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5話 彼女を殺せる特別な存在
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視界が白くなって、見えてきたのは夜光虫? いや、妖芽だ。凛と咲いた百合のように可憐な妖芽が立っていた。
その少女はただまっすぐにこちらを見て静かに笑っている。酷く懐かしく感じた。けれど相反するように、心の中の何かが彼女に怯えていた。そしてほんの少しだけ愛おしく感じている。
恐怖心を感じているせいで、彼女に手を伸ばすことができないのに、距離を縮めることも遠ざかろうとする気持ちもわかず、ただ見つめ合っていた。
水滴が落ちる音がする。
ピチャ、ピチャ――。
滴るように水音が響く。耳を澄ますと目の前が真っ赤になった。その瞬間、右腕に激痛が走った。どうしてだろう? これは夢なのに、あまりの苦しみで膝を折ってのたうち回った。痛みで意識がかすむ。息が止まりそうになる。その時、気づいた。その水音は俺の血――。腕がない。
のたうち回っていた俺は、縋るように少女を見つめた。先ほどまで笑っていた少女は、全てを失った廃人のように無表情で、後は涙しか出てこないような、見たこともない哀しい表情をしていた。
涙が滴る。
俺は自分の痛みでそれどころではないはずなのに。――どうしてだろう?彼女の哀しい表情に喜んでいた。
「見るな」
冷たい指先が目元を覆った瞬間、我に返った。さっきのこれは、夢?
「もう見てはだめだ」
目を隠す誰がかもう一度、言った。
足元が崩れ落ちるような浮遊感に体がすくんだ瞬間、目が覚めた。そこには夜光虫はおらず、が俺を見下ろすように立っていた。
「喰われる夢でもみたか?」
俺は思い切り、青志を睨んだ。
「お前が、見せたのか?」
青志は肩に乗せた鳥の喉を撫ぜながらこういった。
「俺は他人の記憶を見せることができる。時間が無いから、この記憶を見せろとのことだ」
「時間が無い? 一体何のことだ。それに、あの記憶は一体?」
「俺は夜光虫から見せられた魂の記憶を見せただけ、だからさっきの夢は現実にあったことだとは伝えておこう。……俺はあなたに余計なことまで話すなと釘を刺されているからな」
余計なことって? 口にしようとして、それを聞くのはあまりに馬鹿すぎると言葉を飲み込んだ。青志の表情は相変わらず鋭いまま、殺してやると言わんばかりに俺を睨んでいる。
青志は俺が夜光虫を殺すとでも思っているのか? こんなに大切に思っている相手を殺すなんて。
深くためいきをつくと俺はそれを否定してやった。
「夜光虫を殺すわけがないだろう?」
すると、青志の逆鱗に触れたのか、いっそう瞳に映る憎しみの色が濃くなり、一瞬身をすくめた。無意識に小夜からもらった妖刀を手にした。青志が見下すように笑う。
「心配しなくても、俺は殺せないって言っただろ?」
「お前が直接手をくださなくても殺す方法ならなんだって」
その短い妖刀で勝てる自信なんかなかった。けれど、自分を守らなくてはならなかった。死にたくなかった。
「……夜光虫は例え半身を引き裂かれたとしても死なない。聞かなかったか? 鬼は自分を切り裂いても死なないと」
俺は黙ったまま、青志を睨みつけた。
「だが、あなたなら殺せる。夜光虫を殺せるたった一人の人間、それがあなたただ一人だ」
「何故俺が? って、聞いたところで答えてはくれないんだったな」
そう言うと、青志は少しだけ微笑んで見せた。蔑むようではなくただ微笑み、そしてこう言った。
「知らなくても、夜光虫の前から消えてくれれば済む話だ。なんせ、彼女にとってあなたは特別な存在なのだから」
青志はそう言うと、ひたひたと部屋から出ようとした。
「おい」
歩く足を止め、振り返る青志から変な匂いがした。いいや、青志からじゃない、その鳥からだ。
「その鳥は妖怪か?」
青志は鳥の喉を撫でながら、無表情でこういった。
「姑獲鳥、それだけいえば調べられるだろう?」
