旦那様がタイプすぎたのでおとこの娘にしたいと思います!

kemutari

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男の娘しか勝たん!!

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リール「やッばいッッッ!!!かわいいッッ!泣泣泣なんて尊さなの!?!!」

ルイ「はぁ…」




氷のように無表情と死んだ目をしている令嬢、リールは私を見て幸せそうに彷彿とした笑みをしている。








私に女装をさせて。




リール「やっぱり貴方なら私の期待…いや、私の期待以上になってくれると信じていたわ!!!」



ルイ「そんなにジロジロと見ないでくれないか…」


リール「嫌です!!約束は守るのでこの目に焼き付けなくては!!」



なんて屈辱だ。




ルイ「本当に私がそなたの要求に応じれば…私との婚約を受けいれてくれるのだろう?」



リール「分かっていますわ!!私は嘘は嫌いですから。でも、一回なんて言ってませんからね?」



ルイ「……。」


リール「これからよろしくお願いしますね!ルイ様?」


ルイ「…あぁ。」








ルイ(身の安全を代償に私は失いすぎてはいないだろうか…
こんなところを誰かに見られたら私は終わりだ。)



(何としてでも早く養子を迎えなければ…)





ルイの真剣な顔を見てリールはただただ満足そうに微笑むだけだった。
















半年前







ガヤガヤ

ガヤガヤ






リール「………」




貴族a「リール様って本当にずっと無表情で何を考えているのかしら?」


貴族b「リール様って本当は自分より格下で容姿の整った男性を探してるビッ◯らしいわよ?」


貴族c「あら、私は金持ちの男性を見定めて玉の輿を狙っている泥棒猫と聞いたけど?」


貴族d「私は美しい人を見つけたら顔を引きちぎって食べてしまう怪物と聞いたわ。」

貴族「やだ、こわ~い。」


貴族a「とにかく、関わらない方が良さそうね。」


ひそひそ

ひそひそ






リール(……なんて退屈なのかしら。)





 


キャー‼︎‼︎‼︎

突然の登場にパーティ会場全体がざわめく






リール(……、あの人)



透き通るような白い肌に、シャンデリアに照らされて輝く金髪はゴールデン・レトリバーのようにふわふわで顔を沈めてしまいたくなるほど。吸い込まれそうな青い瞳は近くことも尻込みしてしまう美しさ。


リール(あんな方今まで来ていたかしら?)





リール(…あの方ならイケる…)



女性でも男性でも。この世の全ての生物を虜にしてしまいそうなルイ侯爵のその容姿に、流石のリールも









リール「あの方のドレス姿が見たい…!」




声が漏れてしまった。






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