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第三章 ゲームの始まり

シルヴェスト王子とクローディン王子の会話

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☆☆☆☆☆☆

「それに関しては大丈夫だ。私は自分が出来る限りの事をしている。した上でここに来ている。」

業務的な会話が続く。

「私どもはこの森が何故このようなことになっているのか、学校の課題として・・・・・・・・、生徒会に入っている以上調べねばならないと思ったまでの所存です。ここで、会うとはこんな偶然もあるのですね?」

・・・ちなみに、シルヴェスト王子は書記で、ヴィルは会計である。

「あぁ、そうだな・・・。シルヴェストもここは危険だから、早々に立ち去った方がいい。この辺りの魔物はなかなか強いからな。」

しかし、ここで引き下がる訳にはいかないのだ。

「それは、貴方も同じでは?一人でこの場にいるのは大変危険です。是非一緒に帰りましょう?」

・・・わざと帰る気があるフリをしている。クローディン・・・いや、目の前にいるのは、魔王・アルフィーテなんだから。一緒に帰る訳がない。シルヴェスト王子は先日、自分の事を嫌っている光景を目の当たりにしたのだから。

「いや、それは遠慮しておくよ。そっちは・・・人数が多いから、その人達で帰れるね?なら、そうした方がいい。夜になると、相当強い魔物が現れるからね。私は忍び足で立ち去っているよ。いつもそれで、帰ってこれる。」

そりゃあ、そうでしょ。ここら辺の魔物は魔王・アルフィーテには攻撃しないから。普通に来れたのだろう。

「へぇ?その忍び足の技術を私にも御教授願いたいものですね。」

今、バチバチといっているような感覚を覚えます。シルヴェスト王子、絶対思ってないでしょ。

『ここは一旦引いた方がいいかもな。』

レオンが、俺に対して言った。
それもそうだな。おそらく十中八九レオンの正体に気が付いている気がする。というか、俺達の反応は平静を装っていたが、周囲の反応でバレたかも。・・・特にディネットの反応が顕著に表れていた。ったく、レオン様の自由さがここで裏目に出るとは・・・。

『いや?俺達の運はMAXなんだから、関係ないと思うぞ!しかし、ここでクローディンと会うとは・・・!』

レオンは頭を抱えている様子。行動では移していないが、きっとそうに違いない。でも、は一つだけ思いついたことがある。この世界にはない概念。使い魔の存在。それを出せれば、話の流れが変わるはず。

[我が元にて顕現せよ!我が眷属、最強の使い魔よ!!]

心で宣誓すると、地中から龍が飛び出してきた。

さあ、こっからは俺達のターンだ!!

☆☆☆☆☆☆
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