14 / 20
4章
第14話 レオくん的枕事情
しおりを挟む
イベント前日、今日は私の部屋でのデート。
レオくんはソワソワした様子で言った。
「明日はいよいよイベントか~、緊張するー」
「私も高額シャンパン緊張するー」
「ホスト界で50万は全然高額じゃないよ」
レオくんはさらりと言う。
「金銭感覚から世界が違いすぎて怖い」
「慣れてこ」
「普通に給料3ヶ月分だから。慣れたくないんですが」
私が遠い目をしているとレオくんは更にニッコリと
「貯金切り崩して、もっと出してくれてもいいんだよ?♡」
甘えた声で囁く。
「そしたらレオくんは何してくれるの?♡」
私も負けじと問い返す。
レオは少し考えてから、自信たっぷりに言った。
「……俺が傍にいたら、それだけで価値があるでしょ?」
「そういえばさ、」
レオくんの戯言をテキトーに躱すのにも慣れてきた。
「そういう貯金を引き出すためにホストは頑張って枕営業するもんなんじゃないの?レオくんは枕しないよね」
そんな中、核心に触れる質問を投げてみた。
そう、私達は一応付き合っているカレカノという関係となっているが、プラトニックな関係なのだ。
レオは即座に否定した。
「枕営業するホストなんて、二流のすることだよ(※レオくんの個人的見解です)」
「ホストの事情に明るくないから、よくわかってないんだけど、枕しようがしまいが、どんな手段だろうと一番売上ある人が一番偉いんじゃないの?」
「枕で売れても、それをキープするのは難しいからね」
レオは冷静に分析に「ふーん」と相槌しつつ、気になったことも聞いた。
「……でも美人だったら寝るでしょ?」
私のさらなる質問にレオくんは驚いた顔をした。
「いや、それはマジでない」
「ウソだ~」
「マジな話するなら、数千万とか稼いでたら年齢も顔も関係なく枕してでも喰らいつくけど、美人とかはマジで関係ない」
レオくんは真剣な表情で語る。
「へー?それで、私は美人でもないし、年収高くもないお客だから枕しないんだね」
私の自虐的に
「んー!?……違うよ!?」
レオくんは慌てて否定する。
「間の空け方が微妙なんですけど」
私の指摘にレオくんは笑顔で私の肩を抱いた。
「てかお客じゃないから!カモちゃんは彼女だから!だから大切にしてるの!」
「彼女なら抱いてくれよ」
私の発言にレオくんは少し戸惑った様子で言った。
「お店に通ってくれてる間は抱かないよ?それをしちゃったら、俺が他の姫とも枕してるかもって不安になるでしょ?」
お得意の甘いキメ顔で言ってきたが、
「仕事を理由に他の複数の女とめっちゃ連絡取ってて、デートしてる時点で、今更でしょ!もう気にしないから枕しよ!」
私は開き直ったように言った。
レオは私の顔をじっと見つめて、小さく呟いた。
「……カモちゃん、強くなったよね」
「誰かさんのおかげで」
「へぇ、誰だろうね」
「とあるイケメンさんのせいですね」
二人で目を合わせて同時に「え?」と聞き返してハモった。
そのハモりに二人とも何故かツボって二人で爆笑した。
レオくんはソワソワした様子で言った。
「明日はいよいよイベントか~、緊張するー」
「私も高額シャンパン緊張するー」
「ホスト界で50万は全然高額じゃないよ」
レオくんはさらりと言う。
「金銭感覚から世界が違いすぎて怖い」
「慣れてこ」
「普通に給料3ヶ月分だから。慣れたくないんですが」
私が遠い目をしているとレオくんは更にニッコリと
「貯金切り崩して、もっと出してくれてもいいんだよ?♡」
甘えた声で囁く。
「そしたらレオくんは何してくれるの?♡」
私も負けじと問い返す。
レオは少し考えてから、自信たっぷりに言った。
「……俺が傍にいたら、それだけで価値があるでしょ?」
「そういえばさ、」
レオくんの戯言をテキトーに躱すのにも慣れてきた。
「そういう貯金を引き出すためにホストは頑張って枕営業するもんなんじゃないの?レオくんは枕しないよね」
そんな中、核心に触れる質問を投げてみた。
そう、私達は一応付き合っているカレカノという関係となっているが、プラトニックな関係なのだ。
レオは即座に否定した。
「枕営業するホストなんて、二流のすることだよ(※レオくんの個人的見解です)」
「ホストの事情に明るくないから、よくわかってないんだけど、枕しようがしまいが、どんな手段だろうと一番売上ある人が一番偉いんじゃないの?」
「枕で売れても、それをキープするのは難しいからね」
レオは冷静に分析に「ふーん」と相槌しつつ、気になったことも聞いた。
「……でも美人だったら寝るでしょ?」
私のさらなる質問にレオくんは驚いた顔をした。
「いや、それはマジでない」
「ウソだ~」
「マジな話するなら、数千万とか稼いでたら年齢も顔も関係なく枕してでも喰らいつくけど、美人とかはマジで関係ない」
レオくんは真剣な表情で語る。
「へー?それで、私は美人でもないし、年収高くもないお客だから枕しないんだね」
私の自虐的に
「んー!?……違うよ!?」
レオくんは慌てて否定する。
「間の空け方が微妙なんですけど」
私の指摘にレオくんは笑顔で私の肩を抱いた。
「てかお客じゃないから!カモちゃんは彼女だから!だから大切にしてるの!」
「彼女なら抱いてくれよ」
私の発言にレオくんは少し戸惑った様子で言った。
「お店に通ってくれてる間は抱かないよ?それをしちゃったら、俺が他の姫とも枕してるかもって不安になるでしょ?」
お得意の甘いキメ顔で言ってきたが、
「仕事を理由に他の複数の女とめっちゃ連絡取ってて、デートしてる時点で、今更でしょ!もう気にしないから枕しよ!」
私は開き直ったように言った。
レオは私の顔をじっと見つめて、小さく呟いた。
「……カモちゃん、強くなったよね」
「誰かさんのおかげで」
「へぇ、誰だろうね」
「とあるイケメンさんのせいですね」
二人で目を合わせて同時に「え?」と聞き返してハモった。
そのハモりに二人とも何故かツボって二人で爆笑した。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる