アル・ゴアに刺激されて！

８話：赤ちゃん誕生、温暖化対策と土地探し

　また、欧州連合外相会議も全会一致で攻撃を支持。９月２８日、国際組織法で初の「立法行為」とされる国際連合安全保障理事会決議が採択された。そして世界の全ての国に国連憲章第７章に基づく強制措置として厳罰化や情報交換および資金援助禁止などのテロ対策とその報告が義務化された。１１月１２日には国際連合安全保障理事会決議てテロは「全国家と全人類への挑戦」とまで非難された。

　アメリカはこの間に協力する国々と連合を組み、攻撃の準備に入った。これらの国は有志連合諸国と呼ばれ、国防長官は「人類史上最大の連合」であるとした。有志連合諸国は、アフガニスタンを含むテロ組織勢力地域への作戦を実行した。こうして２００１年が終わり２００２年を迎えた。１月１０日に、浩一の奥さんの麗子さんが体調不良を訴え、産婦人科を受診すると妊娠が判明した。

　出産予定日が７月１４日と告げられた。その後、２００２年１月２４日、早朝、証券会社の担当者から日本ビルファンドの価格が４７.４万円で買いと言われ同意し３０株、成り行き買いを指示、１４２２万円で購入でき残金が、５７８万円。そして、６月１５日から清水玲子さんは、証券会社に産休の手続きをとった。一方、アメリカでも環境対策に厳しいカリフォルニア州で、ＲＰＳ「再生可能エネルギー利用割合基準」という法律ができた。

　その目標が太陽光発電の比率が、全体の２５％と決められ太陽光発電推進を開始。この比率を上げていく事により太陽光発電コストを下げるつもりだ。　カリフォルニア州でのＲＰＳ用電力調達には、主に３つの方法がある。まず、一般に「リクエスト・フォー・プロポーザル・ＲＦＰ：提案依頼書」と呼ばれる競争入札制度。入札対象は、送電網に接続される２５メガワット以上の大規模発電所。

　清水浩一は、奥さんの出産準備のため質屋のお客さんがいない時は、奥さんの所に行き、お客が来ると店に出るようにした。そして、奥さんの面倒を見ながら、質屋の仕事をする格好となった。しかし奥さんのお腹が大きくて驚き先生に聞くと双子かもしれないと言われた。７月１１日、早めに産婦人科病院に入院し調べると双子と判明。７月１４日、早朝、麗子さんが、男女の双子を出産し、和子と富和と名付けた。

　７月１７日に、自宅に帰ってきたが、その泣き声が、大きく店まで聞こえる程だった。それでも義理の母の芳江さんと浩一が懸命に子供の面倒を見ていた。８月になり、麗子さんは、汗だくで、芳江さんは、洗濯に忙しく、大変な夏休みになった。９月１日から麗子さんが証券会社に復帰して、昼休みは、自宅に帰り、子供に父をやる生活を続けた。そのために食欲旺盛で芳江さんも驚くほどよく食べた。その後、涼しくなり１２月を迎えた。

　清水家は、７人の大所帯で、忙しく、清水芳江さんと浩一が動き回っていた。この年の人事で、清水浩一の妹の咲子さんが横浜支店に転勤になり横浜のマンションに引っ越していき２００３年となった。この年は、初詣に出かけ、家内安全、子供たちの健やかな成長、商売繁盛を祈願してきた。同じ頃、アメリカ、２００４年、アル・ゴアは、アメリカ大統領をやめて地球温暖化対策の活動を世界中で開始した。

　アル・ゴアは、世界中を駆け回り、環境破壊の実態を暴いたり、温暖化ガスである二酸化炭素の垂れ流しの状況、アマゾン、南アジアのジャングルでの森林破壊の現状を視察して回った。その記録をデイビス監督が「都合悪い現実」という映画にして収録。その後、その映画を上映すると学校での上映に反対するグループが、上映差し止めを求める提訴をイギリスの高等法院に起こした。しかし、バートン判事は上映差し止めの請求を退けた。

　これによって、一般の人も地球環境に注意を払うようになった。　日本でも太陽光発電の補助金申請が、増え、ＺＥＨ、「ゼロエネルギーハウス」として自分の家で使う電気を自分で作ると言う考えの人も増え、さらに企業においてもＺＥＢと言う「ゼロエネルギービル」として地球環境に負荷をかけない生活が流行してきた。２００４年８月には、清水浩一は、家族４人で車で、豊島園遊園地へ行って、２歳の清水和子と富和をプールに入れた。