「うぶめ……」
俺はオウム返しのように呆然と口にした。
「さようなら、あとはあなたと夜光虫が決めることだ。俺がいつも手を出せるのは、結果が出たあとだけだ」
青志はそう言って部屋を出て行き、部屋に残ったのは俺と妖刀だけだった。
頭を整理しようと夜光虫の言葉を思い出した。
(血が必要なんだけどね)
「血……誰の?」
その瞬間、ゾクリと背中に寒気を感じた。急いで悪寒のする方へと振り返ると、青志の肩に乗っていた鳥が俺の方へと飛んで来ていた。臭い、けれど妖怪の独特の匂いの中に微かに知っている匂いが混じっていた。けれど、それが何の匂いかわからない。思い出すことができなかった。
俺はそっと部屋を飛び回る鳥に手を伸ばした。鳥はためらうことなく俺の手に乗った。
「……怯えないんだな?」
声がした。おそらくその鳥の声だと思われる声だった。なぜだろう? 酷く……懐かしい声だ。嬉しんでいるようで、けれど泣いているような悲しい声だ。
「その鳥は花世っていうの」
いつの間にか、部屋の前まできていた夜光虫が呟いた。
「いつもは青志にべったりなのに、今日は になついてるのね」
「何処にいたんだ?」
「ご飯、作ってた」
ご機嫌なのか、夜光虫は笑って答える。
「料理作れるの?」
俺が眉をひそめて聞くと、不服そうに頬を膨らませた。
「作れるよ!」
「……今日は雪が降るかもな?」
「どういう意味!?」
怒っているのに楽しそうな夜光虫を見て俺はおかしくなって笑った。
飯は意外にもうまかった。式神が徘徊する家はなんとなく落ち着かなかったが、夜光虫は終始、上機嫌で意外と飯作るのうまいのなっと俺がつぶやいただけで自慢げに笑っていた。何かのごっこ遊びみたいで俺は苦笑いしていたのだが……。
花世と呼ばれた鳥は俺の茶碗についた飯をきれいにつついて食べていた。だし巻き卵を少し分けてやると、喜んでいるみたいに急いでつつき出した。
「この鳥なんだけど、青志に返さなくていいのか?」
これだけなつかれて情が移らないわけではないのだが、心配する青志が頭に浮かんで小夜に聞くと上機嫌のままこう答えた。
「これも縁だから。あの子がいつまでも花世に頼ってちゃこの先、生きていくのは難しいわ。だから のところに行くのを止めなかったんだと思うよ」
俺は黙ったまま、花世を見つめた。花世は俺にベッタリと身を寄せて離れようとしなかった。
「この鳥、姑獲鳥っていう妖怪なんだろ? 夜光虫、姑獲鳥ってどういう妖怪か知ってる?」
「言ってもいいけど……。あなたは勘がいいから、言わない方が花世も喜ぶんじゃないかな?」
小夜は味噌汁をすすりながら答えた。
「そんなに怖い妖怪なのか?」
「……そういうところは鈍いのね」
夜光虫の口元が震えているのが、妙に引っかかった。罪悪感に押しつぶされそうな、子供がいたずらをして隠しているような、罪を隠す感情の匂いがした。
「教えてくれなきゃ、自分で調べるだけだけど?」
脅すように答えを促した。すると、夜光虫は深いため息を吐いてヒントをくれる。
「死産した女をそのまま埋葬すると、姑獲鳥って妖怪になるって言われているわ。花世は違うけれど」
ピンとこなかった。けれど、違和感があった。いいや、ずっとこの姑獲鳥の匂いが気になって仕方なかった。
「夜光虫。俺、知ってるんだ。この姑獲鳥の匂い、どこかで……」
「花世は姑獲鳥に近い存在っていうだけで、姑獲鳥ではないから。私が教えられるのはここまで! あとは花世に聞いてね」
夜光虫は花世と呼んだ姑獲鳥を口笛で呼んだ。夜光虫の方へと羽ばたいて、その姑獲鳥は甘えるように身を寄せた。
「人懐っこいなー」
「私には懐いてるわけじゃないのよ。青志のことよろしくって言ってるだけ」
それを聞いてなんだか無性に腹が立った。ムズムズと内蔵がもがくようななんとも言えない感覚がする。イライラする。でもなんとなくわかった。この鳥は――。
「もしかして、青志の母親か?」
「さあね」
