東西妖怪大戦争

ビッグバン

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トリックorデリート ジャック・オ・ランタンの脅威

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三郎は急に真面目な顔になり、俺に問いかけた。「まあ、まず君の名前教えてもろていいかな。これから本題に入る前にこっちも名前ぐらいは知っときたいんや」
俺は怯えながら自分の名前を言った。細井  幽太。
それを聞くと、三郎は「それじゃあよろしくな。ユウくんと笑いかけてきた。」
俺は何って馴れ馴れしい奴だと思いながらも感情を押し殺してこんな得体の知れん奴に逆らうと食われかねんと考え「よろしく」と笑顔で返した。
すると三郎は急に真顔になり話し始めた。「じゃあ話しに戻るで、ユウくん。
なあ、ユウくんここ来るまでに何かいつもと違う不審な物見んかった。」
俺は思わずツッコミを入れてしまった。「お前以上に不審な物何かねえよ。」
すると三郎は嬉しそうに笑いながら「いいツッコミやないか」と言った。
しかし、そのあとすぐに、怒り、口から火を吹き出しながらこう言った。
「でもな、ユウくん今、真面目な話ししとるや。真面目にやってくれるか。」
俺はすぐに謝った。「すいません。」
すると三郎は「解ればいいんや、で見たんか。どうなんやと」キレ気味に聞いてきた。
俺は三郎に威圧され、必死に思い出した。
そういえばここに来る途中普段ならもっと人がいるはずなのに人がほとんどいない、いくらいまが夜中の11時頃だといっても普段ならこの商店街にも人がいて飲みに来る人達で溢れているはずだ。
それが今日は一人もいないのだ。
さらに、不審な点はそれだけではない、ここに来る途中歩いている人間全員ハロウィンでよくみかける🎃な被り物をした奴らばかりだった。
いくら今日がハロウィンだからと言っても不審すぎる。しかも奴らブッブツ何か呟いていて気味が悪かったな。
その事を三郎に話すと三郎は「そうかもう、そこまで被害が広まっとたか。なら、急いで説明するで、いつ奴らが襲ってきてもおかしくないからな。」そう言うと三郎はやっと本題を話し始めた。
「まず、ユウくんお前が見た、ハロウィン🎃の被り物した奴らはジャック・オ・ランタンに寄生され、カボチャ人間になった奴らや。西洋妖怪のボスジャック・オ・ランタンは配下を増やす為にこの日本に配下のハロウィン妖怪軍団を引き連れ、あらわれたんや。奴らはまず、俺達日本の妖怪軍団を滅ぼそうと挑みかかった。俺達は必死に戦った。しかし、倒した相手を配下にする能力を持った西洋妖怪に押され、ワシ以外の化け提灯は絶滅、他の妖怪もみんなバラバラに逃げて、力を蓄えて、反撃のチャンスを狙ってるんやけど。このままじゃ絶滅も時間の問題や。話しやと奴らは俺らが絶滅したと思って今度は人間を狙ってるんや。このままやと町中がカボチャ人間だらけになるで。この町を救えるはワシら妖怪軍団に負けないぐらいこの土地を愛している人間の力が必要何やなあ頼む。それで具体的にはやな、」
三郎が続きを言おうとした。
その時、商店街のそこら中からハロウィンの🎃の被り物をした人間達が現れた。奴らは俺達を見るとこう言った。
「トリックorデリート」
三郎はそれを見るとこう言った。「大変や囲まれた。ユウくん話しは後や戦うでとりあえずワシの言う通り動いてや」。こうして、俺、幽太と化け提灯の三郎の妖怪退治は幕を開けたのだった。
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