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第一章 忙しい幼年期
増えた仲間3
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☆☆☆☆
“セレナ・フィレット”は未だに睨んでいるが、弟はオロオロしている。
「なぜ、私を買ったの!?右手は、盗賊にやられて使いものにならないし、弟は病気で後もう少しの命でなんとかしないといけないっていうのに・・・!」
と怒りながらセレナは言った。そうすると、レオンは悪びれずに、
「手足の欠損なんか俺達にはどうでもいい。利用できるか否かで考えた結果、買っただけだ。」
そうすると、セレナはより不機嫌そうな顔つきでこちらを睨みつける。
「利用できるかですって?・・・弟が病気なのを利用して、私に何かやらせる気?・・・というか、それがあんたの素なのね。」
「まぁ、半分は当たっている。それに、素で行ったら、売ってくれねーだろ。・・・セレナ、ここで俺達と取引をしないか?」
手を広げて提案するレオン。
「取引?奴隷の私たちと貴方の関係では命令でしかないけど。」
そうセレナは言うと、レオンは手をパンと叩き言った。
「まぁ、同等に考えていーぜ。取引の内容は“俺達の共犯になること”だ。それ以外興味はねーよ。それに命令でもない。ここで、奴隷解放してもいいしな。」
そう言うと、セレナの弟がレオンに聞いた。
「奴隷解放してもいい割に、取引内容では、あなたたちの共犯になるだけとは、あなたにどんなメリットがあるのですか?」
弟の方から予想だにしていなかった質問に少し驚くレオン。
「俺は姉の方に言ったつもりだが、答えてやる。俺達には復讐したい奴がいる。それには人手がいる。それだけだ。・・・それにセレナにもいるだろ?復讐したい奴が。」
「いるけど・・・それより何故私なのよ?」
「魔法の能力の強さだ。育てれば国で一番の魔術師になれそうだったからな。一種の未来投資。」
「しかし、私は右手がないのよ?それでも、なれると思うの?」
そう言って、右手を見せるセレナ。
「努力と鍛錬次第だがな。それに取引に応じれば、弟も助けるのも考えてやる。・・・どうする?」
セレナは少し考え込み、
「・・・信じられないわね。あんたにそんなことするまでのメリットがわからないわ。」
「・・・信じられないなら、これでどーだ?[聖なる光の元にて汝の怪我を治し給え]ハートフルヒール!」
レオンが詠唱すると、セレナの右手の欠損部分が治った。・・・でも、レオンさん?たった今、詠唱の部分考えなかったか?なんか嫌な予感はするけど。そう思ったのはディルクも同じで、
「ちょ・・・レオン!?」
叫んでいた。
「なっ!?右手が元に戻った!?・・・それにもしかしたら、弟の病気も治せる・・・?・・・いいわ。取引に応じてあける。だから、話を聞く前に弟を治して!」
そう言うと、セレナはレオンに向けて指をさす。
「ちっ!強情な女だなぁ。分かった。[神の宿りし、ユグドラシルの樹よ。その神の加護の元にて、汝の病気を治し給え!]リカバリーヒール!」
またまた詠唱するレオン。だーかーら、勝手に回復魔法作らないでよ!!絶対何かこの姉弟に起きちゃったよ。
「えっ!?なんか体が軽くなった感じがする。」
そうセレナの弟・セレンは言うと、セレナは〈鑑定〉のスキルを使い、弟のステータスを見た。見た後で、自分のステータスも見た。
「弟の病気が確かに治っているわ。っていうかなんなのこのステータスは!?あんたこそ国内一の魔術師じゃないの?」
驚く姉弟。それもそうだろう。セレナは全能力5000アップしているし、セレンに関しては10000も全能力が上がっている。
「あいにく俺達は前衛の戦士だからな。後衛がいない訳。だから、お前らを選んだ理由。」
そう言うと呆れたディルクに頭を叩かれるレオン。
「また、お前は勝手に回復魔法作りやがって!お前が回復魔法を詠唱すると、なぜかこっちの能力が上がるから。お前は規格外だと言う事にまず気付いて行動しろ!というかそろそろ俺にも説明しろ!!!!」
ディルクの凄まじい叫びに周りは静かになった。
☆☆☆☆☆☆☆
“セレナ・フィレット”は未だに睨んでいるが、弟はオロオロしている。
「なぜ、私を買ったの!?右手は、盗賊にやられて使いものにならないし、弟は病気で後もう少しの命でなんとかしないといけないっていうのに・・・!」
と怒りながらセレナは言った。そうすると、レオンは悪びれずに、
「手足の欠損なんか俺達にはどうでもいい。利用できるか否かで考えた結果、買っただけだ。」
そうすると、セレナはより不機嫌そうな顔つきでこちらを睨みつける。
「利用できるかですって?・・・弟が病気なのを利用して、私に何かやらせる気?・・・というか、それがあんたの素なのね。」
「まぁ、半分は当たっている。それに、素で行ったら、売ってくれねーだろ。・・・セレナ、ここで俺達と取引をしないか?」
手を広げて提案するレオン。
「取引?奴隷の私たちと貴方の関係では命令でしかないけど。」
そうセレナは言うと、レオンは手をパンと叩き言った。
「まぁ、同等に考えていーぜ。取引の内容は“俺達の共犯になること”だ。それ以外興味はねーよ。それに命令でもない。ここで、奴隷解放してもいいしな。」
そう言うと、セレナの弟がレオンに聞いた。
「奴隷解放してもいい割に、取引内容では、あなたたちの共犯になるだけとは、あなたにどんなメリットがあるのですか?」
弟の方から予想だにしていなかった質問に少し驚くレオン。
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「いるけど・・・それより何故私なのよ?」
「魔法の能力の強さだ。育てれば国で一番の魔術師になれそうだったからな。一種の未来投資。」
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「ちょ・・・レオン!?」
叫んでいた。
「なっ!?右手が元に戻った!?・・・それにもしかしたら、弟の病気も治せる・・・?・・・いいわ。取引に応じてあける。だから、話を聞く前に弟を治して!」
そう言うと、セレナはレオンに向けて指をさす。
「ちっ!強情な女だなぁ。分かった。[神の宿りし、ユグドラシルの樹よ。その神の加護の元にて、汝の病気を治し給え!]リカバリーヒール!」
またまた詠唱するレオン。だーかーら、勝手に回復魔法作らないでよ!!絶対何かこの姉弟に起きちゃったよ。
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「あいにく俺達は前衛の戦士だからな。後衛がいない訳。だから、お前らを選んだ理由。」
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「また、お前は勝手に回復魔法作りやがって!お前が回復魔法を詠唱すると、なぜかこっちの能力が上がるから。お前は規格外だと言う事にまず気付いて行動しろ!というかそろそろ俺にも説明しろ!!!!」
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