青い服の男 私まさか見られてる?

中川四角

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外泊

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 それは、あの青い服の男でした。毛布を持っています。顔の部分は黒くなっていて見えません。

私は目を固く閉じてやり過ごそうとしました。毛布のようなものを男は、持っていました。

どうして私の所に来るの?
誰なの?教えてよ。
私、何も悪いことしていない。

しばらくして目を開けると、入り口に誰もいない。ホッとした次の瞬間お腹の上にドサッと何かが乗ってきました。

男が手に持っていた毛布でした。

えっ?

さらに次の瞬間、またお腹に鈍い痛みが、、。

あの、青い服の男が私のお腹の上にいます。
怖いけど誰なのか顔を見ないとと思いました。

でもこの距離でも顔が見えません。顔が黒っぽく塗り潰したように見えました。

助けて。

幽霊?会話はできないけど、確かに私への悪意を感じました。

「人違いです。私、あなたの事を知りません。助けて、助けてください。」

私の声は、声になっていたがどうかわかりません。私が叫ぶほど、青い服の男は、さらにお腹に圧をかけて来ました。

痛い。やめて。

その後、私はいつの間にか眠ってしまったようでした。男が私のお腹の上に落とした毛布はありませんでした。でも夢とは思えません。

ここを出ないと。なるべく部屋にいたくないので、その日から仕事に行くことにしました。
事情を話すと女友達のひとりがしばらく友達のアパートに泊めてくれる事になりました。

「ごめんね。こんな事になって。」

「朱里のせいじゃないよ。かわいそうに。そんな部屋に帰れないよね。新しい部屋探すか、実家に1回戻るまで、いて良いからね。」

「本当にありがとう。」

私は久しぶりに友達の家でゆっくりとできました。

「1回家に戻ろうかな。」

「そうだね。仕切り直した方がいいかもよ。」

「それまで、ここで羽伸ばしなよ。学生の時みたいで私も楽しいから。」

女の友達と言うのは良いものです。いつの間にか私は柳下先輩の事を忘れていました。

柳下先輩からメールが来ていました。

一アパートに帰ってないみたいだけど、実家にいるの?

私はつい、実家から通っていると嘘をついてしまいました。悪気もなく、ただ付き合ってもいないのにそこまで報告する必要もないと思っていました。

しばらくして、私はアパートから荷物を全部引き払い実家に戻りました。全てが元通りで、青い服の男の事ももう安心でした。

「まだ、朱里にはひとり暮らしは速すぎたのかもね。少しはうちのありがたみがわかった?」

なんて、母は笑って言いました。父も、私が帰ってきて少し嬉しそうです。

体調戻って元気になっていました。夏の夜の怖い体験ももう終わりのようです。

自分の部屋の自分のベッド安心感しかありません。でも、私は少し安心し過ぎていたようです。








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