夜光虫は素知らぬふりをして、食器を片付け始めた。その態度に何かまだ隠していることがあると直感的に感じてもやもやした。花世は片付けをはじめる夜光虫の邪魔にならないように俺のところへ戻ってきた。
その少女はただまっすぐにこちらを見て静かに笑っている。酷く懐かしく感じた。けれど相反するように、心の中の何かが彼女に怯えていた。そしてほんの少しだけ愛おしく感じている。
恐怖心を感じているせいで、彼女に手を伸ばすことができないのに、距離を縮めることも遠ざかろうとする気持ちもわかず、ただ見つめ合っていた。
水滴が落ちる音がする。
ピチャ、ピチャ――。
滴るように水音が響く。耳を澄ますと目の前が真っ赤になった。その瞬間、右腕に激痛が走った。どうしてだろう? これは夢なのに、あまりの苦しみで膝を折ってのたうち回った。痛みで意識がかすむ。息が止まりそうになる。その時、気づいた。その水音は俺の血――。腕がない。
のたうち回っていた俺は、縋るように少女を見つめた。先ほどまで笑っていた少女は、全てを失った廃人のように無表情で、後は涙しか出てこないような、見たこともない哀しい表情をしていた。
涙が滴る。
俺は自分の痛みでそれどころではないはずなのに。――どうしてだろう?彼女の哀しい表情に喜んでいた。
「見るな」
冷たい指先が目元を覆った瞬間、我に返った。さっきのこれは、夢?
「もう見てはだめだ」
目を隠す誰がかもう一度、言った。
足元が崩れ落ちるような浮遊感に体がすくんだ瞬間、目が覚めた。そこには夜光虫はおらず、が俺を見下ろすように立っていた。
「喰われる夢でもみたか?」
俺は思い切り、青志を睨んだ。
「お前が、見せたのか?」
青志は肩に乗せた鳥の喉を撫ぜながらこういった。
「俺は他人の記憶を見せることができる。時間が無いから、この記憶を見せろとのことだ」
「時間が無い? 一体何のことだ。それに、あの記憶は一体?」
「俺は夜光虫から見せられた魂の記憶を見せただけ、だからさっきの夢は現実にあったことだとは伝えておこう。……俺はあなたに余計なことまで話すなと釘を刺されているからな」
余計なことって? 口にしようとして、それを聞くのはあまりに馬鹿すぎると言葉を飲み込んだ。青志の表情は相変わらず鋭いまま、殺してやると言わんばかりに俺を睨んでいる。
青志は俺が夜光虫を殺すとでも思っているのか? こんなに大切に思っている相手を殺すなんて。
深くためいきをつくと俺はそれを否定してやった。
「夜光虫を殺すわけがないだろう?」
すると、青志の逆鱗に触れたのか、いっそう瞳に映る憎しみの色が濃くなり、一瞬身をすくめた。無意識に小夜からもらった妖刀を手にした。青志が見下すように笑う。
「心配しなくても、俺は殺せないって言っただろ?」
「お前が直接手をくださなくても殺す方法ならなんだって」
その短い妖刀で勝てる自信なんかなかった。けれど、自分を守らなくてはならなかった。死にたくなかった。
「……夜光虫は例え半身を引き裂かれたとしても死なない。聞かなかったか? 鬼は自分を切り裂いても死なないと」
俺は黙ったまま、青志を睨みつけた。
「だが、あなたなら殺せる。夜光虫を殺せるたった一人の人間、それがあなたただ一人だ」
「何故俺が? って、聞いたところで答えてはくれないんだったな」
そう言うと、青志は少しだけ微笑んで見せた。蔑むようではなくただ微笑み、そしてこう言った。
「知らなくても、夜光虫の前から消えてくれれば済む話だ。なんせ、彼女にとってあなたは特別な存在なのだから」
青志はそう言うと、ひたひたと部屋から出ようとした。
「おい」
歩く足を止め、振り返る青志から変な匂いがした。いいや、青志からじゃない、その鳥からだ。
「その鳥は妖怪か?」
青志は鳥の喉を撫でながら、無表情でこういった。
「姑獲鳥、それだけいえば調べられるだろう?」
「うぶめ……」
俺はオウム返しのように呆然と口にした。
「さようなら、あとはあなたと夜光虫が決めることだ。俺がいつも手を出せるのは、結果が出たあとだけだ」
青志はそう言って部屋を出て行き、部屋に残ったのは俺と妖刀だけだった。
