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4、幼女、初めて外泊する。
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「ふわぁ、きもちよかったですぅ」
泉で水浴びをし、身体についた返り血や埃などを洗い流したあと、しばらくの間ばちゃばちゃと水遊びを堪能したアリスは泉から出て、満足気な表情を浮かべてそう呟いたあと可愛らしいクマさんリュックから着替えの下着と肌着、靴下、今から着る服を取り出してのんびりと身に付け始める。
新しい服装は白いワンピースだった。
「ふんふんふーん」
楽しげに鼻歌を歌いながらアリスは再び歩き始めた頃には、太陽が随分傾いた時間だった。
「きょうはなにをたべようかなぁ?はんばーぐかなぁ?カレーかなぁ?」
歩きながらそんなことを呟くアリスである。
どうやらこの世界にもハンバーグやカレーが存在するらしい。
苔のむした大樹が鬱蒼と茂る森の中は昼間から少し薄暗い。そして、今はもう夕方である。森が拓けたところにあった泉の畔はまだ明るかったが、森の中は随分と暗かった。
「くらくなっちゃった。どこかにおうちあるかな?」
暗い森の中にアリスが漏らした声が響く。
とてとてと小さな歩幅で歩くアリスの目が、少し先にある小屋を捉えた。
「おうちにおとまりさせてくれたらいいなぁ」
アリスは独りごちて少し速度をあげる。
☆
辿り着いた小屋には誰かが住んでいるらしく、窓から光が漏れ、中から美味しそうな匂いが漂っている。
「こんばんはー」
アリスはそう言いながら小さな手でドアをノックした。
すると、しばらくして1人のお婆さんがドアを開け、姿を現す。
「おやおや、こんな時間に小さな女の子がひとりでどうしたんだい?とりあえず、中にお入り」
お婆さんはアリスの姿を見ると、そう言って中へと招き入れてくれるのであった。
「おじゃましまぁす」
アリスは5歳児らしい口調で礼儀正しくそう言ってから中へと入ったのである。
「お名前はなんて言うんだい?おとうさんは?おかあさんは?」
家へ入るとお婆さんはアリスに温かいクリームシチューとパンを差し出してアリスに尋ねた。
「わたしはアリスです。おとうさんとおかあさんはおうちー!!」
元気いっぱいに答えたアリスにお婆さんは「じゃあ、迷子かい。あぶないから今日は泊まりな。さぁさぁ、召し上がれ」と優しそうな顔で言ったのを聞いて、アリスは、「ありがとうございます」とお礼を言って頭をぺこりと下げ、「いただきます!」と、きちんと手を合わせた後、シチューをスプーンですくうのであった。
泉で水浴びをし、身体についた返り血や埃などを洗い流したあと、しばらくの間ばちゃばちゃと水遊びを堪能したアリスは泉から出て、満足気な表情を浮かべてそう呟いたあと可愛らしいクマさんリュックから着替えの下着と肌着、靴下、今から着る服を取り出してのんびりと身に付け始める。
新しい服装は白いワンピースだった。
「ふんふんふーん」
楽しげに鼻歌を歌いながらアリスは再び歩き始めた頃には、太陽が随分傾いた時間だった。
「きょうはなにをたべようかなぁ?はんばーぐかなぁ?カレーかなぁ?」
歩きながらそんなことを呟くアリスである。
どうやらこの世界にもハンバーグやカレーが存在するらしい。
苔のむした大樹が鬱蒼と茂る森の中は昼間から少し薄暗い。そして、今はもう夕方である。森が拓けたところにあった泉の畔はまだ明るかったが、森の中は随分と暗かった。
「くらくなっちゃった。どこかにおうちあるかな?」
暗い森の中にアリスが漏らした声が響く。
とてとてと小さな歩幅で歩くアリスの目が、少し先にある小屋を捉えた。
「おうちにおとまりさせてくれたらいいなぁ」
アリスは独りごちて少し速度をあげる。
☆
辿り着いた小屋には誰かが住んでいるらしく、窓から光が漏れ、中から美味しそうな匂いが漂っている。
「こんばんはー」
アリスはそう言いながら小さな手でドアをノックした。
すると、しばらくして1人のお婆さんがドアを開け、姿を現す。
「おやおや、こんな時間に小さな女の子がひとりでどうしたんだい?とりあえず、中にお入り」
お婆さんはアリスの姿を見ると、そう言って中へと招き入れてくれるのであった。
「おじゃましまぁす」
アリスは5歳児らしい口調で礼儀正しくそう言ってから中へと入ったのである。
「お名前はなんて言うんだい?おとうさんは?おかあさんは?」
家へ入るとお婆さんはアリスに温かいクリームシチューとパンを差し出してアリスに尋ねた。
「わたしはアリスです。おとうさんとおかあさんはおうちー!!」
元気いっぱいに答えたアリスにお婆さんは「じゃあ、迷子かい。あぶないから今日は泊まりな。さぁさぁ、召し上がれ」と優しそうな顔で言ったのを聞いて、アリスは、「ありがとうございます」とお礼を言って頭をぺこりと下げ、「いただきます!」と、きちんと手を合わせた後、シチューをスプーンですくうのであった。
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