94 / 98
第五章 社会の形成と勇者マコト伝
94話 やっと手に入れた幸せ
しおりを挟む
俺はマコト・ノザキ。
日本にいた頃突然勇者として異世界に召喚され、勇者としての使命を果たしたご褒美として、この第3の人生を提供してもらえた。
日本にいた頃、俺は借金の返済に追われていた。自分で作った借金ではない。
⸺⸺父親だ。
俺の父親はろくな人間じゃなく、有り金がなくなればすぐ借金をしてしまい、その返済も滞ってしまうような人間だった。
母親は俺が中学生の時に愛想を尽かして出ていき、それ以来何をしているのかはサッパリ分からない。
母親に会いたいとは思わない。だって、俺のことまで見捨てて1人で勝手に逃げてしまったんだから。
そんな俺の唯一の癒しは、動物、特に猫の動画を見ることだった。本当は直接触れ合いたい。けど、触ったりすると咳やくしゃみが出たりするんだ。だから、小さな画面から眺めるだけ。
⸺⸺
そんな俺の腐った人生は勇者召喚によって急に終わりを迎え、更に勇者の使命も果たしたため、俺には第3の人生が提供された。
第3の人生は、イヌ耳族とかいう激カワ種族のちびっ子スタートだ。
念願のケモ耳ショタ転生だ。
後から聞いた話、俺のこのご褒美人生の内容を考えたのはユノらしい。
日本で暮らしていた頃はほとんど挨拶程度だったけど、確かに一度だけアレルギーで猫飼えないんだよなって話をした記憶がある。
それに、一緒に召喚に巻き込まれた時に俺が次元の狭間で女神に話していたことを参考にあれこれ考えてくれたらしい。あの人は、相手のことをよく見ていると思う。今回のこの大プレゼント、本当に感謝しかない。
だって、俺がああだったら良かったのに、こうだったら良かったのにって事を全部叶えさせてくれた。
本人曰く、日本にいた頃は“おせっかいおばちゃん“なんて悪口を言われていたみたいだけど、ユノの周りにいた奴らはみんな幸せすぎたんだろうなって思う。
今頃、いつも助けてくれたユノがいなくなってそのありがたみに気づいているのだろう。
さて、そんな激カワな俺には、新しい家族ができた。
ロキおじいちゃんにシギュンおばあちゃん。俺のこうだったら良かったのに、の1つ目、“幸せな家族“。
ロキはそもそも勇者の頃から父親のように感じていて、勇者の使命なんか放り出してロキと2人で静かに暮らせたらどんなに幸せだろうかと考えていたこともあった。
今回の人生では、ロキだけではなくその妻であるシギュンも俺のことを本当の孫のように、本当の家族として接してくれている。
更に、成獣猫の兄弟ができた。俺のこうだったら良かったのに、の2つ目、“ペット“。
オス猫のラディとメス猫のシェリア。俺の弟と妹だ。彼らは人のように二足歩行で生活をする練習をしており、人と同じように働き口を探していたので、兄弟3人で一緒に働こうと俺の新しい職場へと誘った。
⸺⸺今日は、そんな俺たち兄弟の仕事デビューの日。
「じーちゃん、ばーちゃん、行ってきまーす!」
「「行ってきまーす!」」
「あぁ、行ってらっしゃい」
「頑張って来るのですよ。行ってらっしゃい」
おじいちゃんとおばあちゃんに別れを告げて、3人で家の玄関を飛び出す。
振り返ると、決して大きくはないけれど庭付きのおしゃれな一軒家が俺の視界を埋め尽くした。改めて俺、こんな素敵な家で暮らしてるんだな……。
「緊張するなぁ……仕事、難しくないと良いな?」
「大丈夫だよ、兄ちゃん。お世話をするって言っても、相手は成獣。会話もできるし難しくないってジェシカさんも言ってたよ!」
と、ラディ。
「アタシは楽しみ♪」
と、シェリア。俺も「そうだな、俺も楽しみだ♪」と微笑んだ。
⸺⸺ウルユ牧場⸺⸺
俺らは3人でこの島の牧場へと向かった。そう、ここが俺たちの新しい職場。
