乙女ゲームに悪役転生な無自覚チートの異世界譚

水魔沙希

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第一章 忙しい幼年期

ダンジョンマスター

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☆☆☆☆☆

大きな荘厳な扉があり、そこからどんよりとした空気が流れてくる。

「ついに来たか、この時が。」

空気がピリピリとしていて、張りつめている。

「ああ、ここからでもヤバそうなやつがいるって分かる。レオンは?」

「俺だってそう感じているさ。でも、俺達には目的がある。ここで死ぬわけにはいかない。」

レオンはそう言い、〈具現化〉と〈気配察知〉のスキルを使った。どうやら、17歳の姿で戦うようだ。左手には剣を持ち、腰には拳銃をつけ、足には風魔法を展開させている。ディルクは両手で斧を持っている。どうやら、色々試した結果、一番合ってたみたいだった。

「じゃあ・・・扉開けるぞ。準備はできているな?」

鋭い剣幕で言うレオン。ディルクは全身がゾクゾクするような底知れぬ冷ややかなのを隠さない。・・・どうやら、覚悟はできているようだ。そう、レオンも感じたようで扉を静かに開けた。そこにいたのは、地龍のようだ。俺達に気付くと咆哮し、ブレスで炎を出す。・・・地龍だよな?

「いちいち、うるせー!ユーリは少し黙って、なんかあったら俺に報告しろ!!ディルクもいくら俺の方が強いからって、俺を頼った攻撃をするんじゃねーよ!!」

「分かってる!!」

地龍は自分の尾を振り、俺達とディルクを分断する。しかし、俺達は挟み撃ちでこいつを仕留める気だ。俺とディルクが正面を、ディルクが後ろから攻撃をする。

地龍は全体攻撃であちこちに土壁を形成する。レオンは〈加速〉のスキルと風魔法で躱していく。土壁を形成する際に剣に炎を纏わせた攻撃を一撃地龍に打ち込む。・・・くっ!これじゃ、まだ甘いかっ!

しかし、土壁と咆哮のせいでうまく攻撃が定まらない。ディルクも躱すのに精一杯のようで、軽い一撃を地龍にくらわせただけだ。レオンはなんとか〈加速〉のスキルと風魔法で躱してなんとか、隙を見て攻撃を入れているが、決定打にはならない。・・・なんかいい方法はないのかな?

そうだ!俺はレオンに土壁を何とかできる方法を伝え、レオンは了承した。
レオンはすごい剣幕でディルクに叫んだ。

「俺はこれからこの土壁なんとかするから、ディルクは土壁と咆哮、それに尾による攻撃を躱しながら、これからの俺の攻撃魔法に耐えてくれ!!」

ディルクの了承を得ずに、レオンは地龍の傍の土壁に水魔法を使い、水を油へ変換させ、そこに全力の火魔法を展開した。そうすると、土壁は爆発し、地龍に大きなダメージを食らわせることに成功した。咆哮も止んだ。

ここは大きな部屋で扉も開けっ放しなので、爆発による酸欠状態にならない。念のために光魔法で俺達とディルクに結界をかけ、息ができる環境にした。

これで接近戦ができるはず!そう思ったレオンはすかさず〈加速〉のスキルと風魔法で地龍に炎を纏わせた攻撃と風魔法を足に展開させ、渾身の蹴りを入れた。17歳の姿であった事は合ってたみたいで、力技で地龍を地に臥せた。ディルクもレオンの攻撃を受け、少々ダメージをくらったが、すぐアイテムボックスからポーションを出し、飲んでから、渾身の水魔法を纏った斧で尾を断ち切る。

ディルクの攻撃を受け、レオンもすかさず、全力の風魔法と火魔法を展開し地龍を完全に断ち切った。

ったのか?」
「どーだろ?」

そうレオンが言うと、〈分解〉のスキルを使い、地龍を消した。たくさんのお金とドロップアイテムを落としていった。二人はダンジョンコアと呼ばれる大きな水晶のようなものに近づいた。

「あとは、このダンジョンコアを壊せば、制覇できた事になるんだよな。」
「あぁ、確かそうだったはず。俺はギルドのランクはFだったから、人から聞いただけだが。」

「じゃあ・・・二人同時にこれ壊すか。」
「・・・いいのか?」

「いまさら?・・・やらないなら俺一人でやるけど。」
「いーや。やらせていただきたいです。」

「じゃ、せーの!!」

そう言うとレオンは縦に剣を振り、ディルクは横に振り、ダンジョンコアを破壊した。そうすると、中から何かの木の苗木が出てきた。

「これはなんだ?・・・そういえば、レベルアップのコールが少々止まないが・・・。」
「俺はそうでもないけど。・・・たんまりとお金落としてくれたな。この地龍。・・・この苗木は"ユグドラシルの樹の苗木"と鑑定するとあるが。」

レオンはユグドラシルの苗木をアイテムボックスに入れた。
そうすると呆れたようにレオンに言った。

「どーせ、死の森デッドリーフォリーに生活していれば、使う必要のないものだけどな。それにいままでも、使う気ないのに貯めてきただろ。」

「それは、ここで生活しているからだろ。これから、仲間_いや共犯者を買いにいく・・・・・んだよ。」

ディルクはさらに呆れた顔をした。

☆☆☆☆☆☆☆

戦いの部分が稚拙でどうもすみませんでした。
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