CV.=俺!?な悪役ヒーロー~俺は悪役ヒーローにはなりません!!~

水魔沙希

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24.いきなり元凶と対決。

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俺は地面に落ちる前に風魔法で、皆を浮かせて、静かに地面に下ろす。けれども、着いた場所こそが元凶のいる場所だったのです。元凶はデカいサソリ型魔物。しかも、こいつ毒を持っている。属性は土属性と言ったところか?



ゼノンはさっそく攻撃を仕掛けて、逆にやられた。服がビリビリに破れている。・・・あーあ。魔法騎士隊の制服を着ていれば、多少は物理攻撃に耐えられたのに。



「いってぇぇ!?こんなの倒せる訳ねーよ!!」


「魔法で戦えよ!?こいつ、毒持ってんだぞ!?何、物理攻撃をかましてんだ!?そして、さっきまでの強気は何処へいった!?」


アキトは言いながらも、光魔法をかけて、傷口を手当てする。


流石に、これには俺は黙ってられないなぁ。


「アキトもそんな攻撃程度で光魔法を使ってんじゃねーよ!!あいつが守っている壺を光魔法で浄化しないといけないんだぞ!!こいつは俺が何とかするから、攻撃でも、指示でも出してろ!!まだ、この子達新人だから、指示出してくれないと困るんだぞ!!」

「指示を出さないといけないレベル!?」

「第一部隊は大体、魔術師に指示を出してから攻撃指針を立てるから、第一部隊とよく組む“有明月”さんは指示を出したら、その通りに動いてくれるよ!!“繊月”さんは魔法の属性を理解をしていないらしいからなぁ。そこから、指示出してあげて!!」


アキトは考え込み、指示を考える。その間に、ゼノンは離れた場所から魔法をかける。しかも、水魔法かよ!?流石に、俺は怒鳴る。


「ゼノンのバカ!?何で、土属性の魔物に水魔法を使ってんだ!?属性を考えろよ!土属性は風属性に弱く、水属性に強いんだぞ!?使うなら、水魔法以外で使え!!もし、水魔法を使いたいなら、上位魔法の氷魔法を使え!!」

「んなこと知るかよ!?そんな事なら、風魔法使ってやるよ!!あぁ!?」


全く、魔法には属性ごとに効くものと効かないものがあるのを知らないで、攻撃してくんな!!


ここで、属性ごとの耐性について説明しよう。土属性は風属性に弱く、水属性に強い。風属性は炎属性に弱く、土属性に強い。炎属性は水属性に弱く、風属性に強い。水属性は土属性に弱く、炎属性に強い。闇魔法と光魔法は互いに弱点になるのだが、基本的に光属性の魔物は希少である。



他には上位魔法と併用魔法があるが、それは別の機会で。併用魔法は一度メイディスが使っているが。



ゼノンは確か、風魔法と水魔法と炎魔法が使えたはずだが?でも、炎魔法はまだ使えないよな?確か、あれは“ワーウルフ”と決闘をした時に発動したとかなんとか。一度は決闘せなあかんのね。対抗意識で使えるようになったとか。なら、俺が使うべき魔法は決まったな。


ちょうど、アキトも指示を考えついたようだし、さて俺も参戦しますか。


「“有明月”はゴーレム出して、攻撃して!“繊月”は風魔法で俺達を後方支援して!」


ゼノンは風魔法に切り替えるが、大したダメージを食らわす事が出来ない。・・・そういや、こいつ風魔法が苦手だったな。


二人が指示を聞いている最中に、俺は風魔法と炎魔法を併用して、炎魔法の威力を上げる。サソリ型魔物は燃えるが、硬い鱗に阻まれる。・・・とでも、思った?俺はチートです。大部分、燃えたよ!!そしたら、毒素を吐いてきやがったぜ。


結界!!


皆に影響を及ぼさない程度に守る。それと同時に俺は光魔法をアスカロンに纏わせ、サソリ型魔物を一刀両断する。一発KO!!


「アキト!その間に壺を浄化しろ!」

「お前、一体何なの!?・・・分かった!やってやんよ!」


アキトは壺を光魔法で浄化した。空気は清浄なものになっていく。いやー。アキトも中々強いですなぁ。流石、リーダーだぜ!


そして、いつの間にか遺跡の外にいた。俺は決して、転送させていないけどね。一同、こちらを見るのやめて!遺跡の構造上の問題だろーが!!例えば、奥にいる魔物を倒したら、遺跡の外に出されるとかなんとか。


「てめえは今日から、俺のライバルだ!!」


ゼノンは強く宣言する。あー。勝手にライバル宣言された。面倒くさい事になったわー。


「まずは、アキトに決闘で勝ってから、俺に決闘を申し込んでくださいねー!!・・・まぁ、リーダーの足下にも及ばないだろーけどね!!」


俺は笑顔で返す。さて、仕事を終わらせようか。
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