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ワイルドなイケメン
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「琴さん、いっぱい食べた?」
「はい、私いろいろ、おいしくて。」
モグモグしながら、琴は答えた。
クスッ。
十斗は琴の飾らない所に好感を持っていた。
一 素直な人だなあ。
「そうだ、今日のデザート、シェフの特製とか何とか言ってたよ。それを食べたら、送って行くよ。」
「はい。」
2人は楽しそうに歩き出した。誰かがピアノを弾いている。月光をJAZZアレンジしている。琴は思った。もう少しだけ、このままで。どうかこのままで。
皆川咲夜はまだ仕事中だった。十斗に喜んで欲しくてついついやらなくて良いことまでやってしまう。一緒に仕事ができるだけでいい。十斗を助けたいと思う気持が、最近空回りし始めていた。
一 疲れた。十斗さん、気さくで優しいけど特定の恋人は持たないので有名。十斗さんの特別になるにはどうしたら良いんだろう?わからな
い。
どんどんわからなくなって行く。
美しく光輝く今夜の白い月、なんて綺麗なの。十斗さんみたい。
皆川咲夜は手が届きそうに見えて、全く届かない月をぼんやり眺めていた。
「あれ?まだ残ってる人いたんだ。」
知らない顔の人が咲夜に声をかけてきた。
「私は森川奏史郎、世界中から生地を集める仕事をしてるんだ。面白いでしょ。十斗さんに呼ばれて、しばらくここにいるんだよ。」
「秘書の皆川咲夜です。」
「ああ、君が有能な秘書の。十斗さんから聞いてるよ。」
十斗さんが私の事をそんな風に言ってくれてるんだ。と、思わず咲夜の口元が緩んだ。
キリッとした表情から、ふっと和らいだ表情の咲夜を見て森川奏史郎は咲夜の女の子の部分を見たような気がした。
「少し休憩しない?何か食べたの?」
「いいえ、何も。」
「じゃあ、何か買ってくるよ。何がいい?」
「私は何でも。」
「じゃあ、すぐ近くにオーガニックのお惣菜屋さんがあるから適当に詰めて貰うよ。」
「飲み物は?」
「お茶で。」
「ちょっと行ってくる。」
日焼けした肌、厚い胸板。ゆるっとパーマのかかった髪。太い前腕筋は、意外と力仕事の部分があるからだろうと咲夜は思った。
森川奏史郎は28歳、凛々しい眉に二重の目がちょっとだけ垂れ目なのが、ワイルドな感じとと甘~いマスクをかけ合わせたような絶妙ないい男感を出していた。
しばらくして、奏史郎が戻ってきた。
「お待たせ。さあ、開けるよ。」
ふふっ。
「え?何がおかしいの?」
「だって、このラブリーなパッケージと、女子が大好きそうな繊細な盛り付けで、お花まで付いてて。」
ふふふっ。
??
「名前も奏史郎さんって男らしくて見た目もワイルドなのに、こういう女の子っぽいパッケージのオーガニックとか食べるんだって思って。」
「もっと肉とかガツガツ食べると思った?ラーメンとか?」
「はい。」
「意外と女子力あった?」
2人は大笑いした。世界中を仕事で歩く森川奏史郎と、咲夜は会話も弾んだ。
「海外ドラマの刑事って、だいたい職場でドーナツ食べてるよね。」
「はい、私いろいろ、おいしくて。」
モグモグしながら、琴は答えた。
クスッ。
十斗は琴の飾らない所に好感を持っていた。
一 素直な人だなあ。
「そうだ、今日のデザート、シェフの特製とか何とか言ってたよ。それを食べたら、送って行くよ。」
「はい。」
2人は楽しそうに歩き出した。誰かがピアノを弾いている。月光をJAZZアレンジしている。琴は思った。もう少しだけ、このままで。どうかこのままで。
皆川咲夜はまだ仕事中だった。十斗に喜んで欲しくてついついやらなくて良いことまでやってしまう。一緒に仕事ができるだけでいい。十斗を助けたいと思う気持が、最近空回りし始めていた。
一 疲れた。十斗さん、気さくで優しいけど特定の恋人は持たないので有名。十斗さんの特別になるにはどうしたら良いんだろう?わからな
い。
どんどんわからなくなって行く。
美しく光輝く今夜の白い月、なんて綺麗なの。十斗さんみたい。
皆川咲夜は手が届きそうに見えて、全く届かない月をぼんやり眺めていた。
「あれ?まだ残ってる人いたんだ。」
知らない顔の人が咲夜に声をかけてきた。
「私は森川奏史郎、世界中から生地を集める仕事をしてるんだ。面白いでしょ。十斗さんに呼ばれて、しばらくここにいるんだよ。」
「秘書の皆川咲夜です。」
「ああ、君が有能な秘書の。十斗さんから聞いてるよ。」
十斗さんが私の事をそんな風に言ってくれてるんだ。と、思わず咲夜の口元が緩んだ。
キリッとした表情から、ふっと和らいだ表情の咲夜を見て森川奏史郎は咲夜の女の子の部分を見たような気がした。
「少し休憩しない?何か食べたの?」
「いいえ、何も。」
「じゃあ、何か買ってくるよ。何がいい?」
「私は何でも。」
「じゃあ、すぐ近くにオーガニックのお惣菜屋さんがあるから適当に詰めて貰うよ。」
「飲み物は?」
「お茶で。」
「ちょっと行ってくる。」
日焼けした肌、厚い胸板。ゆるっとパーマのかかった髪。太い前腕筋は、意外と力仕事の部分があるからだろうと咲夜は思った。
森川奏史郎は28歳、凛々しい眉に二重の目がちょっとだけ垂れ目なのが、ワイルドな感じとと甘~いマスクをかけ合わせたような絶妙ないい男感を出していた。
しばらくして、奏史郎が戻ってきた。
「お待たせ。さあ、開けるよ。」
ふふっ。
「え?何がおかしいの?」
「だって、このラブリーなパッケージと、女子が大好きそうな繊細な盛り付けで、お花まで付いてて。」
ふふふっ。
??
「名前も奏史郎さんって男らしくて見た目もワイルドなのに、こういう女の子っぽいパッケージのオーガニックとか食べるんだって思って。」
「もっと肉とかガツガツ食べると思った?ラーメンとか?」
「はい。」
「意外と女子力あった?」
2人は大笑いした。世界中を仕事で歩く森川奏史郎と、咲夜は会話も弾んだ。
「海外ドラマの刑事って、だいたい職場でドーナツ食べてるよね。」
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