アル・ゴアに刺激されて！

３６話：企業の太陽光発電計画に投資

　最初に挨拶してから、清水が、最近、気になっているのですが、テスラの１００万円の太陽光発電用の大容量バッテリーって、どうかと聞いた。すると別に問題があるという事は、聞いてないと語った。しかし、テスラは、高級電気自動車のメーカーで、片手間で、太陽光発電用の大容量バッテリーをやっているために信頼性に欠けると言った。

　しかし、技術力は定評があるし、テスラの１００万円の太陽光発電用の大容量バッテリーと同じ規模のバッテリーを日本製でか言うと２５０～３００万円すると答えた。なんで、そんなに違うのと聞くと、欧米での販売数量が、日本メーカーで比較できない。それに中国の工場で、大量生産していて生産コストが、日本製品とは段違いだと本音をもらした。それ程、売れているから、薄利多売できると説明した。

　もう既に太陽光発電用の大容量バッテリーのニーズがあると踏んで、新しく中国に大きな工場を計画していたが、米中貿易摩擦の関係で、どうも、その計画が、難しいと言う情報も流れていると告げた。また、最近では、世界的な半導体不足で、テスラも厳しいようだと語った。それでも以前作ったテスラの１００万円の太陽光発電用の大容量バッテリーの在庫は、かなり余っているという情報も入っていると佐藤さんが、言った。

　すると加藤さんも確かにその情報は、聞いてると同意。問題は、金も問題だと加藤さんが言った。菅田社長が、金の問題というのは具体的に、何と、聞いた。これに対し佐藤さんが、初期費用を立て替えて分割して代金をもらう場合、立て替え費用を誰が出すのと言った。そうか、確かにねとうなずいた。佐藤さんが、以前、銀行で、そのための費用を貸して欲しいと申請したら焦げ付いた時に支払えるのかと問われて、やってみないと解らないと答えた。

　こんな不景気な時代、そんな頼りないことに大金を課すことはできないと、笑われたと話した。菅田社長が、呂りゃそうだ、現在の銀行は、石橋をたたいて渡らないものなーと、うなずいた。資金力のある清水さんに全部お願いしようかと、加藤さんが、笑いながら言うと、真面目な話ですから、真剣に考えて下さいと厳しい顔で言った。冗談ですよと笑った。

　リスクを３等分しませんかと、清水が言うと、菅田社長が、それしかないかもしれないと真剣な顔で、了解した。これに対して異論ある人はと聞くと、何も意見が出ず、後は、やるかどうかだけだというと菅田社長が、儲けの種がない現在、やるっきゃないでしょうと言い切った。確かに何もしないで、引き下がれないしウイルス感染症で不景気な中、生き残る策を考えて行かなければ、１、２年で、我々は､ギブアップすることになるものなーと､小さな声で言った。セールスは、佐藤さんと加藤さんにお願いし、資金は、４人で折半で行こうと言うと渋々、了解しますという感じで、同意してくれた。

　そして菅田社長が、最初にＳ銀行の本部を最初に当たろうと言うことになった。それは、数年前に太陽光発電を利用して会社の電気をまかなおうという計画があったといい、その仕事を菅田社長が、清水と一緒に訪問して、再度、太陽光発電システムと大容量バッテリーの話をしに行くと会議の席で、話した。すると、太陽光発電工事の事業者、佐藤さんと加藤さんが、しおらしく､宜しくお願いしますと頭を下げた。

　１０月８日の金曜日、訪問して菅田社長が、新しい太陽光発電装置が安くなった事を伝えた。菅田社長と清水の２人が、その銀行の本部の会議室に招かれ、６人の人が、集まった。清水憲一の自宅の倉庫の屋根の大きな太陽光発電装置の写真を見せながら説明した。すると、これ御自宅の物置ですかと聞かれ、ハイと答えた。これだけの装置だと電気を使いこなせないでしょうと言われ、余りますと言い、それを売電しておりますと答えると驚いていた。

　システムでいくらかかりました聞かれ２５０万円と答えると、安くなったのですねと言われた。その後、テスラと言う､電気自動車で有名な会社が､最近１００万円で、太陽光発電装置で余った電気を貯めておける大型バッテリーを１００万円で、発売すると言う事で、話題になって言ると告げると、テレビのニュースで、聞いてますと言われた。来年には、今の２倍の容量のバッテリーを同価格で、発売すると宣言してますと話した。