動物たちと触れ合える職場がいいと希望を出したら役場のヴルムが紹介をしてくれて、この牧場主のゴブリンのジェシカが3人まとめて快く受け入れてくれた。
牧場へと入っていくと、ジェシカが放牧場で牛の成獣たちと戯れていた。
「おはようございます! 今日からお世話になります、マコトとラディとシェリアです!」
勇気を出して元気よく声をかけると、ジェシカはこっちを振り返ってにっこりと微笑んでくれた。
「いらっしゃい! 皆、待っていたわ。これからよろしくね!」
俺らは声を揃えて「よろしくお願いします!」と返事をした。
⸺⸺それから一通りの説明を受けて、実際に牛の成獣たちのお世話をすることになった。
「みんなー、ご飯の時間だぞー!」
僕が放牧場へ向かってそう叫ぶと、牛のみんなは「はーい!」と言って猛ダッシュで牛舎の中へと駆け込んでくる。
そして、兄弟3人で頑張って用意した牧草を美味しそうにむしゃむしゃと頬張っていた。
「わぁ、みんな食べてるー! おいしーい?」
と、シェリア。
「とっても美味しいわー! 食べ終わったらスキルでミルクの生成ができるから食べ終わるまでちょっと待っててねん」
「オスの僕たちはミルクではなくて生肉を生成するからな。肉の部位はランダムだぞ」
「食料をアイテム化するスキルかぁ。成獣ってすっげぇなぁ……」
牛たちが美味しそうに牧草を食べているのをしばらく見つめていると、あちこちの牛から「スキルが発動できそう!」と声がかかる。
「はいはーい! 今、行きます!」
俺がバケツを持ってメスの牛のところへ駆けつけて乳搾りを行うと、美味しそうなミルクを大量に出してくれた。
一方でラディとシェリアもカゴの中に大量の牛肉を積んでいた。
「兄ちゃん、牛さんお肉いっぱいくれた!」
「アタシもいっぱいもらったよ!」
「おぉ、やるなぁ! よし、じゃぁこのミルクも一緒にジェシカんとこ持っていこうぜ」
「「はーい!」」
⸺⸺
この他にも豚や鶏のお世話と、生成したアイテム回収。更には羊も羊毛を生成してくれるので、そのお世話も行った。
昼過ぎからは牧場の入り口の小屋でソフトクリーム販売。今朝メスの牛が生成してくれた新鮮なミルクを使った極上のソフトクリームだ。
「こんにちは~。ソフトクリーム1つくださーい」
そう言って小屋を訪れたのはユノだった。
「ユノ! いらっしゃい! ソフトクリーム1つですね!」
「あーっ、マコちゃん早速働いてる! 牧場のお仕事はどう?」
「すっげぇ楽しいよ、本当に。ユノ、全部あんたのおかげだ。改めて、ありがとう」
俺がそう言って頭を下げると、ユノは「そんなそんな、私は何もしていないよ」と謙遜して首を横に振っていた。
「マコ兄ちゃん、ソフトクリームできた~」
シェリアはそう言ってツヤツヤのソフトクリームを手渡してくる。
「さんきゅ、シェリア。はい、ユノ、ソフトクリームです。気をつけてお持ちくださいね」
「ありがとう! これ、お金ね」
「えっと……はい、ちょうどお預かりします。ありがとうございました!」
「あ、そうそう。夕方この牧場のバーベキュー場を借りてバーベキューをしようと思ってるんだけど、マコちゃん家族も良かったらどう?」
と、ユノ。
「えっ、良いのか!? 行きたい、行きたい! 仕事終わったらじーちゃんとばーちゃんに聞いてみる!」
「うん、聞いてみて~」
ソフトクリームをぺろぺろしながら満足そうに帰っていくユノ。
これが、俺の新しいスローライフ。やっと俺、幸せになれたんだ。そう思うと俺は何度も泣きそうになり、その度に弟と妹に慰められていた。
日本にいた頃突然勇者として異世界に召喚され、勇者としての使命を果たしたご褒美として、この第3の人生を提供してもらえた。
日本にいた頃、俺は借金の返済に追われていた。自分で作った借金ではない。
⸺⸺父親だ。
