えるんぺい・もっぱいぱい

ゔぇろっへ

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第9話 覚醒

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 りゅぷりんすぱーふの入り口に着いてしまった。

 もっと何日もかけてたどり着くんじゃないのか!?
 意地悪な神に行く手を阻まれるんじゃないのか!?
 
 あと、このドア、神の世界にあるドアとしては普通じゃない。人間の世界では普通のドアだ。
 
 ぼんやり暗い、広々した空間の中にぽつんとドアがある。不自然だ。

 だがその上にりゅぷりんすぱーふと確かに書いてあるのだ。
 間違いない。ここしか無い。でもどこか腑に落ちない……。

 

 俺は深呼吸し、ノブに手をかけ、ゆっくりと開く……!


「――ふむ、早かったじゃないか」  

 この声……せくろす・おっぱいぱいか……?
 低く、貫禄のある声。……でもなんか、聞き覚えがあるような……?
  
 りゅぷりんすぱーふの中に入る。その奥に……人影……えっ?

「――試練を始めよう。覚悟は良いな? ……山内?」
「ぶほォッ!!! し、室長!!!?!?」

 なんで室長がここに!? 原田室長。俺の上司だ……。
 しかもここ、俺の仕事場じゃねーか!
 まさか試練を行うのが原田室長なのか!!?

「……室長、何故ここに……!」
「お前の試練を行う為に来たのだ」
「な……! あの、せくろす・おっぱいぱいさんは……」
「あのお方に会いたければ、俺を倒してみろ……山内!!」

 室長は仁王立ちで俺の前に立ちふさがる……!
 な、殴り合いでもするのか……!? でも、やるしかない。室長に負ければ俺は……永遠の苦しみを味わうことになる。負けるわけにはいかない……!

「ふん……どうした? かかってこい。能力を使え。さあ!」
「能力? なんですかそれは」
「……ほう。ふん、お前は負けだ。何かしら能力を使えなければ俺は倒せない。まあ、使えたとしても、優秀な俺には勝てん。はじめから負けは決まっているのだ。」
「な……! 能力……? くそ……」
 
俺は気持ちだけは立派だった。必ず試練を乗り越えてみせる! という覚悟だけは十分だった。だが、気持ちだけでは勝てない相手がいる。俺には「能力」というのが無い。
 しかし、能力とは一体どういうことなんだ? 腕っぷしの強さではないのか?

「ではこちらは存分に能力を使わせて貰おう……。”身体的苦痛20連勤”!!」
「……ッ!!?」

く……!? 突然体中に疲れが……? これが能力なのか……! いち早くベッドに横になりたい……!

「今にもくたばりそうだな。面白く無い。だが容赦はせん! ”精神的苦痛パワハラ”!!」

 うう……ッ! な、泣きそうだ!? どっと疲れている上に、一方的に理不尽な事を言われたような最悪な気分!! こんなときは家に帰ってがぷがぷビール呑んでぶっ倒れて一日中寝たいぜ……!!!

「ふん、どうやらここまでのようだな。……早すぎるがそろそろ終わりにしよう。山内……お前は地獄行き解雇だ……!」
「くうう……!」


 ここまでか……俺はこれから、地獄に堕ちる。永遠に苦しむことになるんだ。

 お父さんお母さん、生んでくれてありがとう。親不孝をしてごめんなさい。
 須川さん、さようなら。どうかお幸せに。
 えるんぺいさん、つるんぽいさん……ありがとう。さようなら……。
 
 さようなら……さようなら…………。
 
 

 …………どこからともなく声が聞こえる気がする……聞き覚えはないが……誰だ?


――――能力を使え……!

 ……えっ? 僕は能力なんて何もありません。
 僕は ”凡” なんですよ……!

――――違う。お前は ”凡” ではない。
    
 ……! では僕は……僕の能力は……?



―――― ” 変 態 ” だ……!



 …… ” 変 態 ” ……?



――――変態能力覚醒魔法 " X.Y.Z性欲解放 " を唱えよ!! お前の圧倒的な性欲を力に変えろ!!! 



「では山内よ。本日を持ってお前は地獄行き解雇だ」
「……待ってください」
「……何だ? 俺に逆らうのか」
「僕は戦います」
「……面白い。やってみろ」

俺はズボンのジッパーに手を掛けた。

「ふん、俺に小便でも引っ掛けるつもりか?」
「室長、俺はあんたを超えてみせる」
「……口の聞き方に気をつけろ。俺を誰だと思っているんだ。お前の ”上司” だぞ?」
「あんたを超えなきゃ俺は前に進めないんだ! 行くぞ!” X.Y.Z性欲解放 ”!!!!」

 ジッとジッパーを下ろし陰部を露にした。 
 ビキビキビキ……俺の男根が限界を超えて勃起していく。
 血管が浮き、異常なほど性欲が湧いてくる……!!!
 
「……! なんだそれは……バカにしているのか!?」
「いえ、していません。俺はあんたと戦うのに相応しい力を手に入れた……!」
 
 俺の男根は大きく太く勃起していきやがて約30cmの超巨根となった……!

「……どうやら、本当に能力を身に着けたようだな……! では、こちらも敬意をもって、全力で戦わせてもらう!」
「うおおおおおお!!!!」

 ……始まった……! 何故か戦い方が分かる。能力の使い方も……!
 俺は絶えず扱き続け、先ずは ”連続射精機関銃” で牽制する。

「くっ…… ”身体的苦痛20連勤” !!」
「無駄です。もう俺には通用しない! ”エロビデオ回復” !!!」
「何ッ!? ”身体的苦痛20連勤” を無効化するだと……ならば ”精神的苦痛パワハラ” !」
「ですから無駄ですよ! ”エロ画像回復” !!!」
「くっ……! この変態が……!」

 俺は一気に距離を詰め、室長の頭に亀頭銃口を向けた。
 
「室長……これで絶頂終わりです! ”大量射精散弾銃” !!!」
 俺はこの世界に来てからまだまともに出せていない。溜まりに溜まったザーメン銃弾を出し切るように放つ! 終わらせるために! 前進するために……!!!

 「行くイクぞ!!!!!」
 どっぴゅうううううう!!!

 ……決まった! 終わったか…………!!?
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