乙女ゲームに悪役転生な無自覚チートの異世界譚

第二章 復讐開始！

王城に潜伏成功！

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「これはどういうことだっ！」

そう叫んだのは、シルヴェストだった。

「だから、こいつがリーダーなんだよ。規格外すぎる。これで商売してないだけまだマシだろ？」

「当たり前だっ！ステータス値が全部上がるなんて！しかも、20000って！」

「あぁ、ご愁傷様です。」

そうディルクは言った。

「こいつは規格外すぎるので、俺達だけ王城で働きたいのです。・・・シンとフォンはユーリスに仕えているので、ついてこないですから。」

そう言うと、考え込むシルヴェスト。

「分かった。こいつは入れないでね。・・・賃金がどうのこうの言っているなら、お金はあるのかな？」

そう言うと、

「4人だったらなんとかやっていけるであります。」

「4人？」

ヴィルはそう俺に聞いた。

「僕は王城なんてつまらない場所行きたくない！」

そういうアーネイルは退屈そうな顔をする。

「というわけであります。ではまた後日会うであります。」

と俺達は別行動をして、様子を見ることにした。

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「で、その間僕たちは何をするのかな？」

そう尋ねるアーネイルは面白そうな顔をする。

「ちょっとした確認だな。・・・この頃はそろそろあの王子の婚約者が決まる時期でもあるから。」

そういうレオン。それは気になってた。一部ルートで悪役になるアークライト、それに俺。・・・この様子だと、悪役令嬢の方にも、変化が起きていそう。・・・クローディンは完全に違う。

「コーネル公爵家に不法侵入する。・・・コーネル公爵家の一人娘に会いにいく。・・・確か、情報網によると、今コーネル公爵はこの王都でいる。バレずに行くなら今だ。」

「わぁ、そっちの方が楽しそう！！なんだか、ミッションみたいでさ。」

そう言ってアーネイルは笑った。

こっちもミッション開始！

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コーネル公爵家の家に入るのは容易い事だった。しかも、今コーネル公爵の一人娘で悪役令嬢の"ディネット・コーネル"は熱に魘されいるらしい。俺は旅人であり、薬剤師と言ったら入れてくれた。・・・セキュリティーとか大丈夫？・・・最悪、不法侵入考えていたレオンの発想が怖い。

ディネットの部屋に入ると、熱に魘されていた。しかもこれは。

「・・・贈り人の儀式・・・。」

「贈り人！？・・・お嬢様が！？」

そう俺に尋ねるディネット付きの侍女が言う。

「はい。そうであります。・・・一度この様子を見た事があるであります。だから、間違えないであります。」

そう言うと、侍女が地面に倒れこんだ。・・・贈り人の儀式は成功するとは限らない。だから、ショックだったんだろう。

「・・・大丈夫であります。・・・ここまできたら、もう後戻りはできないであります。自分たちがこの儀式を成功させて、みせますから。」

そう笑っていうレオン、いや今は"ユーリス・シュバウター"だった。

「・・・薬を飲ませるのは難しそうか。だったら、回復魔法かけるしか・・・。」

そう小声でいうレオン。そう言うと、アーネイルは小声で笑った。

「レオン様の回復魔法ってステータスの値全てあがるよね？すでに面白くなりそうなんだけど。」

「それで、体力上げるしかねーだろ。・・・軽いやつかけるから、さっきみたいにならねーよ。」

さっき・・・シルヴェスト一行の事だよな。あれは流石にまずいから。

「そうでありますね・・・。儀式は邪魔できないなら、外から回復魔法かけるであります。・・・大丈夫でありますか？」

そう言うと、侍女は驚いた。

「あなた、回復魔法使えるのですか？・・・なら、お願いします！お嬢様を助けてください！！」

・・・今までは高慢ちきなお嬢様なのに、ずいぶん主人想いな侍女さんだな。

「わかったであります。・・・、[神のご加護の元にて、汝の体力を回復し給え。・・・キュアサークル！]」

そうすると、少しディネットは楽になった様子だった。

「これで、だいぶ楽になったはずであります。・・・後は贈り人の儀式を終えるまでであります。そこまで、いてもいいでありますか？？」

そう答えると、二つ返事で答えてくれた。

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しばらくすると、贈り人の儀式は終わり、もう一回念のためにレオンは回復魔法をかけ、コーネル家を出た。

「これで、どうなることやら・・・。」

「まぁ、面白そうな子っぽかった気がしたけどねぇ・・・。」

そう笑う。

俺たち4人はとりあえず、自宅に戻り、これからやることの準備をし始めた。

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