俺の父親はろくな人間じゃなく、有り金がなくなればすぐ借金をしてしまい、その返済も滞ってしまうような人間だった。
母親は俺が中学生の時に愛想を尽かして出ていき、それ以来何をしているのかはサッパリ分からない。
母親に会いたいとは思わない。だって、俺のことまで見捨てて1人で勝手に逃げてしまったんだから。
そんな俺の唯一の癒しは、動物、特に猫の動画を見ることだった。本当は直接触れ合いたい。けど、触ったりすると咳やくしゃみが出たりするんだ。だから、小さな画面から眺めるだけ。
⸺⸺
そんな俺の腐った人生は勇者召喚によって急に終わりを迎え、更に勇者の使命も果たしたため、俺には第3の人生が提供された。
第3の人生は、イヌ耳族とかいう激カワ種族のちびっ子スタートだ。
念願のケモ耳ショタ転生だ。
後から聞いた話、俺のこのご褒美人生の内容を考えたのはユノらしい。
日本で暮らしていた頃はほとんど挨拶程度だったけど、確かに一度だけアレルギーで猫飼えないんだよなって話をした記憶がある。
それに、一緒に召喚に巻き込まれた時に俺が次元の狭間で女神に話していたことを参考にあれこれ考えてくれたらしい。あの人は、相手のことをよく見ていると思う。今回のこの大プレゼント、本当に感謝しかない。
だって、俺がああだったら良かったのに、こうだったら良かったのにって事を全部叶えさせてくれた。
本人曰く、日本にいた頃は“おせっかいおばちゃん“なんて悪口を言われていたみたいだけど、ユノの周りにいた奴らはみんな幸せすぎたんだろうなって思う。
今頃、いつも助けてくれたユノがいなくなってそのありがたみに気づいているのだろう。
さて、そんな激カワな俺には、新しい家族ができた。
ロキおじいちゃんにシギュンおばあちゃん。俺のこうだったら良かったのに、の1つ目、“幸せな家族“。
ロキはそもそも勇者の頃から父親のように感じていて、勇者の使命なんか放り出してロキと2人で静かに暮らせたらどんなに幸せだろうかと考えていたこともあった。
今回の人生では、ロキだけではなくその妻であるシギュンも俺のことを本当の孫のように、本当の家族として接してくれている。
更に、成獣猫の兄弟ができた。俺のこうだったら良かったのに、の2つ目、“ペット“。
オス猫のラディとメス猫のシェリア。俺の弟と妹だ。彼らは人のように二足歩行で生活をする練習をしており、人と同じように働き口を探していたので、兄弟3人で一緒に働こうと俺の新しい職場へと誘った。
⸺⸺今日は、そんな俺たち兄弟の仕事デビューの日。
「じーちゃん、ばーちゃん、行ってきまーす!」
「「行ってきまーす!」」
「あぁ、行ってらっしゃい」
「頑張って来るのですよ。行ってらっしゃい」
おじいちゃんとおばあちゃんに別れを告げて、3人で家の玄関を飛び出す。
振り返ると、決して大きくはないけれど庭付きのおしゃれな一軒家が俺の視界を埋め尽くした。改めて俺、こんな素敵な家で暮らしてるんだな……。
「緊張するなぁ……仕事、難しくないと良いな?」
「大丈夫だよ、兄ちゃん。お世話をするって言っても、相手は成獣。会話もできるし難しくないってジェシカさんも言ってたよ!」
と、ラディ。
「アタシは楽しみ♪」
と、シェリア。俺も「そうだな、俺も楽しみだ♪」と微笑んだ。
⸺⸺ウルユ牧場⸺⸺
俺らは3人でこの島の牧場へと向かった。そう、ここが俺たちの新しい職場。
動物たちと触れ合える職場がいいと希望を出したら役場のヴルムが紹介をしてくれて、この牧場主のゴブリンのジェシカが3人まとめて快く受け入れてくれた。
牧場へと入っていくと、ジェシカが放牧場で牛の成獣たちと戯れていた。
「おはようございます! 今日からお世話になります、マコトとラディとシェリアです!」
勇気を出して元気よく声をかけると、ジェシカはこっちを振り返ってにっこりと微笑んでくれた。
