14 / 63
13話:進学塾開設以来の惨憺たる結果
しおりを挟む
すると佐野の不安が増長してきた。今年は弱点を持つ人が驚くほど少なく、数学4人、英語5人、科学4人からは始まった。しかし最近の傾向として目標大学のレベルが上がり佐野が弱点を克服しても不合格と言うことがないか、検討会を持った。しかし明確な答えは出なかった。ちなみに、今年の目標大学は、東大4人、東工大7人、一橋大学8人、橫浜国大8人、橫浜市大9人、都立大学10名。
さらに慶応10名、早稲田10名、明治10人、中央10人、上智8人、お茶の水4人、東京理科大7人、日大18人となった。やはり予測通り、難関校をめざす受験生には、弱点がなかった。しかし突出してできる教科もなく平均的に良いのが、今年の受験生の特長だ。これに対して佐野は一抹の不安を感じた。4月の模擬試験で問題となる受験生が数学3人、英語3人、科学3人と過去最低であり単純に喜んで良いのか決めかねた。
やがてゴールデンウイーク7月も弱点の学生が一部減ったが逆に弱点ギリギリの学生が多いのではないかとアルバイトの大学生が分析した。その結果、弱点を克服しても、また他の科目の弱点が出てくると。未だかつてない現象が起きた。10月の模擬試験でなんと数学8人、英語8人、科学9人と倍増したではないか、この対策を時間を取って会議をしたが全体の底上げしかないと言う意見しか出なかった。
すると佐野の不安が増長してきた。1987年4月14日に証券会社から電話が入り、ソニー株さげて、買い時ではないかと連絡があり100万円を追加送金し300万円とした。4月15日2600円で千株を260万円で買い、口座の残高が40万円となり、佐野の資産は150万円となった。やがて1990年を迎え、1月の模擬試験の結果、弱点の塾生、数学7人、英語7人、科学7人と全く減っていない。
弱点を克服した人もいるが新たに弱点になった人が出てしまったのだ。何も有効な手を打てず、ゴールを迎えた気がした。そして2月になり25人の不合格者が出た。東大2人、東工大4人、一橋大4人、横国大4人、横市大5人、都立大6人の不合格者だった。これは、まさに、佐野が怖がっていたことが起きてしまった。やがて3月に入り私立大学受験となり次々を合格者が出て最終的に108名の合格者となり96%の合格率であった。
これだけ見れば、良い結果に見える。しかし国公立にだけに、ついて言えば75%と言う低い結果となる。この結果について、その後、検討会をも持ったが結論が出なかった。弱点あるかないかでなく受験科目ごと10点満点で何点かという表示にして難関校については8点以下が弱点としたり1ランク落ちる学校については7以下が弱点とか工夫すべきだと意見が出た。確かに受験校別に点数を出す方法しか対策がないと言う結論に達した。
しかし、それを算出するのは大型コンピューターに個々のテストの点数結果を入力しないと、人の手だけではできないと言う意見が大勢を占めた。しかしプロの進学塾としては講師の勘でも構わないが、そう言う資料を作らないと、今回のような事件が起きる可能性があると佐野は講師全員に話し、これができてこそプロの難関校の合格請負人じゃないかと言った。
それに対し論点は、間違いない。本来は、そうあるべきかも知れないが、時給千円で、そこまで要求されたら、たまらないと言われると、佐野は、全く反論できなかった。そして苦い経験の1989年であった。しかし、佐野は、あきらめずに腹心部下の本田とケイトに、この話をすると、そのチャートグラフの草案を考えてきますと本田が言ってくれた。
そしてケイトも作るべきでしょうと賛成した。その後、本田が円形の中心点から8科目なら8つの線を等間隔をあけて中心点から外に向かって直線を引く。次に、その直線を10等分して1から10までの点を打つ。そして8教科の個々の実力を数値化して数学が8なら8の所に赤印をつける。
国語が7なら7の所、英語が10なら10の所、理科、社会、化学と点数化して、その点を結ぶと完成する。一方、株投資では1989年10月11日に証券会社から電話でソニー株が上昇してるので成り行き全株売りを指示され、その通りにした。
さらに慶応10名、早稲田10名、明治10人、中央10人、上智8人、お茶の水4人、東京理科大7人、日大18人となった。やはり予測通り、難関校をめざす受験生には、弱点がなかった。しかし突出してできる教科もなく平均的に良いのが、今年の受験生の特長だ。これに対して佐野は一抹の不安を感じた。4月の模擬試験で問題となる受験生が数学3人、英語3人、科学3人と過去最低であり単純に喜んで良いのか決めかねた。