頭を整理しようと夜光虫の言葉を思い出した。
(血が必要なんだけどね)
「血……誰の?」
その瞬間、ゾクリと背中に寒気を感じた。急いで悪寒のする方へと振り返ると、青志の肩に乗っていた鳥が俺の方へと飛んで来ていた。臭い、けれど妖怪の独特の匂いの中に微かに知っている匂いが混じっていた。けれど、それが何の匂いかわからない。思い出すことができなかった。
俺はそっと部屋を飛び回る鳥に手を伸ばした。鳥はためらうことなく俺の手に乗った。
「……怯えないんだな?」
声がした。おそらくその鳥の声だと思われる声だった。なぜだろう? 酷く……懐かしい声だ。嬉しんでいるようで、けれど泣いているような悲しい声だ。
「その鳥は花世っていうの」
いつの間にか、部屋の前まできていた夜光虫が呟いた。
「いつもは青志にべったりなのに、今日は になついてるのね」
「何処にいたんだ?」
「ご飯、作ってた」
ご機嫌なのか、夜光虫は笑って答える。
「料理作れるの?」
俺が眉をひそめて聞くと、不服そうに頬を膨らませた。
「作れるよ!」
「……今日は雪が降るかもな?」
「どういう意味!?」
怒っているのに楽しそうな夜光虫を見て俺はおかしくなって笑った。
飯は意外にもうまかった。式神が徘徊する家はなんとなく落ち着かなかったが、夜光虫は終始、上機嫌で意外と飯作るのうまいのなっと俺がつぶやいただけで自慢げに笑っていた。何かのごっこ遊びみたいで俺は苦笑いしていたのだが……。
花世と呼ばれた鳥は俺の茶碗についた飯をきれいにつついて食べていた。だし巻き卵を少し分けてやると、喜んでいるみたいに急いでつつき出した。
「この鳥なんだけど、青志に返さなくていいのか?」
これだけなつかれて情が移らないわけではないのだが、心配する青志が頭に浮かんで小夜に聞くと上機嫌のままこう答えた。
「これも縁だから。あの子がいつまでも花世に頼ってちゃこの先、生きていくのは難しいわ。だから のところに行くのを止めなかったんだと思うよ」
俺は黙ったまま、花世を見つめた。花世は俺にベッタリと身を寄せて離れようとしなかった。
「この鳥、姑獲鳥っていう妖怪なんだろ? 夜光虫、姑獲鳥ってどういう妖怪か知ってる?」
「言ってもいいけど……。あなたは勘がいいから、言わない方が花世も喜ぶんじゃないかな?」
小夜は味噌汁をすすりながら答えた。
「そんなに怖い妖怪なのか?」
「……そういうところは鈍いのね」
夜光虫の口元が震えているのが、妙に引っかかった。罪悪感に押しつぶされそうな、子供がいたずらをして隠しているような、罪を隠す感情の匂いがした。
「教えてくれなきゃ、自分で調べるだけだけど?」
脅すように答えを促した。すると、夜光虫は深いため息を吐いてヒントをくれる。
「死産した女をそのまま埋葬すると、姑獲鳥って妖怪になるって言われているわ。花世は違うけれど」
ピンとこなかった。けれど、違和感があった。いいや、ずっとこの姑獲鳥の匂いが気になって仕方なかった。
「夜光虫。俺、知ってるんだ。この姑獲鳥の匂い、どこかで……」
「花世は姑獲鳥に近い存在っていうだけで、姑獲鳥ではないから。私が教えられるのはここまで! あとは花世に聞いてね」
夜光虫は花世と呼んだ姑獲鳥を口笛で呼んだ。夜光虫の方へと羽ばたいて、その姑獲鳥は甘えるように身を寄せた。
「人懐っこいなー」
「私には懐いてるわけじゃないのよ。青志のことよろしくって言ってるだけ」
それを聞いてなんだか無性に腹が立った。ムズムズと内蔵がもがくようななんとも言えない感覚がする。イライラする。でもなんとなくわかった。この鳥は――。
「もしかして、青志の母親か?」
「さあね」
夜光虫は素知らぬふりをして、食器を片付け始めた。その態度に何かまだ隠していることがあると直感的に感じてもやもやした。花世は片付けをはじめる夜光虫の邪魔にならないように俺のところへ戻ってきた。
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