巻き込まれ召喚~影が薄いのに神ですか!?~

水魔沙希

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第二章 神が及ぼす影響について。

大翔による考察についての話。 大翔Side

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☆☆☆☆☆☆

しばらくすると、落ち着いて国の事情を知る事になる。ミューミリオンは軍事国家で、今は魔王が復活した事によって戦をしていない事が分かった。だから、俺達が召喚されたのか。あくまで、自国の人間を使う事無く、異世界召喚という手法で、異世界の人間を呼ぶ事によって、それを解決させようとしている事も。

だから、俺は利用されているような、そんな予感がしたのだと気付く。最初から俺達は利用されていたのだと、気付くと腹が立ってくる。だから、白石君はこの場を去っていったのかな。神の加護がないこの国では、衰退していくのも時間の問題では?など自虐的にもなってくる。

また、この国では貧富の差は激しく、貴族でも能力重視の世界である事を知った。能力が低い者は死の森デッドリーフォリーという呪われた森に捨てられる。そこでは、生き残れる可能性はゼロに等しい。それは、この国では容認されている事に俺は酷く腹が立った。


俺は、魔王だけでなくこの国自体も変化させないといけないと思った。それは、とてもじゃないけど、困難が伴ってくる。でも、この国に呼ばれたんだ。それくらい、許容範囲でしょう?


しかし、ふと思った。白石君は静かな場所を好む。俺を助けてくれた時だって、そうだ。うるさい事は嫌いだ、と。もしかしたら、彼は人気がない場所・死の森デッドリーフォリーに行ったのではないかと希望が見えた。それならば、この国を変える事も可能ではないかと。


俺に希望が見えた瞬間であった。

☆☆☆☆☆☆
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