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【Doll Master】③
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西本愛子。快斗と同じ高校に通う同級生で幼馴染みである。快斗曰く、左右の長いツインテールが特徴の元気娘、らしい。父親が警察であり、そんな父に影響されてか正義感が強く犯罪者が大嫌いらしい。快斗といつも喧嘩をしている、本人は至って普通の女子高生だ。
そして、そんな彼女に付き添う絶世の美少女の名は、東大寺喜美。腰まで伸びた真っ黒な髪に白い肌。更には血に染められたような赤い唇が何とも妖艶な、10人に聞けば全員が美少女だと答える、正に美少女である。
そんな正反対な二人だが気が合うらしく、いつも一緒に行動しているらしい。今回も何時ものように愛子から誘って貴美が一緒に来た形だ。
まあ、肝が据わってるのは良いが、今回ばかりは良くない。
(快斗、焦ってるな。ま、タイミングとしては最悪だし…しょうがない)
「東大寺さんは何故ここに?今回の事は、快斗から聞いているでしょう?」
「ええ、聞いてるわ。単に、私は彼女の付き添いよ。けれどまぁ、彼にも少しは用があるけれど。…地獄の傀儡師のことについて、ね」
快斗たちを一歩離れて冷めた目で見ていた貴美に声を掛けると、意味深な言葉と共に綺麗に微笑まれてしまった。
「傀儡師…?」
快斗からクラスメートに自称預言者と名乗る者がいると聞いている。何でも、快斗に予言という忠告を良くすると。そして、彼女のそれは中々当たるとか。
(傀儡…人形…っ!もしかして『DollMaster』のことか?)
はっと貴美を見るが、彼女は静かに笑うだけで何も答えようとはしない。
それが、余計に新一に確信めいたものを持たせていた。
「それはどういう…」
再び問い掛けようと顔をあげると、貴美はその綺麗な指を口元へ持っていき笑った。
「ふふふ…それは後でお答えしますわ。それより…あれは止めなくてよろしいの?」
「あれ?」
その言葉に振り向くと、快斗と愛子が何故か一触即発状態になっていた。
「だぁーかーらー、アホ子のくせに生意気なんだよ!さっさと早く帰れ!」
「何よ、その言い方!バカイトのくせに!!」
「何だとぉ!」
「何よ!」
一旦考えを中止して一つため息をつき、本格的に喧嘩になってきた二人に声を掛ける。
「まぁまぁ、二人とも落ち着けって。快斗もそこまでにしろ。それと、西本さん。心配する気持ちは分かるけど、今回は遠慮してくれないか?」
「九條君まで…」
「ほーらみろ!」
不満そうな愛子を快斗が茶化すのを睨んで止め、更に言葉を続ける。
「仮に君たちを人質にされたら、警察も俺たちも手出しが出来なくなる。そうなれば、本末転倒だろう?」
「それはっ!そうだけど……」
そう言うと、愛子は言葉に詰まったのか快斗と新一を交互に見て俯いてしまった。
彼女には悪いが、何かあった時に彼女たちは必ず俺たちにとっての弱点になる。
しかも、今回の相手は謎が多い危険人物なのだ。
俺は元より、快斗としてもそんなリスクは是が非でも避けたいだろう。あんな茶番をするくらいには、彼女を大切にしているくらい付き合いの短い新一でもわかった。
そして、そんな彼女に付き添う絶世の美少女の名は、東大寺喜美。腰まで伸びた真っ黒な髪に白い肌。更には血に染められたような赤い唇が何とも妖艶な、10人に聞けば全員が美少女だと答える、正に美少女である。
そんな正反対な二人だが気が合うらしく、いつも一緒に行動しているらしい。今回も何時ものように愛子から誘って貴美が一緒に来た形だ。
まあ、肝が据わってるのは良いが、今回ばかりは良くない。
(快斗、焦ってるな。ま、タイミングとしては最悪だし…しょうがない)
「東大寺さんは何故ここに?今回の事は、快斗から聞いているでしょう?」
「ええ、聞いてるわ。単に、私は彼女の付き添いよ。けれどまぁ、彼にも少しは用があるけれど。…地獄の傀儡師のことについて、ね」
快斗たちを一歩離れて冷めた目で見ていた貴美に声を掛けると、意味深な言葉と共に綺麗に微笑まれてしまった。
「傀儡師…?」
快斗からクラスメートに自称預言者と名乗る者がいると聞いている。何でも、快斗に予言という忠告を良くすると。そして、彼女のそれは中々当たるとか。
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それが、余計に新一に確信めいたものを持たせていた。
「それはどういう…」
再び問い掛けようと顔をあげると、貴美はその綺麗な指を口元へ持っていき笑った。
「ふふふ…それは後でお答えしますわ。それより…あれは止めなくてよろしいの?」
「あれ?」
その言葉に振り向くと、快斗と愛子が何故か一触即発状態になっていた。
「だぁーかーらー、アホ子のくせに生意気なんだよ!さっさと早く帰れ!」
「何よ、その言い方!バカイトのくせに!!」
「何だとぉ!」
「何よ!」
一旦考えを中止して一つため息をつき、本格的に喧嘩になってきた二人に声を掛ける。
「まぁまぁ、二人とも落ち着けって。快斗もそこまでにしろ。それと、西本さん。心配する気持ちは分かるけど、今回は遠慮してくれないか?」
「九條君まで…」
「ほーらみろ!」
不満そうな愛子を快斗が茶化すのを睨んで止め、更に言葉を続ける。
「仮に君たちを人質にされたら、警察も俺たちも手出しが出来なくなる。そうなれば、本末転倒だろう?」
「それはっ!そうだけど……」
そう言うと、愛子は言葉に詰まったのか快斗と新一を交互に見て俯いてしまった。
彼女には悪いが、何かあった時に彼女たちは必ず俺たちにとっての弱点になる。
しかも、今回の相手は謎が多い危険人物なのだ。
俺は元より、快斗としてもそんなリスクは是が非でも避けたいだろう。あんな茶番をするくらいには、彼女を大切にしているくらい付き合いの短い新一でもわかった。
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