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第1章:魔道具の夜明け
5・隠し図書と初めての魔道具
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時は4歳に戻ります、王都旅行から帰った翌日、さっそく奥様に呼び出されて、侯爵家の書庫へと来ていました。
「そ・れ・で! リッカちゃん、この部屋の本を順番に引き抜くのよね? どうすればいいの?」
王都旅行の時に説明した隠し部屋に入る方法、今日はその立証なのだそうです。
「ふぁ? えっと、このへやってまるいですよね? このへやがまほうじんなんですよ」
つまり、図書室には本に書かれている文字や模様によって魔法が発動することがないように『魔封じの魔法陣』などが張られている。
「ええっと?」
「このおへやのわたしくらいのたかさのところにあかいせんがかいてあって、こことここのほんをさいしょにぬいて、こっちのをぬくと……」
ガチャン。
「本棚が少しせり上がった……?」
「うん! これでかべのせんがぜんぶつながったんだよ、つぎはてーぶるのろーそくにひをつけるの」
「火をつけるのね」
奥様が目配せをすると次女の人が火をつけてくれた。
「それでこのてーぶるをみぎにぐいっとまわすと……」
絨毯の文様に刻まれている線とテーブルの模様がぴったりと重なる……そして。
ガコン! ……ズズズズ、ズン。
「こんなかんじだよ?」
「これは……本当だったのね」
本棚が横にずれて下り会談が出現したのだ。
「ここをおりるとほんがあったんだけど、もちだせなかったの」
「でもなんで気が付いたの? こんな手順」
「まどーぐじてん! このおへやと、『じどーとびら』のまどーぐのもようがとってもにてたの! だから『まどーぐれぷりか』のつくりかたをしらべたら、ほとんどおんなじだったの」
「そうなの? なるほどなるほど……うふふふふ」
「おくさま? いつもより『ふ』がおおいような」
「ちょっと良いかしら? ごにょごにょごにょ……」
「うん! 出来るかも!」
◇ ◇
「まずはえんをかいて……って! むずかしいよ、まりょくをこめすぎるとばちってなるし……すくないとうすくなっちゃうの……!」
「あれ……そういえば、《Ω》のきごうをじんにかくとまほうのちからがせいげんされてたような……」
「おお!《Ω》をおおきくかくとまりょくがすどおりして、ちいさい《Ω》だとまりょくがしぼられるのかぁ」
大発見だ!
「奥様! 奥様!」
「なあにリッカちゃん、いい加減名前で呼んでほしいのだけど……」
「でも……だんしゃくとこうしゃくだと……」
「そういうのはどうでもいいの! リッカちゃんが成人したらすぐにちょうどいい身分の家に養子に入ってもらうようにするつもりなんだから……そんなの気にしないで!」
……そうだ、魔力は強すぎるとはじけて、弱すぎると意味がない。
「それで? 私を呼んだ理由はなにかしら? 研究についてかしら?」
「まりょくのあんてーか、できそうなの! まりょくをしぼるほうほうがみつかったの!」
アーティファクトの魔道具でもレプリカでも、空気中に宿る魔力か魔石という魔力の結晶を利用して魔道具の魔法効果を発動するのだが、空気中に漂うものなので安定しないのだ。
時には強くなりすぎて火事になったり、水があふれたり、とにかく危ないのだ。
「あら! さすが私のリッカちゃん! これで完成かしら?」
「うん! ませきにまりょくをためるほじょかいろもできたから、これでかんせいだよ!」
「やったわね、これで最初の商品ができるのね」
『魔力を込め無くても火を出す魔道具』の完成、これを完成のあとしばらくしたある日、私リッカが4歳と3か月くらいになったころ、侯爵領で『パール商会』が産声をあげることになった。
「そ・れ・で! リッカちゃん、この部屋の本を順番に引き抜くのよね? どうすればいいの?」
王都旅行の時に説明した隠し部屋に入る方法、今日はその立証なのだそうです。
「ふぁ? えっと、このへやってまるいですよね? このへやがまほうじんなんですよ」
つまり、図書室には本に書かれている文字や模様によって魔法が発動することがないように『魔封じの魔法陣』などが張られている。
「ええっと?」
「このおへやのわたしくらいのたかさのところにあかいせんがかいてあって、こことここのほんをさいしょにぬいて、こっちのをぬくと……」
ガチャン。
「本棚が少しせり上がった……?」
「うん! これでかべのせんがぜんぶつながったんだよ、つぎはてーぶるのろーそくにひをつけるの」
「火をつけるのね」
奥様が目配せをすると次女の人が火をつけてくれた。
「それでこのてーぶるをみぎにぐいっとまわすと……」
絨毯の文様に刻まれている線とテーブルの模様がぴったりと重なる……そして。
ガコン! ……ズズズズ、ズン。
「こんなかんじだよ?」
「これは……本当だったのね」
本棚が横にずれて下り会談が出現したのだ。
「ここをおりるとほんがあったんだけど、もちだせなかったの」
「でもなんで気が付いたの? こんな手順」
「まどーぐじてん! このおへやと、『じどーとびら』のまどーぐのもようがとってもにてたの! だから『まどーぐれぷりか』のつくりかたをしらべたら、ほとんどおんなじだったの」
「そうなの? なるほどなるほど……うふふふふ」
「おくさま? いつもより『ふ』がおおいような」
「ちょっと良いかしら? ごにょごにょごにょ……」
「うん! 出来るかも!」
◇ ◇
「まずはえんをかいて……って! むずかしいよ、まりょくをこめすぎるとばちってなるし……すくないとうすくなっちゃうの……!」
「あれ……そういえば、《Ω》のきごうをじんにかくとまほうのちからがせいげんされてたような……」
「おお!《Ω》をおおきくかくとまりょくがすどおりして、ちいさい《Ω》だとまりょくがしぼられるのかぁ」
大発見だ!
「奥様! 奥様!」
「なあにリッカちゃん、いい加減名前で呼んでほしいのだけど……」
「でも……だんしゃくとこうしゃくだと……」
「そういうのはどうでもいいの! リッカちゃんが成人したらすぐにちょうどいい身分の家に養子に入ってもらうようにするつもりなんだから……そんなの気にしないで!」
……そうだ、魔力は強すぎるとはじけて、弱すぎると意味がない。
「それで? 私を呼んだ理由はなにかしら? 研究についてかしら?」
「まりょくのあんてーか、できそうなの! まりょくをしぼるほうほうがみつかったの!」
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時には強くなりすぎて火事になったり、水があふれたり、とにかく危ないのだ。
「あら! さすが私のリッカちゃん! これで完成かしら?」
「うん! ませきにまりょくをためるほじょかいろもできたから、これでかんせいだよ!」
「やったわね、これで最初の商品ができるのね」
『魔力を込め無くても火を出す魔道具』の完成、これを完成のあとしばらくしたある日、私リッカが4歳と3か月くらいになったころ、侯爵領で『パール商会』が産声をあげることになった。
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