巻き込まれ召喚～影が薄いのに神ですか！？～

第二章 神が及ぼす影響について。

白石陽翔という人物の話。 大翔Side

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俺は桐生大翔。現在17歳。高校二年生だ。俺は多くの友人がいて毎日がとても充実している。しかし、時には裏で変なやっかみを聞くから、決して皆には好かれていないんだなと思ってしまう。でも、それは、当然な事であり、人の思う事なんて十人十色である。


ところで、俺には憧れを感じる人物がいる。その人はあまり他人と関わろうとしない人物であるが、決して他人を蔑ろにする人ではない。寧ろ、困っていた俺を助けてくれた心優しい人物なのである。


その名を白石陽翔。


彼は頭が良く、学力テストでは一番の人物で、なかなかのイケメンであるが、何故かあまり注目されない人物である。何故だろう？

まぁ、それは置いておくとして、俺は彼に助けられた恩義を感じている。

それは、とある男子に『お前に、俺の彼女を奪われた。』とナイフを突きつけられて、追いかけまわされた出来事だ。何の事だか、よく分からなかったが、目が血走っていた為に、逃亡を余儀なくされた。それで、逃げ場所に困っていた俺を彼は腕を引っ張って、図書室に連れて行ってくれた。図書室はとても静かで、図書室の準備室に入れてくれた。そこで、事が収まるまで隔離してくれた。

彼は事が収まった後でポツリと話し出す。

「あなたは変な騒ぎを起こす人ですね。」

これには俺も激しく同意してしまう。

「あはは。ごめんな？君まで騒ぎに巻き込んでしまって。」

そうすると、彼は何ともない顔で言葉にする。

「別に、大したことはしていませんよ。ただ、うるさい出来事は勘弁していただきたかったので。」

彼はそう言うが、俺にとっては恩人そのものであった。何気なくした行動がカッコイイと思ってしまった。それから、彼の事を調べてみる事にした。名前はすぐに判明した。それから、彼が図書委員である事も、読書が好きな事も、天気がいいと昼休みはよく中庭で昼食を取っていることも調べた。


俺はお礼を言おうとして、天気がいい日に中庭に向かってみる事にした。まさか、彼を巻き込んでしまう出来事が起こるなんてこの時の俺は知らなかった。

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