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18話:油の輸送作戦と台湾の応援
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暖房用の油の在庫なければ、凍死者も出る気温。そこでN石油は、日本一の製油所、横浜根岸製油所からJR貨物に油を送る計画を立てた。と言っても東北本線、常磐線は、地震の影響で使えない。そこで考えたのが、新潟経由で日本海側からの鉄道路。まず、新潟から秋田、青森を経由して、八戸まで送り、北東北に油を送った。次に南東北になるが、これが、難しかった、知恵を絞って考えたのが、新潟から磐越線を使って郡山に油を送る計画だった。
「しかし新潟から福島は、豪雪地帯で今の機関車では、車輪が滑って坂道を上れない事が、その後判明した」
「しかし、古株の国鉄マンから蒸気機関車使えば行けると語った」
「そう言っても蒸気機関車を上手に操れる機関士が、ほとんどいない」
「そこで元国鉄マンのパイプを使い上手な運転手を即席訓練して蒸気機関車で、山を越えるしかないと語った」
「その候補者が、決まり、名古屋の訓練所で、SLの操作方法を熟練して退職組の先輩運転手から即席で習った」
その語、補助運転手も決まった。そして決死の新潟から福島への峠道を蒸気機関車の連結して峠越しをするという前代未聞の計画が立案され、実行に移された。しかし、そう簡単の事は進まず、途中、案の定、雪が降りはじめトルクの高い蒸気機関車でも車輪が滑り、上り坂を上がれなった。
それでも、補助運転手の指示で、砂を上手に線路にまいて、ゆっくりと車輪を動かすことに成功して、予定よりも遅れたものの何とか、予定していた郡山に油を送る事ができたのだ。その様子を我先に見ようとする者、マスコミ関係者が、郡山で待っていた。
「しかし運転手2人は、気持の整理がつかず、恥ずかしく、ヒーロー扱いされるのを嫌い記者会見を断った」
ただ、本当に油を届けられて、良かったと告げたという。詳しい情報は、わかるはずだと思うので割愛するが、そういう、恥ずかしがり屋さんの往年のベテラン蒸気機関車の運転手がいたのは、まぎれもない事実である。こうして4月を迎えると、芸能人、映画人、有名人が、次々と東北に入り、炊き出しや募金活動をしたのは、マスコミ報道されている。しかし、この善意の輪は、国内だけではなかった。
昔から友好関係のある台湾では、3月18日、東日本大震災の被災者を支援するため、台湾の赤十字会とテレビ各局が18日夜、チャリティーコンサートを開いた。100人を超える芸能人が参加する見通しで、台湾を代表するスターが勢ぞろいする。日本からはジュディ・オングさんが里帰りするほか、日本のテレビドラマ出演で知られるリン・チーリンさんも参加する。
これに合わせて主題曲となる日本支援の歌「Believe」がつくられた。馬英九総統も協力し、歌の冒頭で「愛を信じ、希望を信じ……」と語る声を吹き込んだ。台湾では2011年3月の震災翌日から各地で募金活動が展開された。外交部によると、集まった義援金は250億円余り。日本の5分の1に満たない人口約2350万人の台湾から寄せられた大きな支援は、被災地の住宅や病院の再建、生活支援に充てられた。
我々は「台湾からの200億円の義援金」ばかりを注目しがちだ。しかし被災地の人が「忘れられないぐらい感動し感謝した」という逸話がある。震災から5日後の3月16日。白いズボンと白い帽子、紺色のジャンパーの背中に蓮のマークをつけた一群が茨城県の大洗町に到着。台湾の慈済基金会「じさいききんかい」日本支部の人々が、トラックと自家用車を連ねて、被災地の人々に温かい料理を振る舞うためだ。
この団体は、台湾の財団法人「佛教慈済慈善事業基金会」の日本の分会で、本部は台湾の花蓮市にあり、台湾の尼僧の証厳和尚によって1966年に設立された仏教系慈善団体だ。「慈済」とは、「慈悲為懐、済世救人」「慈悲を懐にいだき、世を救済し人々を助ける」という意味で、実践を重視して世界で慈善活動を行っている。尼僧が中心の団体だが、多くの老若男女が賛同し、各地のボランティア活動に参加している。
彼らは、夜が明ける前に東京を出発し茨城県大洗町、岩手県大船渡・陸前高田市、宮城県石巻・気仙沼市など被害の甚大な場所に赴いて、気温が、10度を下回る中、カレーライス、焼きビーフン、豚汁、みそ汁などの炊き出しを行った。彼らが、届けた救援物資は数10トンともいわれている。
「しかし新潟から福島は、豪雪地帯で今の機関車では、車輪が滑って坂道を上れない事が、その後判明した」
「しかし、古株の国鉄マンから蒸気機関車使えば行けると語った」
「そう言っても蒸気機関車を上手に操れる機関士が、ほとんどいない」
「そこで元国鉄マンのパイプを使い上手な運転手を即席訓練して蒸気機関車で、山を越えるしかないと語った」
「その候補者が、決まり、名古屋の訓練所で、SLの操作方法を熟練して退職組の先輩運転手から即席で習った」
その語、補助運転手も決まった。そして決死の新潟から福島への峠道を蒸気機関車の連結して峠越しをするという前代未聞の計画が立案され、実行に移された。しかし、そう簡単の事は進まず、途中、案の定、雪が降りはじめトルクの高い蒸気機関車でも車輪が滑り、上り坂を上がれなった。
それでも、補助運転手の指示で、砂を上手に線路にまいて、ゆっくりと車輪を動かすことに成功して、予定よりも遅れたものの何とか、予定していた郡山に油を送る事ができたのだ。その様子を我先に見ようとする者、マスコミ関係者が、郡山で待っていた。
「しかし運転手2人は、気持の整理がつかず、恥ずかしく、ヒーロー扱いされるのを嫌い記者会見を断った」
ただ、本当に油を届けられて、良かったと告げたという。詳しい情報は、わかるはずだと思うので割愛するが、そういう、恥ずかしがり屋さんの往年のベテラン蒸気機関車の運転手がいたのは、まぎれもない事実である。こうして4月を迎えると、芸能人、映画人、有名人が、次々と東北に入り、炊き出しや募金活動をしたのは、マスコミ報道されている。しかし、この善意の輪は、国内だけではなかった。
昔から友好関係のある台湾では、3月18日、東日本大震災の被災者を支援するため、台湾の赤十字会とテレビ各局が18日夜、チャリティーコンサートを開いた。100人を超える芸能人が参加する見通しで、台湾を代表するスターが勢ぞろいする。日本からはジュディ・オングさんが里帰りするほか、日本のテレビドラマ出演で知られるリン・チーリンさんも参加する。
これに合わせて主題曲となる日本支援の歌「Believe」がつくられた。馬英九総統も協力し、歌の冒頭で「愛を信じ、希望を信じ……」と語る声を吹き込んだ。台湾では2011年3月の震災翌日から各地で募金活動が展開された。外交部によると、集まった義援金は250億円余り。日本の5分の1に満たない人口約2350万人の台湾から寄せられた大きな支援は、被災地の住宅や病院の再建、生活支援に充てられた。
我々は「台湾からの200億円の義援金」ばかりを注目しがちだ。しかし被災地の人が「忘れられないぐらい感動し感謝した」という逸話がある。震災から5日後の3月16日。白いズボンと白い帽子、紺色のジャンパーの背中に蓮のマークをつけた一群が茨城県の大洗町に到着。台湾の慈済基金会「じさいききんかい」日本支部の人々が、トラックと自家用車を連ねて、被災地の人々に温かい料理を振る舞うためだ。
この団体は、台湾の財団法人「佛教慈済慈善事業基金会」の日本の分会で、本部は台湾の花蓮市にあり、台湾の尼僧の証厳和尚によって1966年に設立された仏教系慈善団体だ。「慈済」とは、「慈悲為懐、済世救人」「慈悲を懐にいだき、世を救済し人々を助ける」という意味で、実践を重視して世界で慈善活動を行っている。尼僧が中心の団体だが、多くの老若男女が賛同し、各地のボランティア活動に参加している。
彼らは、夜が明ける前に東京を出発し茨城県大洗町、岩手県大船渡・陸前高田市、宮城県石巻・気仙沼市など被害の甚大な場所に赴いて、気温が、10度を下回る中、カレーライス、焼きビーフン、豚汁、みそ汁などの炊き出しを行った。彼らが、届けた救援物資は数10トンともいわれている。
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