乙女ゲームに悪役転生な無自覚チートの異世界譚

第一章 忙しい幼年期

それから

ディルクが死の森デッドリーフォリーで生活するようになって数週間。ディルクがここでの生活に慣れてきました。剣術を技術を吸収するのはレオン程ではないが、とても早かった。あと、ここで生活するための生活魔法のレベルが上がるのも早かった。ここで生活するのは、最初は戸惑いながらも、とても快適な環境のようでイキイキとしている。・・・あ、レベルも100超えました。

それには理由があり、一応俺とレオンは当番制で料理や洗濯などの家事全般をやっているのだが、レオンは豪快な奴で、料理は所謂“漢”の料理で、なかなかのサイズの大きな肉が入っていて、中が生だったり、洗濯も汚れたところだけ〈分解〉のスキルを使ってたり、あまり家事全般ができないことに気づいたため、俺とディルクが家事全般をやることになったためだ。

それでも、俺は当番制にしようとディルクに言ったが、ディルクが自分を鍛えてくれているお礼ですと譲らず、7：3の割合で家事全般をこなしている。

そのためグングン生活魔法のレベルが伸びてもうすでにLvが10になっている。・・・確かにレオンは家事全般できそうなイメージないけど・・・。

「だから、そこ聞こえてるぞ！悪かったな！家事全般ができなくて！・・・でも、楽しいこと思いついたんだ。だから、後で二人には1週間ぐらいの食糧を調理して、アイテムボックスに入れてくれないか♪ディルクにも伝えておけ。」

そう言って、楽しそうに魔物を倒していくレオン。きっと、1週間分の食糧分を得ようとしているのだろう。何を考えているのだろう？

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「・・・ここに集まってもらったのは、他でもない。伝えたい事があるからだ！」

そう高らかに宣言したレオン。

「なら、とっとと言え、レオン。」

そう冷ややかに答えたディルク。もうすでに、関係性が逆転してないか？・・・ちなみに、俺の事は未だにたまに敬語がついている事がある。精神年齢的には俺の方が上だからかな？

「そう、焦るんじゃねーよ。・・・そう！近くにダンジョンを見つけたから、ダンジョン探索に行こうと思うんだが、どうだ！？」

そう宣言したレオン。言われて少々頭を抱えるディルク。そして、俺は・・・。

『ダンジョンですか・・・？確かにここは多くのダンジョンはありますが、中にはアスガード時代のものもあり、王族しか入れないものもあります。見つけたっていうか、近くに行った覚えがないので、俺の記憶を見ましたね。まったくもって、食糧だけじゃやっていける訳ないでしょうが！！例えば、武器が壊れる可能性もあるし、多くの武器を生成しないといけません。そして、魔物を切っていく中で、だんだんと切れ味も悪くなります。確かに回復魔法もありますが、ポーションなど薬品も多く生成しないといけません。行くなら行くでそれ相当な準備が必要です！！」

有無を言わせない様に、言葉を紡いだ俺。ここでは、鏡をレオンの近くに置いてあるので、もちろんディルクにも伝わっている。

「おお！そうなのか？食糧だけではダメか・・・。武器の整備は分かってはいたが・・・。でも、多くの武器を使うチャンスでもあるから、楽しみだぜ！！それに俺はこれでも王族だからな、そこら辺は問題ねーよ。」

楽しそうな様子なレオンに対して困った様子をするディルク。

「ちょっと待ってくれ。俺はまだ100ちょっとだし、ここの魔物の平均レベルは300だぞ？俺は足手まといになりたくないし、俺は一回もダンジョンに行ったことはないんだよ！！」

まぁ、そう思うよね。5歳でここ死の森デッドリーフォリーレベルのダンジョンだと相当なものだと思う。不安になるのも当然だよね。

「自分の成長を望んだのもお前だろう。俺が行くと言った時点で、お前は行くのだ。・・・俺の運は神の恩恵で、MAXだからな。そう、悪いことは起きないだろう。」

何を言ってもレオンは考えを変えないようだった。・・・俺は早速薬を〈調合〉するために、調合部屋に向かった。

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