チート転生~チートって本当にあるものですね~

水魔沙希

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第1章 幼年期

国王陛下に会う前に

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☆☆☆☆☆☆

俺は馬車でゆらり王都へと向かっている最中です。その間は魔法で飛んでいきたかったな。しかし、立派な服装に包まれて、俺は完全に緊張しっぱなしです。俺を安心させるためにルーラ兄さんも同伴してくれている。父親はしっかりといるよ。

王都の近くにくると、何か騒ぎが起こっている。何やら面倒な事になりそうなので、〈遠視〉スキルを構築する。

遠巻きにしか見えないが、盗賊らしきみたいのが、綺麗ないかにも貴族という馬車を襲っている。俺は御者のいる場所まで場所を移って、立つ。面倒だから、ここから盗賊らしきものを全部倒しちゃうね?

「炎帝よ。罪を断罪せよ。その燃え盛る炎で燃やし尽くせ!ファイアーエンブレム!!」

炎は盗賊らしきものすべてに当たり、その間にその貴族を守っていた衛兵達が斬って、討伐する。これで、俺の仕事終わり・・・っと。

そうすると、ルーラ兄さんと父さんが驚く。

「まさか、まだ詠唱すら教えていないのに、詠唱魔法だと!?しかも、遠隔操作魔法・・・!なんて、力を持っている!!」

「おおー!!スゲー!!俺も負けてらんねー!!」

ルーラ兄さんは闘志を燃やしてくれている。いい兄さんだ。ここで、嫉妬されたら俺流石に泣いちゃう。
騒ぎは収まったのか、王都に向けて走り出す。俺の目的は国王陛下に会う事だから。

道中少し問題があったけれど、無事に王都に着きました。馬車から降りれて良かったです。お尻がスゲー痛いんだもの!!こっからは徒歩での王城に入ります。歩いても歩いても、国王陛下のいるお部屋に着きません。

スゲー広いな・・・!!俺、迷子にならないようにルーラ兄さんの腕を掴んでいよう。俺はしっかりとルーラ兄さんの腕を掴み、歩いていく。そして、やっとのことで国王陛下のいらっしゃるお部屋に着いたのである。

☆☆☆☆☆☆
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