脳手術後、性格が変わった

ハリマオ65

文字の大きさ
12 / 15

12話:MM21マンション購入とクルーズ

しおりを挟む
 2012年10月になり、柳生敦夫夫妻と母と母の友人で橫浜に出かけるようになった。特に元町での買い物と、その後、中華街で食事をするのが好評で、毎月出かけた。山下公園と港の見える丘公園、外人墓地、洋館めぐり、たまにホテルニューグランドでの昼食、お茶が好評だった。そして、みなとみらいのショッピングモールにも、出かけた。そして、近くのマンションを見て、見学させてもらった。

 その後、みなとみらいのタワーマンションで生活できたら良いわねと言い、何かあっても、目と鼻の先に、大きな、けいゆう病院があるから安心ねと話した。12月の忘年会を母の友人も含め7人で昼間、聘珍樓で開催すると、大好評だった。そして、母が、敦夫に、父の資産と、あなたの資産で、あのタワーマンション買いませんかと言った。そこで、女房とも相談してみますと答えた。

 後日、奥さんの梅子さんに聞くと、もしお金があれば、是非、みなとみらいのタワーマンションに住みたいわと言われた。これで、投資で成功して金が入ったら、一番先に、みなとみらいのタワーマンションを買うと、女房と母に告げた。やがて2012年が終わり2013年を迎えた。この年も、毎月、1、2回、橫浜観光に出かけた。特に、5、6月のバラのシーズンの山下公園と港の見える丘公園のバラの庭園は見事で、多くの写真を撮って来た。

 それを見るたび、この近くに住みたいわねと言うのが母の口癖になった。今年も、夏は、暑くて、エアコンの下で、じっと涼しくなるのを待ち続け、10月になり、再び、橫浜の港を見に出かけるようにいなった。そんな、2013年11月に、金が上昇してると、東京の金を預かってもらっている会社から電話が入り、売った方が良いと言われ、100kgを売ると1g5000円で売れ税引き後利益が4億円となった。

 これで柳生敏夫と敦夫の奥さんの資産合計が5億円ずつになった。その話をすると、敦夫、みなとみらいのタワーマンション購入のために電話してと言われた。そして、事情を話し、3LDKで海が見えて、26階以上のMMタワーズイーストを探して欲しいと伝えた。値段は2、3億円と言われ了解した。その後、2014年3月、2.3億円で3LDKの91平米の海の見える部屋が売りに出たと連絡が入った。

 早速、売りに出された部屋を見に行くと、景色が良く良かったが、現状のままだったので、母が、汚れてますが、このまま、引き継ぐのと、不動産会社の人に聞くと、もちろん、売主様が出た後に、原状回復していただきますので、大丈夫ですと言われた。海が見えるのに、一番感動したようで、母は、大喜びしていた。ここなら、友人達も呼べるねと、はしゃいでいた。

 2週間後、再度、前入居者が去った後の部屋を見せてもらい、母も了解してくれ正式契約を結んだ。そして八王子の大きな家を売りに出した。引っ越しする際に、大きな荷物を晴らして極力、荷物を少なくした。実家の方は、両親の住まいと敦夫の住まいを別々の別件として、2つの物件として、それぞれ1億円、合計2億円で売り出した。敷地は150坪以上有り、決して高い物件ではなかった。

 2014年4月、2軒が売れたと連絡が入った。この頃は、母は、友達と一緒に、みなとみらい、山下公園、元町、中華街と散歩、買い物、食事と遊び回っていた。高齢の婦人は旦那さんを亡くして、老ける人と若返る人に別れるそうだが、うちの母は、間違いなく、後者に入ると、敦夫は思った。そして、母の健康を気遣い、毎年、検診を受けるようにして、健康に留意した。資産の管理を敦夫が任され、現在8億円の資産となった。

 橫浜港から出る、クルーズ船に乗ってみたいと言われて、敦夫夫妻と3人で、クルーズ旅行を予約した。4月14日、月曜に橫浜港を出港し、4月15日、火曜に名古屋、4月16日、水曜日に大阪、18日、金曜に那覇、19日、土曜に台湾の基隆、22日、火曜に、橫浜港に帰って来る。クルーズ船はダイヤモンド・プリンセスというイギリス船籍でアメリカのクルーズ会社の日本支社が運航する115875トンのクルーズ船でした。

 この大型クルーズ船は、2004年に三菱長崎造船所で造られ、その後日本クルーズ向けに改装された客船で、日本で造られた客船としては3番目に大きい客船です。船の長さは290mもあり、やはり大きいです。客室の72%はオーシャンビューで、私達の客室は後の方に6隻並んでいる中の一番先頭のボートの2層上のあたり。海が穏やかだったこともあり、私たちの客室は中央部なので殆ど 揺れを感じませんでした。

 乗客定員2700人余りでしたが、広いビュッフェの他無料「クルーズ費用に含まれている」レストランも5ヵ所あり、混みあっている感じはあまりありませんでした。船尾の上の方「14階」に旗「英国の船舶旗」が揚がっている所がビュッフェのオープンデッキで、毎朝船の航跡を眺めながらここで朝食を食べていました。エレベーターは船首側・中央部・船尾側にそれぞれ4基づつありました。 

 廊下の色調も穏やかな感じで、毎朝配達される船内新聞「プリンセス・パター」は入口横の客室番号の下にある新聞受けに前日の夜の内に入れられていました。客室は海側バルコニー付でした。 客室内のインテリアはデザインも材質も中々良く落ち着いた感じで過ごし易い部屋でした。一日に2回やってくれるベッドメークも丁寧で、夕方のベッドメークではベッドの上に毎日プリンセスクルーズと名の付いた チョコレートが2枚置いてありました。

 デスクの上には電気ケトルと日本茶ティーバッグ・湯呑茶碗一式が置いてあり、夜私達がディナーに行っている間のベッドメークの時に新しい物を補充してくれるので日本人の我々にはありがたいサービスでした。私達の客室のバルコニーは、奥行もあり広々としていました。上階にはマンション程度の奥行と広さのバルコニーの客室もあったようです。

 夕食は6階のインターナショナル・ダイニングでした。 他のダイニングにも行けたのですが、ここで仲良くなったお仲間たちと話がしたいので最後までずっとここでした。2回制で私達は早番「ファースト・シーティング」の17:30からのクラスでした。8席の大きな円テーブルには私達を含めて夫婦組が3組と父娘組が1組で、すぐ仲良くなりました。

 4月14日、月曜に橫浜港を出港し、4月15日、火曜に名古屋、4月16日、水曜日に大阪、18日、金曜に那覇、19日、土曜に台湾の基隆、22日、火曜に、橫浜港に帰って来る。クルーズ船はダイヤモンド・プリンセスというイギリス船籍でアメリカのクルーズ会社の日本支社が運航する115875トンのクルーズ船でした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

冷遇妃マリアベルの監視報告書

Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。 第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。 そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。 王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。 (小説家になろう様にも投稿しています)

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...