やがてゴールデンウイーク7月も弱点の学生が一部減ったが逆に弱点ギリギリの学生が多いのではないかとアルバイトの大学生が分析した。その結果、弱点を克服しても、また他の科目の弱点が出てくると。未だかつてない現象が起きた。10月の模擬試験でなんと数学8人、英語8人、科学9人と倍増したではないか、この対策を時間を取って会議をしたが全体の底上げしかないと言う意見しか出なかった。
すると佐野の不安が増長してきた。1987年4月14日に証券会社から電話が入り、ソニー株さげて、買い時ではないかと連絡があり100万円を追加送金し300万円とした。4月15日2600円で千株を260万円で買い、口座の残高が40万円となり、佐野の資産は150万円となった。やがて1990年を迎え、1月の模擬試験の結果、弱点の塾生、数学7人、英語7人、科学7人と全く減っていない。
弱点を克服した人もいるが新たに弱点になった人が出てしまったのだ。何も有効な手を打てず、ゴールを迎えた気がした。そして2月になり25人の不合格者が出た。東大2人、東工大4人、一橋大4人、横国大4人、横市大5人、都立大6人の不合格者だった。これは、まさに、佐野が怖がっていたことが起きてしまった。やがて3月に入り私立大学受験となり次々を合格者が出て最終的に108名の合格者となり96%の合格率であった。
これだけ見れば、良い結果に見える。しかし国公立にだけに、ついて言えば75%と言う低い結果となる。この結果について、その後、検討会をも持ったが結論が出なかった。弱点あるかないかでなく受験科目ごと10点満点で何点かという表示にして難関校については8点以下が弱点としたり1ランク落ちる学校については7以下が弱点とか工夫すべきだと意見が出た。確かに受験校別に点数を出す方法しか対策がないと言う結論に達した。
しかし、それを算出するのは大型コンピューターに個々のテストの点数結果を入力しないと、人の手だけではできないと言う意見が大勢を占めた。しかしプロの進学塾としては講師の勘でも構わないが、そう言う資料を作らないと、今回のような事件が起きる可能性があると佐野は講師全員に話し、これができてこそプロの難関校の合格請負人じゃないかと言った。
それに対し論点は、間違いない。本来は、そうあるべきかも知れないが、時給千円で、そこまで要求されたら、たまらないと言われると、佐野は、全く反論できなかった。そして苦い経験の1989年であった。しかし、佐野は、あきらめずに腹心部下の本田とケイトに、この話をすると、そのチャートグラフの草案を考えてきますと本田が言ってくれた。
そしてケイトも作るべきでしょうと賛成した。その後、本田が円形の中心点から8科目なら8つの線を等間隔をあけて中心点から外に向かって直線を引く。次に、その直線を10等分して1から10までの点を打つ。そして8教科の個々の実力を数値化して数学が8なら8の所に赤印をつける。
国語が7なら7の所、英語が10なら10の所、理科、社会、化学と点数化して、その点を結ぶと完成する。一方、株投資では1989年10月11日に証券会社から電話でソニー株が上昇してるので成り行き全株売りを指示され、その通りにした。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや
静内燕
恋愛
相沢悠太の日常は、規格外の美少女である幼馴染、白石葵によって完全に支配されている。
朝のモーニングコール(ベッドへのダイブ付き)から始まり、登校中の腕組み、そして「あーん」が義務付けられた手作り弁当。誰もが羨むラブラブっぷりだが、悠太はこれを「家族愛」だと頑なに誤解(無視)している。
「ゆーたは私の運命の相手なんだもん!」と、葵のデレデレは今日も過剰の一途。周囲の冷やかしや、葵を狙う男子生徒のプレッシャーが高まる中、悠太の**「幼馴染フィルター」**はついに限界を迎える。
この溺愛っぷり、いつまで「家族」で通せるのか?
甘すぎる日常が、悠太の鈍感な理性を溶かし尽くす――最初からクライマックスの、超高濃度イチャイチャ・ラブコメ、開幕!
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる