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4章
第13話 ダメンズ好き女攻略の極意。泣いてでも粘れ
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「わかった。じゃあ俺が買ったら50万のシャンパン。負けたら15万のシャンパンね」
「ん?」
私は首を傾げた。
「それでいいよ。コイントスで決めよう」
「いや、待って。それはおかしくない?」
レオくんはきょとんとした顔で言った。
「え?おかしくないよ?俺は50万が良くて、カモちゃんは15万がいいんだよね?」
「そもそもフラットなのが15万じゃん?それをごねてレオくんが50万が良いって言ってるのを私が譲歩した提案なんだから、それで勝敗結果が私にとってマイナスかプラマイゼロなら、賭けするメリットが私に無さすぎる」
「え?…えぇ?」
「コイントスしないなら15万シャンパンだけど、コイントスを選ぶならレオくん勝利で50万シャンパン。私の勝利で…」
「え、そこが変わるの?」
「私の勝利で、イベントに行くことも無し」
「嘘でしょ!?それ、俺のリスクでかくない!?」
「こっちのリスクの方がでかいですけど?」
「いやいや、俺のリスクのがデカいって!」
「……やめる?」
冷静に聞き返すと、レオくんはグッと言葉を詰まらせ黙り、しばらく考えてからゆっくりと口を開いた。
「いや……やる。わかった、その勝負をしよう」
レオくんは覚悟を決めたようだ。
「行くよ!」
私は勢い込んで百円玉を出した。
「え、一回勝負?」
「まぁ」
「一応…三回にしない?」
「何の保険?」
「え、三回先取?それとも三回勝負で二回先取?」
「もう、えぇて。一回勝負!男に二言はないし、女に二言もない!やるよ!」
「……うん、わかった!勝負!!………え、コインは花が裏?数字が表?どっちがどっちにする?」
「だからもう、えぇて」
私は呆れ顔で言った。
そして、運命のコイントス。
結果は――私、カモコの勝利。
「う…あ……あぁ」
レオくんが顔を覆っている傍、
「よっしゃああぁぁぁー!」
まるで体育会系の男子高校生のような、力強いガッツポーズを決めた。
「……いやだ」
レオくんは項垂れたまま呟いた。
「は?」
「嫌だよ!イベント行っても良いよって言ってたのに、そもそも来るの無しって条件厳しいよ!」
「いや……そういう勝負なんで」
冷静に言い放ったが、レオくんは更に言う。
「そんなの嫌だ!!来ないなんて!!イベントに来てほしい!!イベント来た上で50万のシャンパンおろしてほしい!」
「どこぞのイェーガー並にダダこねるやん」
「納得できないよ!」
「負け犬の遠吠えすぎる」
「カモちゃんの煽りスキル高すぎん!?」
「私だって充分リスク負って勝負したって。普通の会社員にとって50万は高すぎるから」
「本当に!本当にお店呼ぶの最後にするから!だから有り金全部使ってお店に来て欲しい!」
正直、私はレオくんの必死ぐあいに押され気味だった。
「……本当に最後なら、シャンパン一回下ろしてみたいけど、レオくんのことだから最後じゃないんでしょ?」
「ちゃんと最後だから!」
「その言葉、百回は聞いた」
「百回も言ってない!リアルだったら15回ぐらい!」
「充分や」
「いや!本当に最後だから!」
「勝負した意味!結局ループじゃん」
「やだやだ!イベント絶対来なきゃヤダ!」
レオくんの駄々に私は鼻で笑った。
「欲張らなきゃ、普通にイベント行って15万のシャンパン下ろしてたって。昔話の悪者に起きそうな自業自得感」
しょんぼりと項垂れるレオくんを見て、私は腕を組みしばらく考え込んだ。
「わかった…じゃあ条件ね。次のイベント、50万シャンパン下ろす。そしてそれが最後。バースデーもクリスマスも無し」
「う…うん!無しでいい!だから50万シャンパンでイベント来店!!ありがとう!」
つくづく甘いなと自分でもわかっていたけれど、レオの嬉しそうな笑顔を見て、私もつられて笑ってしまった。
「ん?」
私は首を傾げた。
「それでいいよ。コイントスで決めよう」
「いや、待って。それはおかしくない?」
レオくんはきょとんとした顔で言った。
「え?おかしくないよ?俺は50万が良くて、カモちゃんは15万がいいんだよね?」
「そもそもフラットなのが15万じゃん?それをごねてレオくんが50万が良いって言ってるのを私が譲歩した提案なんだから、それで勝敗結果が私にとってマイナスかプラマイゼロなら、賭けするメリットが私に無さすぎる」
「え?…えぇ?」
「コイントスしないなら15万シャンパンだけど、コイントスを選ぶならレオくん勝利で50万シャンパン。私の勝利で…」
「え、そこが変わるの?」
「私の勝利で、イベントに行くことも無し」
「嘘でしょ!?それ、俺のリスクでかくない!?」
「こっちのリスクの方がでかいですけど?」
「いやいや、俺のリスクのがデカいって!」
「……やめる?」
冷静に聞き返すと、レオくんはグッと言葉を詰まらせ黙り、しばらく考えてからゆっくりと口を開いた。
「いや……やる。わかった、その勝負をしよう」
レオくんは覚悟を決めたようだ。
「行くよ!」
私は勢い込んで百円玉を出した。
「え、一回勝負?」
「まぁ」
「一応…三回にしない?」
「何の保険?」
「え、三回先取?それとも三回勝負で二回先取?」
「もう、えぇて。一回勝負!男に二言はないし、女に二言もない!やるよ!」
「……うん、わかった!勝負!!………え、コインは花が裏?数字が表?どっちがどっちにする?」
「だからもう、えぇて」
私は呆れ顔で言った。
そして、運命のコイントス。
結果は――私、カモコの勝利。
「う…あ……あぁ」
レオくんが顔を覆っている傍、
「よっしゃああぁぁぁー!」
まるで体育会系の男子高校生のような、力強いガッツポーズを決めた。
「……いやだ」
レオくんは項垂れたまま呟いた。
「は?」
「嫌だよ!イベント行っても良いよって言ってたのに、そもそも来るの無しって条件厳しいよ!」
「いや……そういう勝負なんで」
冷静に言い放ったが、レオくんは更に言う。
「そんなの嫌だ!!来ないなんて!!イベントに来てほしい!!イベント来た上で50万のシャンパンおろしてほしい!」
「どこぞのイェーガー並にダダこねるやん」
「納得できないよ!」
「負け犬の遠吠えすぎる」
「カモちゃんの煽りスキル高すぎん!?」
「私だって充分リスク負って勝負したって。普通の会社員にとって50万は高すぎるから」
「本当に!本当にお店呼ぶの最後にするから!だから有り金全部使ってお店に来て欲しい!」
正直、私はレオくんの必死ぐあいに押され気味だった。
「……本当に最後なら、シャンパン一回下ろしてみたいけど、レオくんのことだから最後じゃないんでしょ?」
「ちゃんと最後だから!」
「その言葉、百回は聞いた」
「百回も言ってない!リアルだったら15回ぐらい!」
「充分や」
「いや!本当に最後だから!」
「勝負した意味!結局ループじゃん」
「やだやだ!イベント絶対来なきゃヤダ!」
レオくんの駄々に私は鼻で笑った。
「欲張らなきゃ、普通にイベント行って15万のシャンパン下ろしてたって。昔話の悪者に起きそうな自業自得感」
しょんぼりと項垂れるレオくんを見て、私は腕を組みしばらく考え込んだ。
「わかった…じゃあ条件ね。次のイベント、50万シャンパン下ろす。そしてそれが最後。バースデーもクリスマスも無し」
「う…うん!無しでいい!だから50万シャンパンでイベント来店!!ありがとう!」
つくづく甘いなと自分でもわかっていたけれど、レオの嬉しそうな笑顔を見て、私もつられて笑ってしまった。
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