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◯月×日『どこにも行くな』★
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「ゆず、もっと腰上げろ。へばってんじゃねーよ」
矢野くんの大きな手が背後から腰を強くつかむ。
「壁に手ついて腰上げて脚開け」
へとへとになった僕の身体を矢野くんが壁に押しつけて覆いかぶさると ガツガツと穿つように腰を使う。
「ゃっ、ひ、ぅぅ、んっ」
凄い速さで押し入ってくる矢野くんの性器が、何度目かわからない射精をしてビクビクと震える腰を僕の臀部に押し付ける。
溢れ出る精液が僕の内股をつたってシーツの上にポタポタとシミを作った。
「ゆず」
息継ぎするのも苦しくて浅く呼吸を繰り返していると、矢野くんが背中から僕を抱きしめて唇を塞いだ。
唇を食んで舌で口内を犯されて目眩がした。
「ふ、ぅぁ…矢野く…」
「るせーよ、黙ってろ」
そしてまた繋がったままのソコが音を立てて矢野くんの自由を許す。
今度はベッドに貼り付けられて揺さぶられる。
正面からぎゅっと抱きしめられながら、揺れる自分の足と天井を同時に見る。
時折矢野くんが僕の様子を伺うように目を合わせてくる。
それがたまらなく胸を締め付けた。
綺麗な形の唇は酷いセリフを吐くのに、ブルーの瞳はどこまでも透き通っていて純粋で綺麗に見える。
それに射抜かれるたびに勘違いしそうになる。
「っぅ、ああ、ィく…、っ」
矢野くんの切羽詰まった声が僕の耳を犯して、通算何度目かの射精を身体で受け止めて僕も震えた。
「ぁ…は…矢野く…」
真っ白い、綺麗な背中を抱きしめる。
行為中にだけ許される抱擁。
しっとりと汗ばんだ肌が気持ちいい。
矢野くんの胸に抱かれる心地よさにうっとりしていると、急に矢野くんが身体を起こして僕に背を向けて寝転んだ。
僕は急な喪失感にどうしようもなく寂しくなった。
向けられた背中にくっついて、矢野くんの体温を感じたい。
でもそんなことができるわけもなく、自分の意気地の無さが悲しくなった。
ついさっきまで抱き合って熱を分け合っていたのに、急に向けられた背中が僕を拒絶してるみたいに感じて僕はたまらず身体を起こした。
ベッドを降りようとするとすかさず腕を掴まれて引き戻される。
「どこいくんだ」
怪訝そうな顔で見下ろされて戸惑う。
「ぇ、と……帰ろうかと…」
「駄目だ。いろ。」
そう言って矢野くんは僕をベッドに寝かすと、僕の胸に頭を乗せて目を閉じた。
「どこにも行くな」
そう言ってすぐに、矢野くんは眠りについた。
こんな展開は初めてで、僕は暫く胸の上で寝息を立てる矢野くんを見下ろして、金色の柔らかな髪をそっと撫でた。
このまま一緒に寝てしまえばまた体調を崩すかもとか、今はどうでもよかった。
矢野くんから僕に与えてくれる温もりを手放したりしたくなかった。
でもやっぱり僕は翌朝体調を崩すのだろう。
矢野くんの大きな手が背後から腰を強くつかむ。
「壁に手ついて腰上げて脚開け」
へとへとになった僕の身体を矢野くんが壁に押しつけて覆いかぶさると ガツガツと穿つように腰を使う。
「ゃっ、ひ、ぅぅ、んっ」
凄い速さで押し入ってくる矢野くんの性器が、何度目かわからない射精をしてビクビクと震える腰を僕の臀部に押し付ける。
溢れ出る精液が僕の内股をつたってシーツの上にポタポタとシミを作った。
「ゆず」
息継ぎするのも苦しくて浅く呼吸を繰り返していると、矢野くんが背中から僕を抱きしめて唇を塞いだ。
唇を食んで舌で口内を犯されて目眩がした。
「ふ、ぅぁ…矢野く…」
「るせーよ、黙ってろ」
そしてまた繋がったままのソコが音を立てて矢野くんの自由を許す。
今度はベッドに貼り付けられて揺さぶられる。
正面からぎゅっと抱きしめられながら、揺れる自分の足と天井を同時に見る。
時折矢野くんが僕の様子を伺うように目を合わせてくる。
それがたまらなく胸を締め付けた。
綺麗な形の唇は酷いセリフを吐くのに、ブルーの瞳はどこまでも透き通っていて純粋で綺麗に見える。
それに射抜かれるたびに勘違いしそうになる。
「っぅ、ああ、ィく…、っ」
矢野くんの切羽詰まった声が僕の耳を犯して、通算何度目かの射精を身体で受け止めて僕も震えた。
「ぁ…は…矢野く…」
真っ白い、綺麗な背中を抱きしめる。
行為中にだけ許される抱擁。
しっとりと汗ばんだ肌が気持ちいい。
矢野くんの胸に抱かれる心地よさにうっとりしていると、急に矢野くんが身体を起こして僕に背を向けて寝転んだ。
僕は急な喪失感にどうしようもなく寂しくなった。
向けられた背中にくっついて、矢野くんの体温を感じたい。
でもそんなことができるわけもなく、自分の意気地の無さが悲しくなった。
ついさっきまで抱き合って熱を分け合っていたのに、急に向けられた背中が僕を拒絶してるみたいに感じて僕はたまらず身体を起こした。
ベッドを降りようとするとすかさず腕を掴まれて引き戻される。
「どこいくんだ」
怪訝そうな顔で見下ろされて戸惑う。
「ぇ、と……帰ろうかと…」
「駄目だ。いろ。」
そう言って矢野くんは僕をベッドに寝かすと、僕の胸に頭を乗せて目を閉じた。
「どこにも行くな」
そう言ってすぐに、矢野くんは眠りについた。
こんな展開は初めてで、僕は暫く胸の上で寝息を立てる矢野くんを見下ろして、金色の柔らかな髪をそっと撫でた。
このまま一緒に寝てしまえばまた体調を崩すかもとか、今はどうでもよかった。
矢野くんから僕に与えてくれる温もりを手放したりしたくなかった。
でもやっぱり僕は翌朝体調を崩すのだろう。
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