「いらっしゃい! 皆、待っていたわ。これからよろしくね!」
俺らは声を揃えて「よろしくお願いします!」と返事をした。
⸺⸺それから一通りの説明を受けて、実際に牛の成獣たちのお世話をすることになった。
「みんなー、ご飯の時間だぞー!」
僕が放牧場へ向かってそう叫ぶと、牛のみんなは「はーい!」と言って猛ダッシュで牛舎の中へと駆け込んでくる。
そして、兄弟3人で頑張って用意した牧草を美味しそうにむしゃむしゃと頬張っていた。
「わぁ、みんな食べてるー! おいしーい?」
と、シェリア。
「とっても美味しいわー! 食べ終わったらスキルでミルクの生成ができるから食べ終わるまでちょっと待っててねん」
「オスの僕たちはミルクではなくて生肉を生成するからな。肉の部位はランダムだぞ」
「食料をアイテム化するスキルかぁ。成獣ってすっげぇなぁ……」
牛たちが美味しそうに牧草を食べているのをしばらく見つめていると、あちこちの牛から「スキルが発動できそう!」と声がかかる。
「はいはーい! 今、行きます!」
俺がバケツを持ってメスの牛のところへ駆けつけて乳搾りを行うと、美味しそうなミルクを大量に出してくれた。
一方でラディとシェリアもカゴの中に大量の牛肉を積んでいた。
「兄ちゃん、牛さんお肉いっぱいくれた!」
「アタシもいっぱいもらったよ!」
「おぉ、やるなぁ! よし、じゃぁこのミルクも一緒にジェシカんとこ持っていこうぜ」
「「はーい!」」
⸺⸺
この他にも豚や鶏のお世話と、生成したアイテム回収。更には羊も羊毛を生成してくれるので、そのお世話も行った。
昼過ぎからは牧場の入り口の小屋でソフトクリーム販売。今朝メスの牛が生成してくれた新鮮なミルクを使った極上のソフトクリームだ。
「こんにちは~。ソフトクリーム1つくださーい」
そう言って小屋を訪れたのはユノだった。
「ユノ! いらっしゃい! ソフトクリーム1つですね!」
「あーっ、マコちゃん早速働いてる! 牧場のお仕事はどう?」
「すっげぇ楽しいよ、本当に。ユノ、全部あんたのおかげだ。改めて、ありがとう」
俺がそう言って頭を下げると、ユノは「そんなそんな、私は何もしていないよ」と謙遜して首を横に振っていた。
「マコ兄ちゃん、ソフトクリームできた~」
シェリアはそう言ってツヤツヤのソフトクリームを手渡してくる。
「さんきゅ、シェリア。はい、ユノ、ソフトクリームです。気をつけてお持ちくださいね」
「ありがとう! これ、お金ね」
「えっと……はい、ちょうどお預かりします。ありがとうございました!」
「あ、そうそう。夕方この牧場のバーベキュー場を借りてバーベキューをしようと思ってるんだけど、マコちゃん家族も良かったらどう?」
と、ユノ。
「えっ、良いのか!? 行きたい、行きたい! 仕事終わったらじーちゃんとばーちゃんに聞いてみる!」
「うん、聞いてみて~」
ソフトクリームをぺろぺろしながら満足そうに帰っていくユノ。
これが、俺の新しいスローライフ。やっと俺、幸せになれたんだ。そう思うと俺は何度も泣きそうになり、その度に弟と妹に慰められていた。
117
あなたにおすすめの小説
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
転生少女は異世界で理想のお店を始めたい 猫すぎる神獣と一緒に、自由気ままにがんばります!
梅丸みかん
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。※書籍化に伴い「転生少女は異世界でお店を始めたい」から「転生少女は異世界で理想のお店を始めたい 猫すぎる神獣と一緒に、自由気ままにがんばります!」に改題いたしました。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる