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カルバートが読まれる前に 4
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どうしたらこうなるんだろう。
いつだって思う散乱した家の中、その中で特に気になるところの一つは、ダイニングテーブルだった。
そもそも子供達がシールを貼っていくその中で、妻は微笑ましい様子でそれを見ていたが、僕には到底、理解できなかったのである。
そしてある日、妻は僕に言ってきた。
「テレビをこっちに持って来れないかな?」
それはつまり、ダイニングの方にテレビを持ってきたいという願いだったのであろう。
賃貸アパートのリビングにしかないテレビ線、それをダイニングまで伸ばせない事はないけれど、そうすると閉まらない引き戸が出来上がる事は間違いなく、またこの狭いダイニングの一体どこにテレビを持ってくるつもりなのか、見通しの立たない僕はただ「ああ」と生返事をしただけであった。
気が付けば、子供達はリビングの小さい机の上で食事をとるようになった。
そしてダイニングテーブルには山積みのプリント、そして子供達のおもちゃ、何故かいつまでも取ってある子供達のお菓子の空箱等々、そんなものが散乱するようになり、とても一家4人で食卓を囲むなんて想像もつかないくらいにその机は用をなし得なくなっていった。
離婚届の用紙を見つけて2,3カ月後に、また僕は、謎の紙きれがそこに置いているのに気がついた。
そこには、12/2といくつかの日取り、そして「ごねたら?」という文字が書かれていた。
もちろん思い浮かんだのは離婚届けではあったものの、まさかそんなあからさまに、そしてその「ごねたら?」というそんな程度、レベルの低い感覚ではないだろう、そんな気持ちでいた僕は、その紙きれは頭には残ったものの、そこまで真剣に立ち向かう気には早々なれなかったのである。
僕の感覚としてはやはり、当然向こうももう40近い人間であって、そんな別れを切り出す、そんな覚悟があるのならば、自分と、そして子供と、様々な天秤にかけ、複数の道しるべがある中で、選択していくその景色が魅力的でかつそれはもう道が切り開かれている、そんな感覚に達しているものだと思っていたのである。
今の生活があって、そして見据える未来があって、想像するに今をただ漠然と過ごすよりは、別々の道を歩んでいった方が断然、お互いに幸せで、生きていける、生きていきたい、そんな感情が芽生えているものだと思っていたのである。
より明るい未来を生きていく為に決断した。
そんな結論に達したのであれば仕方ないし、むしろそんな感覚であれば喜ばしい事であって、それを後押しという言い方も変だけれど、妻の成長、それを考えれば、それは妥当な事であった。
何も別れを悲観する必要もなく、ただお互いがそれを理解してお互いがより良い未来を描いていく、その為の決断であれば、それは1人の最も近しい他人としては応援すべき事であったし、そうであれば、硬い硬い頭をした両サイドの両親にも、納得されるまで説得できる、そんな事を考えていた。
僕はといえば、新たな生活を送る、そんな事を想い描いて、それにかかる下準備を水面下で推し進めていたのである。
いつだって思う散乱した家の中、その中で特に気になるところの一つは、ダイニングテーブルだった。
そもそも子供達がシールを貼っていくその中で、妻は微笑ましい様子でそれを見ていたが、僕には到底、理解できなかったのである。
そしてある日、妻は僕に言ってきた。
「テレビをこっちに持って来れないかな?」
それはつまり、ダイニングの方にテレビを持ってきたいという願いだったのであろう。
賃貸アパートのリビングにしかないテレビ線、それをダイニングまで伸ばせない事はないけれど、そうすると閉まらない引き戸が出来上がる事は間違いなく、またこの狭いダイニングの一体どこにテレビを持ってくるつもりなのか、見通しの立たない僕はただ「ああ」と生返事をしただけであった。
気が付けば、子供達はリビングの小さい机の上で食事をとるようになった。
そしてダイニングテーブルには山積みのプリント、そして子供達のおもちゃ、何故かいつまでも取ってある子供達のお菓子の空箱等々、そんなものが散乱するようになり、とても一家4人で食卓を囲むなんて想像もつかないくらいにその机は用をなし得なくなっていった。
離婚届の用紙を見つけて2,3カ月後に、また僕は、謎の紙きれがそこに置いているのに気がついた。
そこには、12/2といくつかの日取り、そして「ごねたら?」という文字が書かれていた。
もちろん思い浮かんだのは離婚届けではあったものの、まさかそんなあからさまに、そしてその「ごねたら?」というそんな程度、レベルの低い感覚ではないだろう、そんな気持ちでいた僕は、その紙きれは頭には残ったものの、そこまで真剣に立ち向かう気には早々なれなかったのである。
僕の感覚としてはやはり、当然向こうももう40近い人間であって、そんな別れを切り出す、そんな覚悟があるのならば、自分と、そして子供と、様々な天秤にかけ、複数の道しるべがある中で、選択していくその景色が魅力的でかつそれはもう道が切り開かれている、そんな感覚に達しているものだと思っていたのである。
今の生活があって、そして見据える未来があって、想像するに今をただ漠然と過ごすよりは、別々の道を歩んでいった方が断然、お互いに幸せで、生きていける、生きていきたい、そんな感情が芽生えているものだと思っていたのである。
より明るい未来を生きていく為に決断した。
そんな結論に達したのであれば仕方ないし、むしろそんな感覚であれば喜ばしい事であって、それを後押しという言い方も変だけれど、妻の成長、それを考えれば、それは妥当な事であった。
何も別れを悲観する必要もなく、ただお互いがそれを理解してお互いがより良い未来を描いていく、その為の決断であれば、それは1人の最も近しい他人としては応援すべき事であったし、そうであれば、硬い硬い頭をした両サイドの両親にも、納得されるまで説得できる、そんな事を考えていた。
僕はといえば、新たな生活を送る、そんな事を想い描いて、それにかかる下準備を水面下で推し進めていたのである。
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