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1.プロローグ。
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あぁ。
この世界に、転生してからもう10年になる。僕は赤ん坊の頃から前世の記憶というものがあった。ここは所謂、ゲームと同じ世界である、と。何故、この世界が前世で人気だったゲーム『ミライの英雄奇譚』の世界だと気が付いたのは・・・自分の名前や風貌、そしてそのゲームに出てくるキャラに出会った時に実感が湧いた。
そして、今ー・・・。
主人公の前に立ちふさがっている・・・。明るい茶色の髪がサラサラと流れ、瞳は琥珀色。まだ、ゲーム時とは年齢も身長も違うけれど、如何にも主人公ってオーラが出ている。
あぁ、これが、今の僕_ツバサとの出会いイベント・・・!思わず、おおっ、と声をあげたくなるのを我慢して、主人公の前を立ちふさがる。最初の第一印象はものすごく重要だ。ここでは、低姿勢で挑まなくてはならない。
だって、僕は、僕達は出会うきっかけにもなっているんだけど亡命してまでこの国、フランソワーズ王国にやってきているのだから。
☆☆☆☆
何故、僕達は自国から逃げてきたのか。それは、自国が独裁国家であると同時に、逃げる直前に僕達を殺そうと、命の危機を感じたので、国でも珍しい迷宮遺跡に逃げ込み、その迷宮遺跡のシステムを活用して別の国まで転送したのである。・・・まぁ、そのシステムを知っていたのは自国にはいなかったんだよね、僕以外は。
そして、僕達は自国から逃げおおせたのだ。イレギュラーなトラブルが起きるまでは。
・・・さっきから僕達と呼んでいるのも、逃げてきたのが僕一人ではないからだ。僕を含めて8人いた。でも、転送中にトラブルが生じて皆、散り散りに別の国へと転送されてしまった。けれども、自国に戻った者は誰もいない。それだけは本当に良かった。そして、皆無事である事は、僕特製のネックレスで判明している。僕は創作系チートである為に、皆に事前にこれまでかと言うくらいに用意周到にアイテムを作って、渡した。
皆、散り散りになったとはいえ、フランソワーズ王国の近隣諸国に飛んでいるだけで皆一緒に逃げられたみたい。今、ここ_フランソワーズ王国にいるのは僕と僕の友人?いや兄貴分のあんちゃんだけだ。他は・・・微妙なラインにはなるが、僕の姉さん_マリアベル姉さんのみこの国と隣国のステイン皇国の国境付近に飛ばされたみたいだが、ゲームのシナリオに沿うならこの国にやってくる。それは、もう待つしかない。
☆☆☆☆
もう、ぶっちゃけるならシナリオ通りなら僕達は主人公の家に転がる予定!だから、主人公に取り入る事にしました。
主人公、ミライは僕とあんちゃんの服装がボロボロに汚れている事に気付く。そして、心配そうな顔をして尋ねてくる。
「・・・どうしたの?服がボロボロだぜ?どこからやってきたんだ?」
その言葉にあんちゃんは攻撃姿勢で挑もうとするが、僕は制止させ一言。
「アリアンローゼンから亡命してきたのですよ!僕達は家なしですよ。」
アリアンローゼン帝国_それは、自国の名であるが、それを聞いたミライとミライの付き添いで自宅周辺をまわっていたグレイシアと呼ばれる青年は驚く。
「ええぇぇぇぇぇ!!アリアンローゼンってここからすっげぇ東にある国だろ?そっから亡命してきたっておまっ・・・!」
視線が憐れなものを見るかのようなものに変わっていた。これにはあんちゃんも舌打ちする。あんちゃんも睨みを効かせる。でも、それじゃあ、主人公の家に転がり込めないんだって!!主人公の家に転がり込む為には同情されてもいいから、入れてくれ!!
