アル・ゴアに刺激されて！

１０話：北海道の池田町ワイン城へ

　Ｃ社が、２５００万円の販売希望価格だが、極力安く交渉すると告げた。それを聞き、清水は、Ｂ社とＣ社に詳しい話が聞きたいと言い４月２２日。土曜日、一人で出かけた。まず、Ｂ社を訪問し２３００万円にできる可能性はと聞くと半々と答えた。次にＣ社の社長に、いくらで折り合いをつける自信があると聞くと２３００万円以下にするときっぱりと言った。次に地元の建築業者と木造住宅メーカーに、つてが、あるかと聞かれた。

　それに対しあると答え、２３００万円以下なら買うと答えた。この年の夏休み清水一家と義理の母の７人で、新潟からフェリーで北海道へ行き、旅行を計画。２００６年８月１０日、木曜、朝６時半に自宅を出発し関越自動車道に乗り新潟に向かった。その途中、赤城サービスエリアで一休み。１０時に新潟市街に入り食料や飲み物、お菓子など必要なものを買い込んで、１１時過ぎに新潟港フェーリーターミナルに到着。

　車をフェリーに載せ１２時、出発。清水浩一１家４人は、子供２人の手をしっかり握りフェリーの甲板に出た。この時は、あまり強い風ではなく、甲板を一回りしてきたが、気持ちよい潮風が頬をなでた。そして、新潟で買ってきた弁当を開いて２つの部屋で食べ、今日のドライブ、フェーリーの感想を話した。その後、持参したトランプでカードゲームをしたり、本を読んだり、ラジオを聞いたりして過ごた。

　夕方、シャワーを浴びてから、食堂へ向かい、夕食を食べた。その後、部屋に戻り、買ってきたビールを飲んで２１時には眠りについた。翌朝４時には、全員を起こし、もう少しで小樽につくと伝えて、持ち物を確認して４時半に車で小樽港のフェリーターミナルに下りた。その後、昨日買ってきた、菓子パンと飲み物を食べて朝食とした。札幌に向かい札幌の公園の駐車場で一休みしてトイレ休憩をして６時に出発。

　９時には、富良野に到着して空いてる喫茶店に入り珈琲やモーニングセットを食べた。ゆっくりして１０時からラベンダー畑を散策して回り１１時に出発し、１３時過ぎに帯広に到着。名物の豚丼の美味しい店を聞いて昼食を食べた。その後、スーパーに入って、食料、飲み物、お菓子を買い込んだ。１４時過ぎに予約しておいた十勝川温泉のホテルにチェックイン。早速、天然温泉に入って、少し仮眠した。

１６時に起きて屋上階に上がって、雄大な十勝川を眺めて、何枚も写真を撮った。１８時半に夕食の支度ができたと出かけるとバイキング形式で、鳥のから揚げの様なザンギと鮭などが並んでいて、好きなものをとって食べ、デザートにアイルクリームを食べたが、牛乳が違うせいか、旨い！その後、風呂に入ったらカードゲームしたりテレビを見たりして２１時過ぎには、床に入った。

　翌朝６時に起きてホテルの庭を散歩すると東京では味わえない清々しさを感じ、とても気持ちが良い。１０時にホテルを出て、３０分位でワインで有名な池田町に入った。すると車の前に中世のヨーロッパのお城の様な建物が見えて入館した。そこは、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所。入る前に、その施設の前で、家族を入れた数枚の写真を撮った。中に入ると無料と書いてあり地下にワインの熟成庫があると書いてあり階段を降りた。

　そこにはワインが静かに眠るフレンチ・オーク樽や古いワインが数多く展示されていて試飲もできた。１階にはｍ十勝ワインをはじめ池田町の特産品が買えるショッピングコーナー。４階にはレストランがあった。外とブドウ園に向かうと南斜面に池田町だけの品種「清舞」「山幸」などのブドウの樹が植えられてた。

　これらが、秋には収穫され、味わい豊かな十勝ワインに生まれ変わるとの事だった。通路を歩くと、置いてあるワインの大樽に驚かされた。地下２階は、ワインが静かに眠る熟成室。樽熟成、ビン熟成、そして既に出荷を終えた年代物のワインが展示してある。温度、湿度、ビン熟成中にコルクに付着した自然のカビなどが、この素晴らしいワインをつくるのかと思うと不思議な気がした。

　また、新たにワインの大樽を割って作った屋根の個性的なバーが、併設されており、素敵だった。１階に戻ると、ブランデーを造るための蒸留器と実際にブランデーを熟成している樽をガラス越しに見学できる。ブランデーはワインを蒸留して造られ、池田町では昭和３９年からコニャック方式によるブランデー造りを行っていた。