十二支vs十二星座

意外な決着

どう言うつもりだ。ネズミいいいい。

突然現れた十二支番付1位大将　根津川　慶喜その手には牛と龍のハチマキが握られていた。これにより。牛と竜は参加資格を失い会場に転送されようとしていた。


落ち着け牛。お前まで奴に喰われたら誰が奴を止められるんだ。

ふざけるなあああっ。お前っ。見ていたなら止めろよ。お前ならそれができたはずだ。何で。何で。見殺しにした。

それは。誰に言っている。私にか。それとも。近くにいながら何も出来なかった。ノロマな自分にか。

そんなに大事なら自分で守れ。他人に依存し、勝手に期待し、自分の思い通りにいかないと怒るとは。仲間思いもここまで来ると呪いだな。

相変わらずだな。ネズミお前はいつもそうだ。誰よりも恵まれた力を持っているのに。それを一切他人の為に使おうとしない。

お前の様に他人に依存し、他人に依存され、自分で何もできないようなノロマをこれ以上増やしたくないからな。

勘違いするな。牛。我々は一時的に手を組んでいるだけの敵同士。仲間などではない。

その通りだ。ネズミ。自分以外は全て敵なのだ。あるの強い弱いかのみ。強きものが弱き者の肉を喰うそれだけだ。それにしても、相変わらず、手癖が悪い奴だ。おかげで、北欧神を食い損ねた。まあいい。どうせすぐに会う事になるだろうからな。次会う時は地上で思う存分やりあう。

次の瞬間、参加資格を失った牛と竜は会場に転送されてしまった。

残されたネズミは人間界の方向を見ながらこう言った
これで、無事会場に飛んでいれば今の反則行為をみた神々によって竜はそれなりの罰を受けるはずだ。無事に飛ばされていればな。ただあの様子だと。アイツは転送先を人間界にしたようだな。そうなるとやはり。決着は下界か。

ネズミは次の相手を探しに音もなく消えていった