赤い糸の約束 どこからだって君を見つける 〜イケメン御曹司に見初められたみたいです。〜 

中川四角

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おめかし

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 「琴さん、あなたのドレスは黄色よ。」

「えっ?そんな膨張色?」

髪の毛をアップにしてもらいながら、琴は思わず呟いていた。ちょっと人よりお肉が気になるところがある。髪は少し前髪を残しつつマリー・アントワネット風のアップになっていった。巻いている部分は、ゆるふわな感じになっている。

同時にネイルも完成していく。こちらは桜貝の様なピンクでいたってシンプル爪のつけ根の所は、爪が呼吸できるように際まで塗らない。

メイクは、赤みのある所を下地でけして、丁寧に仕上げていくナチュラルで艷やかな仕上がりだ。琴は二重まぶたなのでそれほど手を加えなくても綺麗に仕上がる。だが。

それでもメイクアップアーティストの二木マナは悩んだ。

一あの華やかなドレスに負けないメイク、それでもナチュラルさと女性らしい優しい感じを出したい。イメージは、二木はそっと目を閉じた。

二木はメイクの大会で何度も表彰されている。いつも後輩から、メイクのコツを教えて欲しいと言われるが、下地まではある程度コツややり方があるので教えられる。その後はもう自分でも夢中でわかっていないのだ。

二木は必ずこんな風に目を閉じて、

「今夜あなたに最高の魔法をかける。」

と、心の中でつぶやく。しかし、今日はその言葉がしっくりと来なかった。何か違う。そう、この人は、、。

「今夜だけ、あなたを元の姿に戻します。」

何故かはわからないけど、その言葉がふさわしいと感じた。二木は、水を得た魚のようにメイクを始めた。



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