主人公の家は、祖父がフランソワーズ王立学園の理事長を務めている故に、お坊ちゃまなのだ。家がでかい。好奇心旺盛でいらっしゃります。だから、しょっちゅう家出と言う名の探検をする。
「・・・。じゃあ、俺の家来ねーか?俺の家でけーし、二人や三人くらい増えてもどうって事ねーよ!!」
満面の笑みで答えが返ってきた時には内心ガッツポーズを取っていた。これには、ミライの付き添い兼居候のグレイシアも顔をしかめる。グレイシアはミライの5歳上なんだっけ。ついでに言うと、ミライの年齢は僕と同じ。あんちゃんは僕の1歳上。マリアベル姉さんはグレイシアと同い年で、ゲーム開始時にはグレイシアもマリアベル姉さんもフランソワーズ王立学園の高等部の教師になって登場する・・・はず。
「おい、ミライ。いきなり何考えてんだ。素性も分かんねぇ奴を家に引き込むなよ。」
「でも、二人共困っているだろ?だったら、助けてやらねーと!」
主人公によくある『困っている人を助けたくなる性分』。いかんなく発揮されました。文句・・・いや正論を突きつけるグレイシアの意見も聞かずに僕達を受け入れてくれたのでした。
この世界に、転生してからもう10年になる。僕は赤ん坊の頃から前世の記憶というものがあった。ここは所謂、ゲームと同じ世界である、と。何故、この世界が前世で人気だったゲーム『ミライの英雄奇譚』の世界だと気が付いたのは・・・自分の名前や風貌、そしてそのゲームに出てくるキャラに出会った時に実感が湧いた。
そして、今ー・・・。
主人公の前に立ちふさがっている・・・。明るい茶色の髪がサラサラと流れ、瞳は琥珀色。まだ、ゲーム時とは年齢も身長も違うけれど、如何にも主人公ってオーラが出ている。
あぁ、これが、今の僕_ツバサとの出会いイベント・・・!思わず、おおっ、と声をあげたくなるのを我慢して、主人公の前を立ちふさがる。最初の第一印象はものすごく重要だ。ここでは、低姿勢で挑まなくてはならない。
だって、僕は、僕達は出会うきっかけにもなっているんだけど亡命してまでこの国、フランソワーズ王国にやってきているのだから。
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何故、僕達は自国から逃げてきたのか。それは、自国が独裁国家であると同時に、逃げる直前に僕達を殺そうと、命の危機を感じたので、国でも珍しい迷宮遺跡に逃げ込み、その迷宮遺跡のシステムを活用して別の国まで転送したのである。・・・まぁ、そのシステムを知っていたのは自国にはいなかったんだよね、僕以外は。
そして、僕達は自国から逃げおおせたのだ。イレギュラーなトラブルが起きるまでは。
・・・さっきから僕達と呼んでいるのも、逃げてきたのが僕一人ではないからだ。僕を含めて8人いた。でも、転送中にトラブルが生じて皆、散り散りに別の国へと転送されてしまった。けれども、自国に戻った者は誰もいない。それだけは本当に良かった。そして、皆無事である事は、僕特製のネックレスで判明している。僕は創作系チートである為に、皆に事前にこれまでかと言うくらいに用意周到にアイテムを作って、渡した。
皆、散り散りになったとはいえ、フランソワーズ王国の近隣諸国に飛んでいるだけで皆一緒に逃げられたみたい。今、ここ_フランソワーズ王国にいるのは僕と僕の友人?いや兄貴分のあんちゃんだけだ。他は・・・微妙なラインにはなるが、僕の姉さん_マリアベル姉さんのみこの国と隣国のステイン皇国の国境付近に飛ばされたみたいだが、ゲームのシナリオに沿うならこの国にやってくる。それは、もう待つしかない。
☆☆☆☆
もう、ぶっちゃけるならシナリオ通りなら僕達は主人公の家に転がる予定!だから、主人公に取り入る事にしました。
主人公、ミライは僕とあんちゃんの服装がボロボロに汚れている事に気付く。そして、心配そうな顔をして尋ねてくる。
「・・・どうしたの?服がボロボロだぜ?どこからやってきたんだ?」
その言葉にあんちゃんは攻撃姿勢で挑もうとするが、僕は制止させ一言。
「アリアンローゼンから亡命してきたのですよ!僕達は家なしですよ。」
アリアンローゼン帝国_それは、自国の名であるが、それを聞いたミライとミライの付き添いで自宅周辺をまわっていたグレイシアと呼ばれる青年は驚く。
「ええぇぇぇぇぇ!!アリアンローゼンってここからすっげぇ東にある国だろ?そっから亡命してきたっておまっ・・・!」
視線が憐れなものを見るかのようなものに変わっていた。これにはあんちゃんも舌打ちする。あんちゃんも睨みを効かせる。でも、それじゃあ、主人公の家に転がり込めないんだって!!主人公の家に転がり込む為には同情されてもいいから、入れてくれ!!
主人公の家は、祖父がフランソワーズ王立学園の理事長を務めている故に、お坊ちゃまなのだ。家がでかい。好奇心旺盛でいらっしゃります。だから、しょっちゅう家出と言う名の探検をする。
「・・・。じゃあ、俺の家来ねーか?俺の家でけーし、二人や三人くらい増えてもどうって事ねーよ!!」
満面の笑みで答えが返ってきた時には内心ガッツポーズを取っていた。これには、ミライの付き添い兼居候のグレイシアも顔をしかめる。グレイシアはミライの5歳上なんだっけ。ついでに言うと、ミライの年齢は僕と同じ。あんちゃんは僕の1歳上。マリアベル姉さんはグレイシアと同い年で、ゲーム開始時にはグレイシアもマリアベル姉さんもフランソワーズ王立学園の高等部の教師になって登場する・・・はず。
「おい、ミライ。いきなり何考えてんだ。素性も分かんねぇ奴を家に引き込むなよ。」
「でも、二人共困っているだろ?だったら、助けてやらねーと!」
主人公によくある『困っている人を助けたくなる性分』。いかんなく発揮されました。文句・・・いや正論を突きつけるグレイシアの意見も聞かずに僕達を受け入れてくれたのでした。
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