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第四章 秋の訪れと地下遺跡のもふもふ
80話 神々の集い
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参加者の半分以上を占める女性全員がちびっ子の見た目になっているこの神々の集い。まるで幼稚園のお遊戯会のように、ミシアちゃんが口を開いた。
「それでは神々の集いの本題に入ります。このウルユ島の住人、ランスロット氏がヴォルティス島へ足を踏み入れた際に島の現状を伝えてくれたことで、今回の事件が発覚しました」
みんなはコクンと頷く。内容が全然お遊戯会じゃないから、違和感がすごい。
「リントヴルム様が我々の呼びかけに反応出来なかったのは、神力を吸収されてしまい、その後の無防備な身体に大量の魔障を浴びせられたからでした」
「あのような輩に力を奪われてしまったのは、神として恥ずべきこと。ゼウス様、どうか我に裁きの鉄槌を」
ヴルムはそう言って立ち上がると、深く頭を下げた。しかし、ゼウスじいは首を横に振る。
「この世界のヒトのために職務を全うした神を裁くつもりなど、毛頭ない。調査員の報告によれば、あの者は神の力に対抗する力を授けられておったようだ。それに我々神は……ヒトを傷付けることは出来ない。そなたは良くやった。これ以上自身を責めるのはもうやめなさい」
「ゼウス様……寛大な御心に感謝致します」
ヴルムは再度深く頭を下げると、ゆっくりと着席した。
ヒトを傷付けることは出来ない……意味深な言葉だ。何か神への制約があるのだろうか。
ミシアちゃんが再び口を開く。
「調査員がルシファーなる者の行方を追っていると、その者は現在、ある世界の地中深くで眠っている事が判明したのです」
ある世界……ヴルムが当時の話をしてくれた時は、ヴルムの力を吸収したルシファーは次元をこじ開けて他の世界に行ったんだったよね。
その世界の地中で眠っているってことか。
「その世界とは、“世界アドヴェイン”。魔王ロキ様と女神シギュン様夫妻の管轄の世界です」
ふむふむ、魔王ロキと女神シギュンて神様はご夫婦で、一緒に1つの世界を守っているのか。
⸺⸺いや、ちょっと待って。気にするべきところはそこじゃない。
「魔王ロキ様の世界って……勇者マコトのいる世界では!?」
私はなるべく大人しく口を挟まないようにしていたけれど、さすがにこれはツッコミを入れた。だって野崎さん……!
「そうじゃ。ユノは、勇者マコトと面識があるのかえ?」
と、アマ姉。
「あっ、うん……。アパートの1階と2階で、見かけたら挨拶をする程度だったけど……」
「なるほど、そなたがマリーティアがやらかした犠牲者の1人じゃな? その節は部下が迷惑をかけた……」
そう言ってペコリと頭を下げるアマ姉。マリーちゃんもアワアワしながら謝る仕草を見せていた。
「良いの。私たちはこれで良かったんだよ。だって、おかげでこのウルユ島は今こんなにも賑やかになったし、ルキちゃんに勇者の光がなかったらヴルムも助けられなかった」
「ユノ……感謝するぞ」
アマ姉は優しく微笑んだ。
ここでゼウスじいが口を開く。
「ルシファーなる輩は、どうやら神の力を自身に馴染ませるため、地中に身を潜めておるようだ。勇者マコトの魔王城到達も近い。我々は出来ればこのままアドヴェインの民を惑わすことなく解決したいのだ」
「ユノのヒトとしての意見を聞きたいっつーことだな!」
と、ネプおじさん。
「なるほど……」
何で私まで神様の会議に参加しなくちゃいけないのかって思っていたけれど、神様の出来ることにも限界があると言うことと、野崎さん、つまり勇者マコトが絡んでいるとなれば話は別だ。
勇者マコトとは本当に挨拶をする程度で特段何か絡みがあった訳じゃない。
だけど、ここに来るずっと前にアパートの前ですれ違った彼に言われた言葉で、1つ忘れられない言葉があるんだ。
⸺⸺
“あっ、でっかい猫の爪とぎ! 猫飼ってるんすね”
“そうですよ。雑種の白猫の下僕やってます。”
“うわぁ、良いなぁ。俺、猫大好きなのに、アレルギーで飼えないんすよね~、うらやましいっす。”
⸺⸺
そう。彼は猫好き。猫好きには悪い人はいないって、おばあちゃんが言ってた。
正直私とルキちゃんは、マリーちゃんの大失敗で得をしているけれど、勇者マコトはきっと望んでいないことばかりだったと思う。
実際すごい怒っていたみたいだし。
だから出来ることなら、勇者マコトにも本当に彼の望む幸せを手に入れてほしい。これは、彼の力になってあげるチャンスなんだ。
そのためにはまず、神様が何ができて何ができないのかを、しっかり把握する必要があるな。
