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ある日の夜、下着にバスローブ風の部屋着で過ごして、ベッドに入りました。まだ8月で、寝苦しくタオルケットをはねてしまったようです。
夜中似目を覚ますと、バスローブ風の部屋着の紐がほどけて下着が見えていました。紐を結ぼうとすると、身体が動きません。金縛りのような感じでしょうか。
部屋に人の気配はなく、部屋着ははだけたままです。疲れていると金縛りのようになると聞いたことがあります。
霊的なものでは無いのかも知れない。
私は金縛りが解けるのを待とうと思いました。
ところが、これは私の感覚でしかないのですが、誰かに見られてるような気持ち悪い感じがしてきました。
首筋から胸にねっとりとした視線を感じます。
やめて。
視線は胸から下腹部へとゆっくりと下がり、また上がって行きます。
やめて、お願い。
しばらくすると手先が動くようになり、体も動きました。
何、今の?
何となく視線を感じるだけでは、誰かに相談しょうもないので困ってしまいました。相談したら自意識過剰と言われて終わりそうです。
その体験は次の日もありました。私は困って、以前あのアパートに泊まりに来てくれた友人の1人の事を思い出しました。壁の方をじっと見ていて何だが無口になって帰って行ったあの友達です。
あの時、何か霊的なものを感じていたのかな?
私はその友達に電話してみることにしました。
「あっ、朱里どうしたの?えっ、あのアパート引き払ったんだ。実は私少しだけ霊感があって、あの時感じた事があってね。」
「うん、私取り憑かれてるのかな?」
「怖がると思って言わなかったんだけど、言った方がいい?」
「うん、お願い。話して。」
「実はさあ、たぶんたぶんよ。あのアパートにいる霊とかじゃなくて、朱里に強い執着がある人の念というか、下手すると生霊っぽいかも。」
「えっ、なにそれ。私どうしたら?」
「それがさ、生霊となるとね、それなりのところでしっかりお祓いとかしてもらった方が良いと思うよ。中途半端な事すると逆に危ないからね。」
「わかった。ありがとう。」
「また、なんかあったら電話して。」
青い服の男の正体が私に凄く執着のある生霊。私は少しフラッとしてしまいました。
その後、私は柳下先輩と会社のエレベーター付近で会うことがあり、いろいろゴタゴタした事があって、しばらくお返事を待って欲しいと伝えました。先輩は快く、ゆっくりで良いよと笑顔を見せてくれました。
先輩もお仕事が忙しいのか、少し細くなったような気がしました。とても仕事熱心だと聞いたことがあります。
会社にいる時は、霊的な現象の事も忘れられてホッとできました。蓮くんやまなと話すのも気分転換になります。
しっかりした所でお祓いしてもらえば大丈夫。私はネットで何件かやってもらえそうな所を探していました。日帰りで行ってこれる様な距離が良いのかなと思いました。
私は子供の頃から、霊感などは全くなく怖い体験談も半信半疑でしたので、混乱していました。
お祓いの日は、霊感のある友人について来てもらうことにしました。
夜中似目を覚ますと、バスローブ風の部屋着の紐がほどけて下着が見えていました。紐を結ぼうとすると、身体が動きません。金縛りのような感じでしょうか。
部屋に人の気配はなく、部屋着ははだけたままです。疲れていると金縛りのようになると聞いたことがあります。
霊的なものでは無いのかも知れない。
私は金縛りが解けるのを待とうと思いました。
ところが、これは私の感覚でしかないのですが、誰かに見られてるような気持ち悪い感じがしてきました。
首筋から胸にねっとりとした視線を感じます。
やめて。
視線は胸から下腹部へとゆっくりと下がり、また上がって行きます。
やめて、お願い。
しばらくすると手先が動くようになり、体も動きました。
何、今の?
何となく視線を感じるだけでは、誰かに相談しょうもないので困ってしまいました。相談したら自意識過剰と言われて終わりそうです。
その体験は次の日もありました。私は困って、以前あのアパートに泊まりに来てくれた友人の1人の事を思い出しました。壁の方をじっと見ていて何だが無口になって帰って行ったあの友達です。
あの時、何か霊的なものを感じていたのかな?
私はその友達に電話してみることにしました。
「あっ、朱里どうしたの?えっ、あのアパート引き払ったんだ。実は私少しだけ霊感があって、あの時感じた事があってね。」
「うん、私取り憑かれてるのかな?」
「怖がると思って言わなかったんだけど、言った方がいい?」
「うん、お願い。話して。」
「実はさあ、たぶんたぶんよ。あのアパートにいる霊とかじゃなくて、朱里に強い執着がある人の念というか、下手すると生霊っぽいかも。」
「えっ、なにそれ。私どうしたら?」
「それがさ、生霊となるとね、それなりのところでしっかりお祓いとかしてもらった方が良いと思うよ。中途半端な事すると逆に危ないからね。」
「わかった。ありがとう。」
「また、なんかあったら電話して。」
青い服の男の正体が私に凄く執着のある生霊。私は少しフラッとしてしまいました。
その後、私は柳下先輩と会社のエレベーター付近で会うことがあり、いろいろゴタゴタした事があって、しばらくお返事を待って欲しいと伝えました。先輩は快く、ゆっくりで良いよと笑顔を見せてくれました。
先輩もお仕事が忙しいのか、少し細くなったような気がしました。とても仕事熱心だと聞いたことがあります。
会社にいる時は、霊的な現象の事も忘れられてホッとできました。蓮くんやまなと話すのも気分転換になります。
しっかりした所でお祓いしてもらえば大丈夫。私はネットで何件かやってもらえそうな所を探していました。日帰りで行ってこれる様な距離が良いのかなと思いました。
私は子供の頃から、霊感などは全くなく怖い体験談も半信半疑でしたので、混乱していました。
お祓いの日は、霊感のある友人について来てもらうことにしました。
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