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涙流した分だけ
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カランカラン
「いらっしゃいませ。」
「いらっしゃいませ...って杏ちゃん!?どうしたの!」
ここは悩めるお客様が来店される喫茶店。本日のお客様は恋する乙女のこの店の常連、木下杏です。いつもいちごと恋バナをしている彼女ですが、今日の彼女の目には泣いた跡があります。
「いちごちゃん~。」
「どうしたの!はっ、まさか振られ...?」
「逆~。」
「え?逆?」
「告白されたの!付き合うことになったの!」
「えええぇぇぇ!?おめでとうじゃん!!」
杏はいちごに抱き着いたまま、泣きながら報告します。流した涙はうれし涙でした。実はちょっとハラハラしていた薔薇紳士も、杏の報告を聞いて安堵し、お祝いの紅茶を淹れます。
「もう嬉しすぎてずっと泣いてるの~。」
「本当に良かったね!でもずっと泣いてると目腫れちゃうよ!」
杏は嬉しさのあまりとても強い力でいちごを抱きしめているのでいちごは身動きが取れません。
「杏様、涙を流した分だけ水分が減っていきます。紅茶をどうぞ。淹れたてですよ。」
「ありがとうございます~。」
杏は泣きながら紅茶を飲むと、少し落ち着いたようでした。いちごは杏が紅茶を飲む間に冷凍庫から保冷剤をだして杏に手渡します。
「ありがとういちごちゃん...。私ね、恋に恋してる間がすごく楽しかった。片思いしてるのも辛いけど楽しかった。いちごちゃんと恋バナしてるのも楽しかった。でもね、今が一番幸せだよ。」
「当たり前だよ~!好きな人と思いが通じ合えたんだから!」
「うん、ありがとう...。」
杏はそう言うと涙をぐしッと拭いました。そしていちごに向き直って言います。
「このお店にはまた来るよ。今度は惚気話を聞いてね、いちごちゃん。」
「もちろんだよ!」
恋する乙女は自身の恋を叶えました。ずっと片思いの恋バナを聞いていた店員も、今度は惚気話を聞くことになるのでしょうね。
「いらっしゃいませ。」
「いらっしゃいませ...って杏ちゃん!?どうしたの!」
ここは悩めるお客様が来店される喫茶店。本日のお客様は恋する乙女のこの店の常連、木下杏です。いつもいちごと恋バナをしている彼女ですが、今日の彼女の目には泣いた跡があります。
「いちごちゃん~。」
「どうしたの!はっ、まさか振られ...?」
「逆~。」
「え?逆?」
「告白されたの!付き合うことになったの!」
「えええぇぇぇ!?おめでとうじゃん!!」
杏はいちごに抱き着いたまま、泣きながら報告します。流した涙はうれし涙でした。実はちょっとハラハラしていた薔薇紳士も、杏の報告を聞いて安堵し、お祝いの紅茶を淹れます。
「もう嬉しすぎてずっと泣いてるの~。」
「本当に良かったね!でもずっと泣いてると目腫れちゃうよ!」
杏は嬉しさのあまりとても強い力でいちごを抱きしめているのでいちごは身動きが取れません。
「杏様、涙を流した分だけ水分が減っていきます。紅茶をどうぞ。淹れたてですよ。」
「ありがとうございます~。」
杏は泣きながら紅茶を飲むと、少し落ち着いたようでした。いちごは杏が紅茶を飲む間に冷凍庫から保冷剤をだして杏に手渡します。
「ありがとういちごちゃん...。私ね、恋に恋してる間がすごく楽しかった。片思いしてるのも辛いけど楽しかった。いちごちゃんと恋バナしてるのも楽しかった。でもね、今が一番幸せだよ。」
「当たり前だよ~!好きな人と思いが通じ合えたんだから!」
「うん、ありがとう...。」
杏はそう言うと涙をぐしッと拭いました。そしていちごに向き直って言います。
「このお店にはまた来るよ。今度は惚気話を聞いてね、いちごちゃん。」
「もちろんだよ!」
恋する乙女は自身の恋を叶えました。ずっと片思いの恋バナを聞いていた店員も、今度は惚気話を聞くことになるのでしょうね。
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