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【奇妙な予告状】⑩
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「警察には?」
「俺は言ってないけど、愛子が西本警部に言ったらしいからなぁ」
ならば、確実に警察が動くだろう。第一、そんな事を聞いてあの西本警部が動かないわけがない。更に『Doll Master』が狙ってるとなれば、警察の威信に懸けて快斗を守りに来る。
明後日か…。確かその日は特に何にも予定がなかったはず。
「成る程。ところで快斗、明後日のショーは何処でやるんだ?」
「え?馴染みのおじさんの店の近くにある『colorful』っていうBarだけど…って、まさかお前」
俺が言いたい事が分かったのか、快斗は少し引き攣った顔でこっちを見てる。
「よし、俺も連れてけ。不本意だが、お前の助手をやってやるよ」
「うわぁ、やっぱり~!」
満面の笑みで言ったら、快斗は大袈裟なリアクションでソファーの背もたれに倒れ込んだ。
「ていうかさ、助手って何?いつ誰がそんなの決めたの」
「たった今、俺が決めた。お前の助手って事にしとけば、常に近くにいられるし色々やりやすいだろ?じゃあ、そういう事でよろしく」
そんな勝手な~とか言う快斗を無視し、俺は今回の事について警部に連絡すべく電話をかける。
「―はい――ええ、分かってますよ――はい、はい。それでは――ふぅ」
「随分長かったが、誰に電話したんだ?」
「ん?ああ、知り合いの警部だよ」
不思議そうな快斗に携帯を仕舞いつつ答える。いつもお世話になっている中川警部なら、こちらの考えも解ってくれるだろうとの判断だ。
「警部なら何か知ってるかと思ってな。ついでに、参加する権利ももぎ取ってきたぜ」
まあ、俺も参加するって言ったら、危ないからってすげぇ猛反対を食らったけど。でも友人だからどうしても参加したいって説得して、絶対に無茶しないことを条件に許可してくれた。
「無茶しない、ねぇ…警部も難しい条件出してきたな」
その事を快斗に伝えたら、何故か快斗はどこか遠い目をしていた。
「何だよ、その目は」
「だってなぁ、新一が無茶しないってかなり難しいだろ。気になったら後先考えずにまっしぐらの大馬鹿推理之介君?」
「大きなお世話だ。だいたい、人の事言えるかよ。無茶やってんのはお前もだろ」
じゃなきゃ、いくら一族で探し物してるって言っても今のご時世に怪盗なんかやるか。それだけで十分無茶してる。
「まぁ、確かにね。お互いほどほどにって事で。さて。…本当に助手やるの?」
「おう。難しいのは無理だが、お前とは何回か事件とかで協力してやって来たし、大丈夫だろ」
何故か不思議と失敗するイメージが湧かなかったのも理由のひとつだが、一度マジックの助手をやってみたかったってのもある。
「まあ、新一なら大丈夫かな。はぁ、助手やるんなら色々打ち合わせしないとな…この後ヒマ?」
「そうだな。今日は特に予定ないし、このままやるか?」
「OK。じゃあまずは…」
その日は明後日に向けて簡単な打ち合わせを行い、本格的に行うのは後日ということになった。
「あ、明日はあいつの所に行くから。9時には来いよ」
「えー、俺も行くの?」
嫌がる快斗の気持ちもわかるが、明日はDollMaster対策としても、どうしても一緒に行かなきゃいけないのだ。
それはわかってるのか、快斗は不貞腐れながらも了承し別れた。その後ろ姿を見送りながら、新一もクリーニングへ行くべく家に戻っていった。
こうして、新一も事件に参加が決まったのだった。
「俺は言ってないけど、愛子が西本警部に言ったらしいからなぁ」
ならば、確実に警察が動くだろう。第一、そんな事を聞いてあの西本警部が動かないわけがない。更に『Doll Master』が狙ってるとなれば、警察の威信に懸けて快斗を守りに来る。
明後日か…。確かその日は特に何にも予定がなかったはず。
「成る程。ところで快斗、明後日のショーは何処でやるんだ?」
「え?馴染みのおじさんの店の近くにある『colorful』っていうBarだけど…って、まさかお前」
俺が言いたい事が分かったのか、快斗は少し引き攣った顔でこっちを見てる。
「よし、俺も連れてけ。不本意だが、お前の助手をやってやるよ」
「うわぁ、やっぱり~!」
満面の笑みで言ったら、快斗は大袈裟なリアクションでソファーの背もたれに倒れ込んだ。
「ていうかさ、助手って何?いつ誰がそんなの決めたの」
「たった今、俺が決めた。お前の助手って事にしとけば、常に近くにいられるし色々やりやすいだろ?じゃあ、そういう事でよろしく」
そんな勝手な~とか言う快斗を無視し、俺は今回の事について警部に連絡すべく電話をかける。
「―はい――ええ、分かってますよ――はい、はい。それでは――ふぅ」
「随分長かったが、誰に電話したんだ?」
「ん?ああ、知り合いの警部だよ」
不思議そうな快斗に携帯を仕舞いつつ答える。いつもお世話になっている中川警部なら、こちらの考えも解ってくれるだろうとの判断だ。
「警部なら何か知ってるかと思ってな。ついでに、参加する権利ももぎ取ってきたぜ」
まあ、俺も参加するって言ったら、危ないからってすげぇ猛反対を食らったけど。でも友人だからどうしても参加したいって説得して、絶対に無茶しないことを条件に許可してくれた。
「無茶しない、ねぇ…警部も難しい条件出してきたな」
その事を快斗に伝えたら、何故か快斗はどこか遠い目をしていた。
「何だよ、その目は」
「だってなぁ、新一が無茶しないってかなり難しいだろ。気になったら後先考えずにまっしぐらの大馬鹿推理之介君?」
「大きなお世話だ。だいたい、人の事言えるかよ。無茶やってんのはお前もだろ」
じゃなきゃ、いくら一族で探し物してるって言っても今のご時世に怪盗なんかやるか。それだけで十分無茶してる。
「まぁ、確かにね。お互いほどほどにって事で。さて。…本当に助手やるの?」
「おう。難しいのは無理だが、お前とは何回か事件とかで協力してやって来たし、大丈夫だろ」
何故か不思議と失敗するイメージが湧かなかったのも理由のひとつだが、一度マジックの助手をやってみたかったってのもある。
「まあ、新一なら大丈夫かな。はぁ、助手やるんなら色々打ち合わせしないとな…この後ヒマ?」
「そうだな。今日は特に予定ないし、このままやるか?」
「OK。じゃあまずは…」
その日は明後日に向けて簡単な打ち合わせを行い、本格的に行うのは後日ということになった。
「あ、明日はあいつの所に行くから。9時には来いよ」
「えー、俺も行くの?」
嫌がる快斗の気持ちもわかるが、明日はDollMaster対策としても、どうしても一緒に行かなきゃいけないのだ。
それはわかってるのか、快斗は不貞腐れながらも了承し別れた。その後ろ姿を見送りながら、新一もクリーニングへ行くべく家に戻っていった。
こうして、新一も事件に参加が決まったのだった。
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