130 / 132
第五章 物語の終わりへと
魔王・アルフィーテの終わり
しおりを挟む
☆☆☆☆☆☆
最初からアスガード様は聖剣で戦っていたので、勝負はアスガード様の優勢のままだが・・・というか、剣術は衰えていないんだね。俺には分かる。アスガード様は強い。一向には勝負がつかない。相手が自分の子孫だという事を恐れているのか?
『さぁ?それくらいはヴェスが伝えていそうなもんだけどな。だって、ここに呼んだのはヴェスだぜ?フェイクかもな?昔の弟をひっかけるための。』
そうとも考えられるか。じゃあさ、自我を分離する薬をぶっかけるんでしょ?その時にアルフィーテの魂を斬る剣でも作っちゃえば?大きなダメージを食らわせられるんじゃないの?その代わり、一心同体のクローディン王子を魂を削る事にも繋がるけど。
『そうだな。作ってみるか。その時にな。』
しかし、一向に決着はつかない。挙句に魔王・アルフィーテはクローディン王子の姿になった。少しは精神的なダメージに繋がるだろうと思っての事で。けれども、それを見越しての策だったのはレオンの言う通りで、アスガード様はおそらくだが、フォルテ王太子様を傷付けないようにしている事に気が付いた。流石に、今回は自身の姿じゃないから、それを危惧しているのだろう。
危惧していた事が当たってしまった。フォルテ王太子は魔王・アルフィーテとの戦いで防御に徹していたために、それに気が付いた魔王・アルフィーテは防御を棄て、攻撃に打って出てきたのだ。
まずい!これじゃ、アスガード様に隙が出来てしまう・・・!
魔王・アルフィーテはチャンスと思い、攻撃を仕掛ける隙にレオンは〈加速〉でクローディン王子の姿の背後を取って、薬をぶっかけた。そして、シルヴェスト王子は作戦通り”時渡りの時計”でクローディン王子の幼少期、魔王・アルフィーテの自我が発言する前まで時計の針を戻した。
それに気が付いた時は魔王・アルフィーテは苦しみ始めていて、魔王・アルフィーテはその自我を、魂を身体の外に追い出されていた。それをすかさず、レオンは聖剣を創造し、魔王・アルフィーテの魂を叩き斬った。
「ぐぁぁぁぁ!!!!!俺は魔王・アルフィーテなんだぞ・・・!こんなところでやられる訳には・・・!」
そして、魂ごと消えていった。死の森は元の姿に戻っていく。豊潤の森へと変わっていた。
けれども、”時渡りの時計”を使ったおかげで、クローディン王子の姿は幼少期の頃まで姿が戻ってしまったのだ。つまりは2歳頃の姿である。
Oh・・・。やっちまったな。そこまでは思い浮かばなかった。というか、2歳頃のクローディン王子はここがどこだか分からない様子で、泣いてしまった。
「うわあああぁぁぁん!!うわあああぁぁぁん!!」
これにはシルヴェスト王子もレオンもフォルテ王太子も止められない。っていうか、フォルテ王太子は止めてよ!!子供持ちなんでしょ?
しかし、レオンは今だに戦っているアストル侯爵に・・・元アストル侯爵の元へ行ってしまった。おい!逃げるなよ!!
「ヴェスにフォルテ王太子!この子を頼む!!」
「分かった!向こうはさっさと片付けてきてよ!!」
咄嗟に答えるシルヴェスト王子。反射的に答えるレオン。
「おう!」
最後は普通・・・魔王退治で話終わるよね?何で、アストル侯爵ってそんなに強いの?マジ?どうやら、一難去ってまた一難のようです。
☆☆☆☆☆☆
最初からアスガード様は聖剣で戦っていたので、勝負はアスガード様の優勢のままだが・・・というか、剣術は衰えていないんだね。俺には分かる。アスガード様は強い。一向には勝負がつかない。相手が自分の子孫だという事を恐れているのか?
