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23.ようやく原因の追究へ。
しおりを挟むあ?誰がお前なんかと決闘しなくちゃ、いけねーんだ?ふざけるな!!
「じゃあ、お前が元凶を倒したら、その決闘受けてやるよ。」
「元凶?」
アキトは呆れた様子でツッコミを入れる!
「お前は、何の理由もなしに魔物が人が住む街に現れると思っていたのかよ!?そもそも、辺境の街の魔物の襲撃事件の担当は第一部隊の役割だ!第三部隊は王都付近の街の巡回が主な仕事だ!」
・・・実は、そうなのです。それでも、手が回らない時、第三部隊がサポートに入ります。第二部隊も王都の犯罪行為を取り締まっているが、基本的にそれで事足りるからなぁ。第三部隊が第一部隊をサポートするのです。それ故、メイディスは文句をよく言うようになる訳だが。
「はぁ!?そんなの知らねーよ!だったら、元凶をぶっ倒してやるよ!!」
意気込みだけで、元凶を見つけ倒せたら、マジでラッキーとしか言えない。まだ、元凶の手掛かりすら見つけてねーんだから。アキトは俺に意見を求める。
「ヒロトはなんか分かるか?」
俺は“黒狼”程ではないが、強い魔の気配を探る事が出来る。神経を尖らせて、感じ取る。あぁ、これまた蠱毒だわ。神様、なんて事してくれんの!?“有明月”さん、またパニック起こすよ!?
俺は神妙な顔つきになる。
「“有明月”さん。残念なお知らせです。これ、原因は蠱毒です。」
「え、嘘ですよね!?やめてくださいよ!!」
嘘だと言えたら、本当に良かったのに。状況が読めていない一同である。流石に、アキトも知らなかったようだ。“繊月”さんが尋ねる。
「蠱毒とは・・・?」
“有明月”さんは投げやりな態度になる。
「まぁ、呪いの一種かなぁ。それ以上の説明したら、流石に怒ります。」
「前回は悪かったって!」
アキトは疑問符を浮かべる。
「前回って、半年前の事か?確か、魔術師“朧月”としてメイディス第四王子と解決した事案。あれって、原因そんなじゃなかった?」
「オフコース!“有明月”さんの教育係をやっていた時の事件で、“有明月”さんもいたからなぁ。元凶はデカいムカデ型魔物。あれはキモかったわー。」
“有明月”さんは耳を塞ぐ。
「いーやー!!思い出させないで!気持ち悪かったんだからぁ!ヒィィィィ。」
「だが、仕事なので行きましょう。ついてきてください。」
一同は静かについてくる。“有明月”さんの顔色は優れないが。ゼノンさえ、落ち着いてついてくる。いや?元凶をぶっ倒してやるよ!!という意気込みで、俺についてきている事を頭から抜けているのかもしれない。俺には好都合だが。
△△△△
着いたのは、街から離れた高原。そこに、隠れた遺跡があった。時代も古そう。しかし、そこから魔の気配が漂う。俺とアキトはつい気圧される。
「確かに、ここが原因っぽいな。気圧されるんだけど。」
ゼノンは何の確認なしに遺跡の中に入ってしまう。おい、お前何してくれんてんの!?俺達もついていくしかないが、俺達が遺跡に入った後、他の人物が入れないように、遺跡の扉が閉まり、闇魔法で遺跡の場所も他の人から感知できなくなっている。しまった!罠だ!
ここから出るには、元凶をぶっ倒して壺を浄化しないといけないようだ。そうしなければ、生きて帰る事が出来ない。ここに出てくる魔物は街に出てくる魔物より強く、ゼノンもいちいち倒そうとするから、魔力切れをさっき以上に起こす。お前、ふざけんなよ!!アキトは叱責する。
「お前、バカか!?そんなのいちいち相手にしてんじゃねーよ!奥に進む事だけ考えろよ!」
「はぁ!?そんなの知らねーよ!?」
「知らねーなら、聞けよ!このバカ!?皆を危険にさらしてんじゃねーよ!!」
俺はお口にチャック。リーダーの指示が一番だもんね。
「だったら、帰ればいいだろーが!!」
「残念だが、ここに入った時点で出られないし、元凶を倒すまでは他の人が感知出来ない仕組みになっている遺跡みてーだ。増援も見込めないんだ!」
「えぇっ!?」
“繊月”さんは驚きの声を上げる。“有明月”さんも同様に。
「そんなぁ・・・。」
未だ、俺はお口にチャック。文句を言うと更に雰囲気悪くなるからなぁ。ゼノンは壁に手をつく。しかし、それが何かの起動スイッチになっており、俺達のいた床が抜けた。俺達は地面へと落ちていった。
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