断罪イベント成功 成功者は誰?

めい

文字の大きさ
3 / 32

ルージュをひいて戦場(パーティー)へ

しおりを挟む
パーティー当日

朝起きて、軽い朝食を取るために、
一番小さな食堂へ足を進める。
用事がなく時間があれば、父・兄・ダイアナの3人で丸い小さなテーブルを囲む。
あまり褒められたマナーではないが、色々と話しながら楽しく食事をとるのが日課だ。

「今日は卒業パーティーだな、楽しんでおいで」

「はい、お兄様も商談が順調に進むと良いですわね。
先日、領地から送られてきた魔石の取引でしたわよね」

「そう、なかなか良質なのが多く運ばれてきてね。
噂を聞いた商人が、直接取引をしたい。と言い出してきたからなぁ……」

トルスタインとの会話に、父が割り込んでくる。

「そんな商売の話より、準備は大丈夫かい?
ドレスは、王宮から届いたブルーのドレスにするんだろう?」

そう、王宮から届いたドレス………王子からではないが、
王子の瞳の色のブルーのドレスが王子の母から送られてきた

「えぇ、アクセサリーはお母様の真珠を使わせていただく事になってますわ。
お父様、ありがとうございます」

(まったく、王子は何をしているのか……)

父の独り言が耳につくが、
聞こえなかったふりをして、
食後の紅茶を飲み干して、先に席を立つことにする。

「では、お父様、お兄様、準備がありますので、お先に失礼いたします」

軽く挨拶をして、席を立つ。
迎えがこないことは、いまのところディーにしか話していない。

二人が仕事に出かけたら、
馬車の準備を執事にお願いしないといけないし
一緒に口止めもしておかなければ………

出かける時間も変わってくる。

さて、これから私も忙しいわ。




準備は、どんどん進んでいく。

湯あみをし、体をマッサージしてもらいながら香油を塗り込んもらう。

それが終わると、侍女たちがドレスを着せるために待ち構えており、
コルセットは、比較的緩めに絞めてもらう。
ドレスはブルーのオフショルダーで、上半身は身体のラインに沿っているが、
スカート部分はウエストから捻じれたデザインで、歩くたびに複雑な動きをしている。
王宮からのプレゼントであるが、デザインなどはダイアナの希望にそって作られている。
ダンスがしやすく、今までにはないシルエットだ。
それにロングの白い手袋。
真珠はロングのものから短いものまで4連、大きな真珠のイヤリングに
化粧は、ナチュラルに仕上げ、口紅はローズ色
アップした髪の毛にも真珠の髪飾りをつけて完成。

「はぁ~」

侍女たちのため息が聞こえてくる。
鏡に映し出される自分の姿は、どこから見ても貴族の令嬢そのもの。

侍女たちの腕前に、自分でも見惚れてしまう。

「う~ん、化けたわね!!
学院に入る前まで魔獣を狩っていたとは思えないでしょ」

お道化て、侍女たちに話しかけると

「お嬢様、ダメですヨ!!
ドレスのまま木登りや、窓から出入りしたら……」
と、笑いながらディーが返してくれる

みんな知っているのだ。
今日は迎えがこず、一人でパーティー会場に向かうことを
そんな事を匂わせずに、完璧な準備をしてくれる彼女たち、
本当に大好きだ。

「みんな、ありがとう
では、行ってまいります」

玄関まで送りに来てくれた、侍女や執事、フットマンたちに向け完璧な礼をして、
用意してくれた馬車に乗り込んだ。

はてさて、どんな芝居が始まるのやら。

少し楽しみにしながら、馬車に揺られ、
通いなれた学院を目指すのであった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

薔薇の令嬢はやっぱり婚約破棄したい!

蔵崎とら
恋愛
本編完結済み、現在番外編更新中です。 家庭環境の都合で根暗のコミュ障に育ちましたし私に悪役令嬢は無理無理の無理です勘弁してください婚約破棄ならご自由にどうぞ私ちゃんと手に職あるんで大丈夫ですから……! ふとした瞬間に前世を思い出し、己が悪役令嬢に転生していることに気が付いたクレアだったが、時すでに遅し。 己の性格上悪役令嬢のような立ち回りは不可能なので、悪足掻きはせず捨てられる未来を受け入れることにした。 なぜなら今度こそ好きなことをして穏やかに生きていきたいから。 三度の飯より薔薇の品種改良が大好きな令嬢は、無事穏便な婚約破棄が出来るのか――?

悪役令嬢はモブ化した

F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。 しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す! 領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。 「……なんなのこれは。意味がわからないわ」 乙女ゲームのシナリオはこわい。 *注*誰にも前世の記憶はありません。 ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。 性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。 作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

元社畜悪役令嬢、辺境のボロ城を全自動ボタニカル美容スパに大改造して引きこもる ~前世コスメで冷徹公爵を完治させたら溺愛されました~

季未
恋愛
「貴様のような悪逆非道な女は、極寒の辺境へ追放だ!」 建国記念の夜会で王太子から婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロッテ。 しかし、彼女の中身は前世でブラック企業に殺された過労で過労死したマーケターだった! (激務の王妃ルート回避!? しかも辺境は誰にも邪魔されないブルーオーシャン! 最高のフリーランス生活の始まりじゃない!) 理不尽な追放を究極のホワイト・スローライフへのパスポートだと歓喜した彼女は、あてがわれた辺境のボロ城を、前世の「DIY・スマートホーム知識」と「土・水魔法」を駆使して爆速で大改造! 隙間風の吹く部屋は、一瞬で「床暖房完備の全自動温水スパ」へ。 辺境に自生する雑草からは「極上ボタニカルコスメ」を開発し、自らも絶世の美女へと変貌していく。 さらに「お前には干渉しない」と白い結婚を突きつけてきたはずの、呪いで顔に火傷を負った氷の公爵に特製マッサージと美肌治療を施したところ……。 「お前が作ったこの空間と、お前自身が……俺のすべてだ」 冷徹だったはずの公爵様が、極上の癒やし空間と彼女の手技で完全に骨抜きにされ、異常なまでの過保護・溺愛モードに突入!? 現代マーケティングと美容チートで辺境を超高級スマート・リゾートへと再生させ、かつて自分を追放した王太子たちを大後悔させる! 爽快&極甘な、異世界リゾート経営×溺愛ファンタジー、堂々開幕!

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

最近のよくある乙女ゲームの結末

叶 望
恋愛
なぜか行うことすべてが裏目に出てしまい呪われているのではないかと王妃に相談する。実はこの世界は乙女ゲームの世界だが、ヒロイン以外はその事を知らない。 ※小説家になろうにも投稿しています

入れ替わりのプリンセス

夜宮
恋愛
 気が付くと花蓮(カレン)は前世で読んだ物語「ただ一人の君へ~僕だけのプリンセス~」の世界に転生していた!  転生先のカレンは婚約者であるヒーローが愛するヒロインを殺害しようとした罪で断罪される悪役令嬢。  でも、花蓮の推しはヒーローとヒロインの恋の当て馬役の騎士だった。  結局、ヒロインは推しの当て馬役を選ばないのだから自分の身の安全を確保しつつ、推しがヒロインと出会わずにすむようにしたらどうだろう?    そのためには、推しがヒロインと出会うきっかけとなる物語の開始前の出来事を全力で変えるのだ!  私が推しの大切な人を守る!    だが、この時のカレンにはわかっていなかった。  カレンのこの決断が物語の行く末を大きく変えてしまうことを。  カレンは我知らずに物語のヒロインを挿げ替えてしまったのだった。

処理中です...