『さぁ?それくらいはヴェスが伝えていそうなもんだけどな。だって、ここに呼んだのはヴェスだぜ?フェイクかもな?昔の弟をひっかけるための。』
そうとも考えられるか。じゃあさ、自我を分離する薬をぶっかけるんでしょ?その時にアルフィーテの魂を斬る剣でも作っちゃえば?大きなダメージを食らわせられるんじゃないの?その代わり、一心同体のクローディン王子を魂を削る事にも繋がるけど。
『そうだな。作ってみるか。その時にな。』
しかし、一向に決着はつかない。挙句に魔王・アルフィーテはクローディン王子の姿になった。少しは精神的なダメージに繋がるだろうと思っての事で。けれども、それを見越しての策だったのはレオンの言う通りで、アスガード様はおそらくだが、フォルテ王太子様を傷付けないようにしている事に気が付いた。流石に、今回は自身の姿じゃないから、それを危惧しているのだろう。
危惧していた事が当たってしまった。フォルテ王太子は魔王・アルフィーテとの戦いで防御に徹していたために、それに気が付いた魔王・アルフィーテは防御を棄て、攻撃に打って出てきたのだ。
まずい!これじゃ、アスガード様に隙が出来てしまう・・・!
魔王・アルフィーテはチャンスと思い、攻撃を仕掛ける隙にレオンは〈加速〉でクローディン王子の姿の背後を取って、薬をぶっかけた。そして、シルヴェスト王子は作戦通り”時渡りの時計”でクローディン王子の幼少期、魔王・アルフィーテの自我が発言する前まで時計の針を戻した。
それに気が付いた時は魔王・アルフィーテは苦しみ始めていて、魔王・アルフィーテはその自我を、魂を身体の外に追い出されていた。それをすかさず、レオンは聖剣を創造し、魔王・アルフィーテの魂を叩き斬った。
「ぐぁぁぁぁ!!!!!俺は魔王・アルフィーテなんだぞ・・・!こんなところでやられる訳には・・・!」
そして、魂ごと消えていった。死の森は元の姿に戻っていく。豊潤の森へと変わっていた。
けれども、”時渡りの時計”を使ったおかげで、クローディン王子の姿は幼少期の頃まで姿が戻ってしまったのだ。つまりは2歳頃の姿である。
Oh・・・。やっちまったな。そこまでは思い浮かばなかった。というか、2歳頃のクローディン王子はここがどこだか分からない様子で、泣いてしまった。
「うわあああぁぁぁん!!うわあああぁぁぁん!!」
これにはシルヴェスト王子もレオンもフォルテ王太子も止められない。っていうか、フォルテ王太子は止めてよ!!子供持ちなんでしょ?
しかし、レオンは今だに戦っているアストル侯爵に・・・元アストル侯爵の元へ行ってしまった。おい!逃げるなよ!!
「ヴェスにフォルテ王太子!この子を頼む!!」
「分かった!向こうはさっさと片付けてきてよ!!」
咄嗟に答えるシルヴェスト王子。反射的に答えるレオン。
「おう!」
最後は普通・・・魔王退治で話終わるよね?何で、アストル侯爵ってそんなに強いの?マジ?どうやら、一難去ってまた一難のようです。
☆☆☆☆☆☆
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
【完結】長男は悪役で次男はヒーローで、私はへっぽこ姫だけど死亡フラグは折って頑張ります!
くま
ファンタジー
2022年4月書籍化いたしました!
イラストレータはれんたさん。とても可愛いらしく仕上げて貰えて感謝感激です(*≧∀≦*)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
池に溺れてしまったこの国のお姫様、エメラルド。
あれ?ここって前世で読んだ小説の世界!?
長男の王子は悪役!?次男の王子はヒーロー!?
二人共あの小説のキャラクターじゃん!
そして私は……誰だ!!?え?すぐ死ぬキャラ!?何それ!兄様達はチート過ぎるくらい魔力が強いのに、私はなんてこった!!
へっぽこじゃん!?!
しかも家族仲、兄弟仲が……悪いよ!?
悪役だろうが、ヒーローだろうがみんな仲良くが一番!そして私はへっぽこでも生き抜いてみせる!!
とあるへっぽこ姫が家族と仲良くなる作戦を頑張りつつ、みんなに溺愛されまくるお話です。
※基本家族愛中心です。主人公も幼い年齢からスタートなので、恋愛編はまだ先かなと。
それでもよろしければエメラルド達の成長を温かく見守ってください!
※途中なんか残酷シーンあるあるかもなので、、、苦手でしたらごめんなさい
※不定期更新なります!
現在キャラクター達のイメージ図を描いてます。随時更新するようにします。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる