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2章
第7話 進●ゼミで見たヤツ!!
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「どうも、セイって言います。レオは俺がリーダーやってるチームのメンバーだから、よく話すんです」
落ち着いた低い声でそう名乗ったイケメンホストは、大人の余裕のようなものを感じさせた。
私は緊張しながらも「は…はじめまして」とぎこちなく返事をした。
すると、セイさんは少し身を乗り出し、顔をグッと近づけて声をひそめた。
「聞いてるよ。カモコさんって、レオの彼女でしょ?」
「!」
「あ!安心して。知ってるのは俺だけ」
そう言って、セイさんはニヤリと笑った。その笑顔は、どこか含みがあるように見えた。
「カモコさんのこと、レオがすごく大事にしたいからって、色々相談されてさ。でも、仕事も頑張りたいしって、レオも色々悩んでたんだよ」
「……」
「彼女としては、ホストやってる彼氏ってなかなか苦労するとは思うけどさ、アイツもこの仕事に一生懸命だし、だから良かったらこれからもレオのこと…支えてあげて」
(み……店グルきたー!!!)
※店グルとは…店のメンバー皆が協力して営業すること。今回の場合は、グルになって客に自分が本命彼女であると思わせるムーブをして、のちのち大金を使わせるための布石
(まさにネットで調べてたホスト用語の展開が来たぁぁー!!)
めちゃくちゃ予習してきたホスト用語が、目の前で繰り広げられている。
その事実に、内心ちょっとだけ興奮して、言われるがままに、つい「はい!」と元気よく答えてしまった。
こうして、たった1時間だけど衝撃的なホストクラブデビューは、なんとも言えない形で幕を閉じたのだった。
これが最初で最後のホストクラブ……しかしこれからの未来は想像もつかなかった。
一周回って、むしろ想像通りだったかもしれない。
落ち着いた低い声でそう名乗ったイケメンホストは、大人の余裕のようなものを感じさせた。
私は緊張しながらも「は…はじめまして」とぎこちなく返事をした。
すると、セイさんは少し身を乗り出し、顔をグッと近づけて声をひそめた。
「聞いてるよ。カモコさんって、レオの彼女でしょ?」
「!」
「あ!安心して。知ってるのは俺だけ」
そう言って、セイさんはニヤリと笑った。その笑顔は、どこか含みがあるように見えた。
「カモコさんのこと、レオがすごく大事にしたいからって、色々相談されてさ。でも、仕事も頑張りたいしって、レオも色々悩んでたんだよ」
「……」
「彼女としては、ホストやってる彼氏ってなかなか苦労するとは思うけどさ、アイツもこの仕事に一生懸命だし、だから良かったらこれからもレオのこと…支えてあげて」
(み……店グルきたー!!!)
※店グルとは…店のメンバー皆が協力して営業すること。今回の場合は、グルになって客に自分が本命彼女であると思わせるムーブをして、のちのち大金を使わせるための布石
(まさにネットで調べてたホスト用語の展開が来たぁぁー!!)
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その事実に、内心ちょっとだけ興奮して、言われるがままに、つい「はい!」と元気よく答えてしまった。
こうして、たった1時間だけど衝撃的なホストクラブデビューは、なんとも言えない形で幕を閉じたのだった。
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