4 / 13
ふぁーすとこんたくと。
しおりを挟む
白い点はまだまだ距離的には遠いけど、もう僕の身長を超えるくらいの大きさになっていた。もはや点ではなく白い塊である。
遠いせいか、真ん丸の白い塊だ。まるで雪転がしの時に出来る大玉みたいなサイズだが、一ヶ所だけ赤い刺みたいなモノが見える。雪玉も小さければ可愛いが、それが成人男性の平均身長な僕サイズ。ちょっと怖い。
最初は、突然の変化を歓迎していたけど、段々大きくなる白い塊に不安になってきた。
………あれ。何でだろう。このままじゃ僕、あの白いのに轢かれそうな気がする。
そもそも、あの白い塊は何なんだろうか。無機質?生き物!?
落ち続けている僕目掛けて態々来てるから、僕に用事があるのは確実なんだろうけど…。
そんな風に考えていたからか、避けるのが遅れた。
「あ。うわぁぁぁ……ぐふっ!?」
ボフンッ!!
そんな音と共に、僕は白い塊に突っ込んだ。いや、突っ込まれたの間違いか。兎も角、今、目の前真っ白です。ついでに意識も真っ白になりそう。
《ピ!?しまった、いきすぎた!》
……何か可愛い声が聞こえた気がする。
そして、何やら柔らかいモノに挟まれて、僕は白い塊から救出された。
《ピィ!わわわ、大丈夫でしゅか?》
「ん、んん…?」
呼吸困難に陥りかけてぼんやりする意識の中、目を開けると目の前はやはり真っ白…いや、違う。純白の躯に鋭い嘴、逞しい脚とそれに付随した鋭利な鉤爪。そして、その頭上に王冠の如く業火を思わせる真っ赤な鶏冠を持つ、これは―――。
「………ニワトリ?」
《ピィ!?》
ガバッと音がするくらいの勢いで白い塊―――もとい
、超巨大なニワトリから離れる。
……そうか、あの赤い刺みたいなヤツは鶏冠だったのか。そして、僕はあの躯に埋まってたのか。道理でふわふわしてると思った。おかげで出られなかったんだけど。
《ピィ…ごめんなしゃい。急ぎすぎて、止まれなかったでしゅ》
「あ、うん。かなりビックリしたけど、まあ、いいよ」
何やら、しょんぼりと反省しているらしいニワトリに笑いかける。うん。ニワトリが喋っている事実はスルーしよう。今の状況で、それこそ今更だし。
《ありがとうでしゅ。キミは優しいでしゅね》
「そうかな?前はこんなんじゃなかった気がするから、ここに来てから何が起きても、ある程度は動じないようになったかもね。今更だし。だから、別に構わないよ。死ななかったし、これくらいなら大丈夫」
体感にして、数ヶ月くらいこの摩訶不思議空間にいますから。もう何が起きても大抵のことには動じない自信がある。前の僕なら、ギャーギャー騒いでたと思うんだけど、今は何にも思わない。もしかしたら、悟りでも拓いたかもしれない。うわー、早い。
「それより、教えてくれない?ここってなんなの?君は誰ってかナニなの?僕はどうしてこうなったの?これからどうなるの?ねぇ、」
《ピ!?ちょ、ちょっと待ってくだしゃい!》
あ、やっぱ無理。かなり動揺してたみたいです。はい。
遠いせいか、真ん丸の白い塊だ。まるで雪転がしの時に出来る大玉みたいなサイズだが、一ヶ所だけ赤い刺みたいなモノが見える。雪玉も小さければ可愛いが、それが成人男性の平均身長な僕サイズ。ちょっと怖い。
最初は、突然の変化を歓迎していたけど、段々大きくなる白い塊に不安になってきた。
………あれ。何でだろう。このままじゃ僕、あの白いのに轢かれそうな気がする。
そもそも、あの白い塊は何なんだろうか。無機質?生き物!?
落ち続けている僕目掛けて態々来てるから、僕に用事があるのは確実なんだろうけど…。
そんな風に考えていたからか、避けるのが遅れた。
「あ。うわぁぁぁ……ぐふっ!?」
ボフンッ!!
そんな音と共に、僕は白い塊に突っ込んだ。いや、突っ込まれたの間違いか。兎も角、今、目の前真っ白です。ついでに意識も真っ白になりそう。
《ピ!?しまった、いきすぎた!》
……何か可愛い声が聞こえた気がする。
そして、何やら柔らかいモノに挟まれて、僕は白い塊から救出された。
《ピィ!わわわ、大丈夫でしゅか?》
「ん、んん…?」
呼吸困難に陥りかけてぼんやりする意識の中、目を開けると目の前はやはり真っ白…いや、違う。純白の躯に鋭い嘴、逞しい脚とそれに付随した鋭利な鉤爪。そして、その頭上に王冠の如く業火を思わせる真っ赤な鶏冠を持つ、これは―――。
「………ニワトリ?」
《ピィ!?》
ガバッと音がするくらいの勢いで白い塊―――もとい
、超巨大なニワトリから離れる。
……そうか、あの赤い刺みたいなヤツは鶏冠だったのか。そして、僕はあの躯に埋まってたのか。道理でふわふわしてると思った。おかげで出られなかったんだけど。
《ピィ…ごめんなしゃい。急ぎすぎて、止まれなかったでしゅ》
「あ、うん。かなりビックリしたけど、まあ、いいよ」
何やら、しょんぼりと反省しているらしいニワトリに笑いかける。うん。ニワトリが喋っている事実はスルーしよう。今の状況で、それこそ今更だし。
《ありがとうでしゅ。キミは優しいでしゅね》
「そうかな?前はこんなんじゃなかった気がするから、ここに来てから何が起きても、ある程度は動じないようになったかもね。今更だし。だから、別に構わないよ。死ななかったし、これくらいなら大丈夫」
体感にして、数ヶ月くらいこの摩訶不思議空間にいますから。もう何が起きても大抵のことには動じない自信がある。前の僕なら、ギャーギャー騒いでたと思うんだけど、今は何にも思わない。もしかしたら、悟りでも拓いたかもしれない。うわー、早い。
「それより、教えてくれない?ここってなんなの?君は誰ってかナニなの?僕はどうしてこうなったの?これからどうなるの?ねぇ、」
《ピ!?ちょ、ちょっと待ってくだしゃい!》
あ、やっぱ無理。かなり動揺してたみたいです。はい。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる