そして両親は、2人で家に戻った。その2日後の2003年3月14日、姫子が岡山に帰ってきて、必要な荷物をまとめだして、段ボール5個の荷物を作り、翌日、引っ越し屋を呼んで、引越先など、書類を全部書いて、引越をお願いした。

 それを終えると帰るというので、生活費、どれ位いると父が聞いた。すると甘ったれた声で年間300万円、口座に振り込んで、支払いは、出世払いと言うことで宜しくと言い、父に抱き付いた。「父が、仕方ないなと、言うと、笑いながら、母が、相変わらず、娘には甘いのねと言った」。そして、翌朝、朝一番の新幹線で横浜に戻っていった。2人きりになった家は、がらんとして寂しいものだった。やがて、桜のつぼみが膨らみはじめ、桜の季節の到来を予感した。

 母が、その話をして、来週、3月20日に、津山城「鶴山公園」の桜を見に行こうとお願いした。そうだな、姫子の大学のことも終わったので、言って見ようかと告げた。そして、2003年3月20日、朝9時に家を出て、10時半過ぎに、津山城「鶴山公園」に到着した。鶴山公園は桜が咲く春は素晴らしかった。津山城までの坂道では、多くの桜が楽しめた。高台からは津山市内を見晴らせ、景色素晴らしい。また立派な石垣と膨大な数の桜が折り重なった景観は圧巻。

 そして鶴山公園内には、小動物園もある。すると、ちょうど満開で素晴らしい景色で、多くの写真を撮った。鶴山公園の桜を1時間ほど、歩いて回り、お腹が空いてきたので、ご当地グルメの「津山ホルモンうどん」を食べに行って、お腹を満たした。「津山ホルモンうどん」とは、プリプリのホルモンはひとつひとつが大きく、様々な部位が入っている焼きそばで、ニンニクと少々の唐辛子が効いています。

 ホルモンの他にキャベツやモヤシもたっぷり入ってヘルシーな一皿。脂の甘味と味噌味のタレが絶妙に絡み合い、まさにヤミツキになる味。味付けは「普通」と「ピリ辛」、更に「激辛」まで選る。「ピリ辛」は味噌ダレに唐辛子が程よく効いていて絶品。量は1玉と2玉から選べますが、1玉でも十分なボリュームだ。その他、おでんも人気。セルフで好きな具材を選べるのが嬉しい。

 こうして、津山城の桜、高台からの景色を十分堪能して、16時過ぎに津山から岡山へ向かい車を走らせた。18時頃までに家に着き、風呂を沸かして入ってから、あり合わせの材料で料理を作り、夕食をとった。その後、父が、少し酒を飲むと、まぶたが、くっつきはじめ、布団に入ると、直ぐに眠りに落ちた。その後、健一から年間200万円送金して欲しいと父の小山田聡に電話が入り返済してくれるなら、送金するというと答えた。


 働き出したら、必ず、返すと言うので送金した。その後、母に電話をかわると、今年は、春休みに、家庭教師のアルバイトで稼いでいるので帰れないと良い、年末、年始は、帰るつもりだと話していた。病気はと聞くと、大丈夫だらか心配しないでと話した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

処理中です...