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7話:安田の早期退職、株投資と夫婦で旅行

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 株の暴落の時に、買うなら、大型株と考えていた。株の本にも書いて同じ事が書いてあった。株式市場で投資を始めるのは大暴落がよいと書いてあった事が頭から離れなくなり、密かに、米国株の暴落を気にかけるようになった。この話を奥さんに話すと貯金いくらあるのと聞かれて1500万円と伝えた。そして、どうしても現場に復帰は、厳しいのと聞かれて以前の様な残業や出張は難しいと言った。

 今は、ただ、仕事の指示を取り次ぐだけの仕事しかないと言い、自分で大きな仕事をしたいと言った。今考えてる大きな仕事とは、何なのと、聞かれて株式投資と言い。勝算はあるのと聞かれ、もちろん、あると思うし、一度、どん底の時に買いを入れれば食っていける気がすると言った。もちろん、家でやる仕事なので炊事、洗濯、掃除もやると答えた。

 わかったわ、好きなようにして下さいと言われた。ちなみに律子さんはいくらあるのと聞くと、あなたよりは多いと笑いながら言った。そして腹を決めてNECを早期退職することにた。1987年6月にボーナスをもらって退職した。1987年10月19日に日本株の暴落をみて、怖くなったが、ソニー株の下落を注視していて1170円で1万株、買いを入れた。

 そして、2日後までに全株買え、残金が330万円となった。その後、退職金が1500万円出て、残金が1830万円となった。その他に、預金が500万円あった。1988年になり、冬には、風邪が流行っていたが、安田家では、安田武夫が37.5度の熱が出て2日安静にして、なおった。

 安田律子は、手洗い、うがい、マスクの3点セットを使い風邪にかからないようにして、必要以外の外出は避けていたお陰で寝込まないで、この冬を終え3月の声を聞いた。そして、熱海に1泊2日で出かけ、桜を見たり、海岸を散歩し、温泉に入り疲れを取った。

 この当時、安田律子の給料で安田武夫は生活して炊事、洗濯、掃除、買い物も積極的にして安田律子は、家事に時間を取られることなく仕事に専念できた。10月12日には、2泊3日で箱根にいき、箱根湖畔の料理の美味しい、ホテルに1泊して、フルコースの食事を取り、芦ノ湖の遊覧船に乗り、帰って来て、温泉にゆっくり入った。

 翌日は、箱根湯本に下り、湯本の老舗ホテルに泊まり、散歩して、安田武夫は、素敵な箱根細工のネクタイ止め、律子は、箱根細工のブローチをそれぞれ買ってきた。その他、名物のかまぼこも買って、ホテルに戻り、温泉に浸かり、美味しい料理をいただき、翌日、日比谷のマンションに戻って来た。やがて1989年を迎えた。

 初詣に行き家内安全、健康、商売繁盛をお願いしてきた。そして箱根駅伝を見て正月が終わり1月6日から律子は、今年もM物産に仕事に行った。今年は、4月に山梨へ出かけ桜のトンネルを見物し多くの写真を撮り、武田神社を散策して武田信玄公の像と風林火山を見てきた。また、その境内から参道には、きれいな桜があり写真を撮った。

 その後、予約しておいた、石和温泉の宿に向かい、チェックインして、ゆっくり温泉に入った。翌日はタクシーで一宮桃の里の桃の花をみて、散策した。すると、お客さん、たいそう、桃の花が、お好きなようですねと言い、それなら、紅白の桃の花を見ることができる、桃園を案内して差し上げましょうと言い車で5分の、紅白の桃の花が咲いてる、もも農園に連れて行ってくれた。

 これがまた、真っ青な空に、紅と白の桃の花のコントラストが最高で、何枚もの写真を撮って来た。その後、ワインの試飲できる、マンズワイン勝沼ワイナリーに連れて行ってくれ、1時間ほど、待ってもらい、ワインを飲んで購入して、近くの中央線の駅に送ってもらい、夕方、6時前には、自宅に帰った。夏は大人しく部屋のクーラーの前で高校野球を観戦。

 外出は極力控えた。その後、9月、10月と涼しくなってきた。そして、1989年10月、ソニー株が上昇してきたので、4300円で1万株売りを入れ、売れて税引き後利益が2498万円となり安田武夫の口座残金が2998万円となった。12月14日に、律子が、休みを取り、お昼に橫浜中華街で中華料理のコースを食べ、美味しい紹興酒を味わい山下公園を散策した。

 その後、ホテルニューグランドで、お茶すると、この雰囲気、素敵と言い、今度は、ここで食事しようと、奥さんが言った。ホテルを一通り、散策して出て来て、元町をぶらついて、素敵な珈琲カップを見つけて、買ってきた。そして、橫浜って素敵な所ねと言い、今度は、港の見える丘公園と外人墓地も見たいなと言った。やがて、1989年が終わり、1990年を迎えた。

 今年は、ちょっと、遠出しましょうといい、1月30日から3泊4日で沖縄旅行へ計画をたてた。そして、1月30日に7時に日比谷から出かけ8時には羽田について12時前に那覇空港へ到着。バスで、国際通りに着き昼食をとった。その後、首里城に行き、歓会門から入り、途中、階段を昇るときに那覇の町が一望できて、立ち止まり写真を撮ったりした。

 その後、日影台や東のアザナからは、遠くの方まで、那覇の町が見え、吹く風が気持ちよく、思わず多くの写真を撮った。そして、お待ちかねの首里城に入ると、朱色の建物と入り口の社の装飾と甍の左右には、龍の彫刻が互いに、にらみ合ってる像が見えた。正面にの入館者達にも、もう1つの龍がにらみをきかせていた。

 その他、柱の装飾、絵画など、日本でも間違いなくトップクラスの建築物と言える。そして、そのミニチュアを展示してる所で、詳しく見ることもできる。じっくり見たので、時刻は、午後3時半になり、首里城を出て、タクシーで10分の都ホテルに行き、チェックイン。ゆっくりと休んで、風呂に入り、夜6時半から、夕食をとり、撮ってきた写真を眺めて、雑談して、早めに床についた。
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