瀬戸内の勝負師

５２話：フンシャル花祭り見学１

　翌、５月１日、朝７時に、起きて、９時過ぎにパレード会場の道路先に、ビニールシートを置いて、小山田聡が場所をとりを文庫本を開いて、奥さんの来るのを待った、パレードが１０時には始まるので、それまでに弁当持参で来ることになっていた。沿道の観光客は、スマホ、カメラを向け、多くの写真を撮っていた。中にはビデオや、ノートパソコンを持ち込んでいる人いた。あまり混雑する前に、写真を撮りたいと思っていた。

　そこで小山田聡は、沿道を見て、優しそうな英語をしゃべる、初老の人を見つけ奥さんとの記念写真を撮って欲しいと、気に入ったパレードの時、突然頼みに行った。そして、全て自動で、シャッターを押すだけで写真を撮れると、その男に言うと、わかったと言い、数枚の写真を撮ってくれた。その代わりに、ビールを差し上げると喜んでくれた。それにしても美しい花バラを見事に飾ったフラワー・フェスティバルのパレードカーは、豪華である。

　その後を手に花を持った美しい女性が、凝った大きなスカート身にまとい素晴らしい笑顔を観客に送ってくれた。後に続く女性達のスカートは、赤、青、緑、黄色のストライプの広がったスカートがとても映えていた。その後のパレードカーに小さな女の子と男の子が乗って観客に手を振っていた。その後、全身、淡いピンク色の大きなスカートの女性と女の子の一団が、踊りながらやってきた。そして、観客に会釈姿は、またキュートで観客の心を掴んだ。

　続くは、女性と女の子２人の３人が１組になり行進して来た。髪には、黄色いオレンジの花をつけて、笑顔を振りまいていた。その後には、ミニスカートに白い花をあしらい、沿道側に女性２人と真ん中に男性がバレーのような躍動感あふれる踊りを踊りながら、行進して来た。次に続くのが、女の子の集団の真ん中にきれいな女子が入った一団がやってきた。そして決めれた同じ踊りを披露してくれた。

　後を追うようにパレードカーに、ピンクのは納屋バラ、地元の花をあしらったパレードカーに女の子と少しの男の子が乗って、沿道の観客に手を振っていた。続くようにピンクのショートスカートに緑色のどれを羽織った若い女性達が踊りながら行進している。その後に続くのは、真っ赤バラをあしらった大きな帽子と真っ赤なドレスの美女と手を引かれる小さな子供、その子の頭も赤や黄色の素敵な花で飾られていた。

　その後を追うのが踊りながら青の美しい柄のスカートに太い赤いラインの女の子達が決められた踊りを回りながら踊って行進した。何て好きでな笑顔なのだろう沿道から見ている観客達の顔もつられて笑顔になってしまう。パレードカーには、黄色の頭飾りとドレスの若い娘さんと真っ赤な頭飾りと真っ赤なドレスの色っぽい美人マダムがパレードカーに乗って、観客に絵画を振りまいてくれた。これを見て、心、躍らせない男性は１人もいないだろうと思うほど、美しく、魅力的だった。

　それにしても、こんなドレスを考えるデザイナーすごいと感動した。それに、また、こんな多くの美人さんと可愛らしい女の子達をよく集めたものだと感心した。誰がこの衣装をデザインしたのだろうかと思う程、素敵な柄のドレスで観客達も圧倒される。また、これだけの可愛い子供達と女性達が、こんな小さな島に、全員が住んでることも考えるとも思えず、どうやって集めたのだろうかとか人選はどうしたのかとか疑問は募るばかりだった。

　衣装も何かのコンテストで、最終的に決められたのか、まさか地元の民族衣装のデザインはコンテストで決めたのだろうかとか多くの疑問が次々と湧き上がった。しかし、こんな素敵なパレード見ることができて、自分は、何て恵まれているのだろうと思わざるをえない程、パレードに酔いしれていた。これは、奥さんも一緒で、目を丸くしてみていた。そうして１日目が終わって、ホテルに帰り、風呂に入った。その後、夕食をとって、マディラ。ワインを飲むと、２１時過ぎには、疲れて床に入って寝た。

　翌５月２日も朝８時過ぎ、場所取りのために、小山田聡が早めに沿道に場所を確保して、奥さんを待った。１０時前に、お弁当をもって奥さんがやってきた。その後も薄い青、薄い紫、黄色と白の横ストライプのワンピースの女の子と数人の男の混成でのダンスなども見られた。パレードも最高潮に達した頃、薄い紫のワンピースの女性立ちがそれぞれ乳母車に赤ちゃんをのせた集団がやって来たのには、驚かされた。その後、男女ペアが、ペア・ダンスをしながら上手に行進してくる珍しい光景を見ることができた。