突然現れた27才の超イケメンの息子、産んでないし

中川四角

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守る

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 夕食は頑張ってガレットを焼く。そば粉が入っていてる。生ハム、ズッキーニ、トマトと卵を入れる。サラダ。ムール貝、ブイヤベースとパテ、バゲットを用意した。もちろんチーズとシードルも。

パテはできあいのものを切っただけ。そこはちょっと楽したい。

フランスのチーズは、日本のチーズみたいにそのままは食べない。濃厚だからバゲットにつけて食べる。

ブルターニュの料理はそんなに気取って無い所が好き。ムール貝のソースもパンにつけて食べてOKだ。

この料理にちゃぶ台ってどうよって思うけど、旦那がちゃぶ台好きなのでどうしようもない。

小さいキャンドルをともして、それっぽくしてみました。

美味しいものって幸せな気分になる。

足りなかったら、ホタテの焼いたのを出そう。

旦那は何でも、ごはん欲しいとか言い出す人なので一応少し炊いてある。どうしても、白米が合わない気がしたのでパエリア風になってるけどね。

私はソムリエ気分でシードルをついで回った。
2人はもうバクバクと食べている。無言でひたすら食べる。もうちょっと和やかな食卓を想像してたんだけど。

旦那がこの食べ方をする時は、美味しい時。

まっいっか。

そして、チーズは確か最後の方に食べるんだよね。日本のチーズと味が違う。日本のチーズも好きだけどさ。たまにはこんな食事もいいなあ。

「母さんメシ、」

うーん、やっぱりそう来たか、かつさん。ちゃんとありますよ。

「はーい。」

そんな感じで、ブルターニュ風の夜は更けていった。

夜は客人が来ても良いように布団を横に敷いておいた。

私が半分眠っていると、ころまるクッションを手にした客人がやって来た。

「母さん、寝れない。あっ布団敷いてある。」

客人はその布団に潜り込んだ。少し話してから、眠ってしまった。

深夜私はカラスの声で、目を覚ました。窓の外に不穏な空気を感じる。

客人の布団に移り、彼の全身にしっかりタオルケットをかけて隠す。
顔だけ苦しくない様に出して置きながら、息を殺して外の不穏な空気が消えるのを待つ。

側にいれば守れる自信はある。でも、何故客人は狙われるのかな。何事も起きませんように。

ふと私に味方する力を感じた。鏡を見る。あの男の子だ。

ありがとう。

私は心の声で伝えた。

しばらくすると、外の空気が和らいだ。客人は何も知らず、すやすやと眠っている。
私は緊張と疲れから、そのまま眠ってしまった。





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