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第4章の12・どっちにしようかな?…の ぷち話し
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GCSA対黒点塾の試合も最終戦。そのドッヂボール対決中にあった小さな話し。
「ねぇ、誰に守られたい?」
「えー?そりゃ鏡さまよ、鏡さまっ。」
女生徒が二人、試合を見ながらそんな話をしていた。
「何言ってんの、何と言っても谷角くんよ。」
別の女生徒が話しに入って来た。
「あのがっしりした背中を見るだけで私…」
頬を赤らめる女生徒。
「分かる!谷角くんって男らしいもんね!」
更に別の女生徒。
「でもでも、やっぱり鏡くんの可愛さったらないんじゃない?あんな華奢なのに脱いだら筋肉質で…強い上にあの笑顔よ?!」
「そうそう、あの笑顔で守ってくれるなんて…ヤバっ!」
想像して鼻血出そうになる、また別の女生徒達。
そして、そんな女生徒達の話しに聞き耳を立てていたのは七月と学美。
二人は思っていた。
〝神ちゃんの名前…出て来ないよね〟
〝神侍、隆正…私はあんたらも買ってるからな〟
七月は竜沢の名前が出ない事を祈り、学美は竜沢と隆正の名前が出ない事をちょっと気の毒に感じていた。
だがその時…
「ちょっと待ってよ、それなら隆正くんも外せないんじゃない?」
「え?あんたレアね。」
「だって隆正くんってあんなんだけど、優しいんだよ?」
そんな女生徒の出現に、思わず真顔でそちらの方を見てしまう七月と学美。
隆正の事を話していた女生徒は…抹紅との争奪杯の時に合体サッカーで隆正と組んだ、ちょっと猿っぽい顔をした女生徒だった。
七月と学美は若干涙目になってしまった。
そして更に…
「私は竜沢さんかなー。」
「あ、私も。」
ぴくっ!…と、耳を動かした七月と学美は、今度はそっちに振り返る。
それが可愛らしい女生徒達だったので、二人はつい歯ぎしりしてしまった。
「どうして?確かに竜沢くんも割とイケメンだけど、性格はかなり三枚目だよ?」
「そこが良いんじゃなーい。普段おちゃらけてるのに守る時は真剣って…それってヤバいでしょ?!」
「た、確かにそうね!」
「ちょっと待って!それなら鏡さまなんて天然だよ?!天然でめちゃ可愛いよ?!」
「天然って言えば甲くんだって負けてないよー。けっこう前だけど、寝ボケて中庭の木にぶつかったんだけど、その時木に謝ってたよ。すんごく可愛かったんだからっ。」
さぁ、白熱してきました女生徒の推しメン話し。
そんな女生徒達の話しを聞きながら、七月と学美はお互いを横目で見た。
〝そ、そういや学美って誰推しなんだろ?もしかして…〟
〝私が神侍推しなんて…口が裂けても言えないね〟
微妙な表情になっている二人であった。
その瞬間、園内スピーカーから女生徒の黄色い声援が聞こえる。
《きゃーん、竜沢さーん!カッコ良いですぅ!》
「…」
そんな咲子の放送に、七月と学美は顔を見合わせてついつい笑ってしまった。
とりあえず大好きな仲間達が人気なのは、嬉しい事なのだ。
「ねぇ、誰に守られたい?」
「えー?そりゃ鏡さまよ、鏡さまっ。」
女生徒が二人、試合を見ながらそんな話をしていた。
「何言ってんの、何と言っても谷角くんよ。」
別の女生徒が話しに入って来た。
「あのがっしりした背中を見るだけで私…」
頬を赤らめる女生徒。
「分かる!谷角くんって男らしいもんね!」
更に別の女生徒。
「でもでも、やっぱり鏡くんの可愛さったらないんじゃない?あんな華奢なのに脱いだら筋肉質で…強い上にあの笑顔よ?!」
「そうそう、あの笑顔で守ってくれるなんて…ヤバっ!」
想像して鼻血出そうになる、また別の女生徒達。
そして、そんな女生徒達の話しに聞き耳を立てていたのは七月と学美。
二人は思っていた。
〝神ちゃんの名前…出て来ないよね〟
〝神侍、隆正…私はあんたらも買ってるからな〟
七月は竜沢の名前が出ない事を祈り、学美は竜沢と隆正の名前が出ない事をちょっと気の毒に感じていた。
だがその時…
「ちょっと待ってよ、それなら隆正くんも外せないんじゃない?」
「え?あんたレアね。」
「だって隆正くんってあんなんだけど、優しいんだよ?」
そんな女生徒の出現に、思わず真顔でそちらの方を見てしまう七月と学美。
隆正の事を話していた女生徒は…抹紅との争奪杯の時に合体サッカーで隆正と組んだ、ちょっと猿っぽい顔をした女生徒だった。
七月と学美は若干涙目になってしまった。
そして更に…
「私は竜沢さんかなー。」
「あ、私も。」
ぴくっ!…と、耳を動かした七月と学美は、今度はそっちに振り返る。
それが可愛らしい女生徒達だったので、二人はつい歯ぎしりしてしまった。
「どうして?確かに竜沢くんも割とイケメンだけど、性格はかなり三枚目だよ?」
「そこが良いんじゃなーい。普段おちゃらけてるのに守る時は真剣って…それってヤバいでしょ?!」
「た、確かにそうね!」
「ちょっと待って!それなら鏡さまなんて天然だよ?!天然でめちゃ可愛いよ?!」
「天然って言えば甲くんだって負けてないよー。けっこう前だけど、寝ボケて中庭の木にぶつかったんだけど、その時木に謝ってたよ。すんごく可愛かったんだからっ。」
さぁ、白熱してきました女生徒の推しメン話し。
そんな女生徒達の話しを聞きながら、七月と学美はお互いを横目で見た。
〝そ、そういや学美って誰推しなんだろ?もしかして…〟
〝私が神侍推しなんて…口が裂けても言えないね〟
微妙な表情になっている二人であった。
その瞬間、園内スピーカーから女生徒の黄色い声援が聞こえる。
《きゃーん、竜沢さーん!カッコ良いですぅ!》
「…」
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とりあえず大好きな仲間達が人気なのは、嬉しい事なのだ。
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