「私もルシファーからその世界アドヴェインを救いたいと思っています。だからまずは神々の方々、あなたたちのことを教えて!」
私は握りこぶしを作ってグッと気合いを入れると、立ち上がりながら神々へと訴えかけた。
「それでは神々の集いの本題に入ります。このウルユ島の住人、ランスロット氏がヴォルティス島へ足を踏み入れた際に島の現状を伝えてくれたことで、今回の事件が発覚しました」
みんなはコクンと頷く。内容が全然お遊戯会じゃないから、違和感がすごい。
「リントヴルム様が我々の呼びかけに反応出来なかったのは、神力を吸収されてしまい、その後の無防備な身体に大量の魔障を浴びせられたからでした」
「あのような輩に力を奪われてしまったのは、神として恥ずべきこと。ゼウス様、どうか我に裁きの鉄槌を」
ヴルムはそう言って立ち上がると、深く頭を下げた。しかし、ゼウスじいは首を横に振る。
「この世界のヒトのために職務を全うした神を裁くつもりなど、毛頭ない。調査員の報告によれば、あの者は神の力に対抗する力を授けられておったようだ。それに我々神は……ヒトを傷付けることは出来ない。そなたは良くやった。これ以上自身を責めるのはもうやめなさい」
「ゼウス様……寛大な御心に感謝致します」
ヴルムは再度深く頭を下げると、ゆっくりと着席した。
ヒトを傷付けることは出来ない……意味深な言葉だ。何か神への制約があるのだろうか。
ミシアちゃんが再び口を開く。
「調査員がルシファーなる者の行方を追っていると、その者は現在、ある世界の地中深くで眠っている事が判明したのです」
ある世界……ヴルムが当時の話をしてくれた時は、ヴルムの力を吸収したルシファーは次元をこじ開けて他の世界に行ったんだったよね。
その世界の地中で眠っているってことか。
「その世界とは、“世界アドヴェイン”。魔王ロキ様と女神シギュン様夫妻の管轄の世界です」
ふむふむ、魔王ロキと女神シギュンて神様はご夫婦で、一緒に1つの世界を守っているのか。
⸺⸺いや、ちょっと待って。気にするべきところはそこじゃない。
「魔王ロキ様の世界って……勇者マコトのいる世界では!?」
私はなるべく大人しく口を挟まないようにしていたけれど、さすがにこれはツッコミを入れた。だって野崎さん……!
「そうじゃ。ユノは、勇者マコトと面識があるのかえ?」
と、アマ姉。
「あっ、うん……。アパートの1階と2階で、見かけたら挨拶をする程度だったけど……」
「なるほど、そなたがマリーティアがやらかした犠牲者の1人じゃな? その節は部下が迷惑をかけた……」
そう言ってペコリと頭を下げるアマ姉。マリーちゃんもアワアワしながら謝る仕草を見せていた。
「良いの。私たちはこれで良かったんだよ。だって、おかげでこのウルユ島は今こんなにも賑やかになったし、ルキちゃんに勇者の光がなかったらヴルムも助けられなかった」
「ユノ……感謝するぞ」
アマ姉は優しく微笑んだ。
ここでゼウスじいが口を開く。
「ルシファーなる輩は、どうやら神の力を自身に馴染ませるため、地中に身を潜めておるようだ。勇者マコトの魔王城到達も近い。我々は出来ればこのままアドヴェインの民を惑わすことなく解決したいのだ」
「ユノのヒトとしての意見を聞きたいっつーことだな!」
と、ネプおじさん。
「なるほど……」
何で私まで神様の会議に参加しなくちゃいけないのかって思っていたけれど、神様の出来ることにも限界があると言うことと、野崎さん、つまり勇者マコトが絡んでいるとなれば話は別だ。
勇者マコトとは本当に挨拶をする程度で特段何か絡みがあった訳じゃない。
だけど、ここに来るずっと前にアパートの前ですれ違った彼に言われた言葉で、1つ忘れられない言葉があるんだ。
⸺⸺
“あっ、でっかい猫の爪とぎ! 猫飼ってるんすね”
“そうですよ。雑種の白猫の下僕やってます。”
“うわぁ、良いなぁ。俺、猫大好きなのに、アレルギーで飼えないんすよね~、うらやましいっす。”
⸺⸺
そう。彼は猫好き。猫好きには悪い人はいないって、おばあちゃんが言ってた。
正直私とルキちゃんは、マリーちゃんの大失敗で得をしているけれど、勇者マコトはきっと望んでいないことばかりだったと思う。
実際すごい怒っていたみたいだし。
だから出来ることなら、勇者マコトにも本当に彼の望む幸せを手に入れてほしい。これは、彼の力になってあげるチャンスなんだ。
そのためにはまず、神様が何ができて何ができないのかを、しっかり把握する必要があるな。
「私もルシファーからその世界アドヴェインを救いたいと思っています。だからまずは神々の方々、あなたたちのことを教えて!」
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